オーディオ日記 第48章 妄想と葛藤(その22)2020年4月6日


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SMPD UPnP対応備忘録:

(2020年6月23日追記)
Symphonic-MPD V1.0.4のリリースに伴いUPnP化の手順が大きく簡略化された。下記のコマンド投入のみで関連する設定ファイルも作成されるため機能の組み込みが非常に容易となった。

app install upnp
reboot

なお、ポート6600のオープンは別途必要となるので、これはWeb UIの「NETWORK」の設定から行う。UPnP機能のオン・オフ(upmpdcliの停止、あるいは自動起動の停止)をsystemctlコマンドで制御する点は変わっておらず従来通り。
(追記終わり)

Symphonic-MPDのベータ版(V1.0.0b10以降)ではSymphonic-MPDをUPnP化し、メディアレンダラーとして使用できるようにする「upmpdcli」が標準的なアプリとしてインストール可能となった。現時点でこの実装のためには後述の手順が必要となるが、正式リリース以後はプリインストールベースでのサポートとなる由(祝着!)。

Symphonic-MPDではラズパイ4対応のみならず、WEB-UIの強化が急ピッチで行われており、初期導入時の環境設定がほぼLinuxコマンドなど使わずにこのWEB-UIから可能となっている。これにより、ラズパイによるPCオーディオ環境構築のハードルも相当に下がっているので、より多くの方にこの音の良さを知ってもらえることになるだろうと期待している。

また、操作性という意観点からは、WEB-UIでも基本的な再生操作は可能であるが、より極楽の環境を求めるのであればyaMPC(iPAD版)などのMPDクライアントも利用可能(当方は現状ほぼこれ)。今般のUPnP化はさらにDLNA/OpenHome対応となり「メディアレンダラー」としてSymphonic-MPDが利用可能となるものなので、メディアサーバー、メディアコントローラを自由に選択できるなど構成・環境面での汎用性が一段と広がる。当方の場合、UPnP環境ではminim server、mConnectHDを主に使用している。

音については改めて言及するまでもなくイチ押しであるし、極めて廉価なラズパイ・オーディオがより簡単に環境構築できるので広くチャレンジをお薦めしたい。

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Symphonic-MPD on Raspi 4 UPnP対応の備忘録 (V1.0.0b10ベース) 2020年4月6日作成

1.mpdのport 6600を開放する。

/lib/systemd/system/mpd.socket を下記の通り編集し、ポート6600を有効化

# for Web UI
ListenStream=%t/mpd/socket
# for Any other mpd clients
ListenStream=6600

(注記)yaMPCなどのMPDクライアントから操作する場合も、本件は必須

2.upmpdcli関連のインストール(下記すべて)

app install jsoncpp
app install libmicrohttpd
app install libupnpp
app install npupnp
app install upmpdcli

3.upmpdcli.confを作成する

#
# (参考)/etc/upmpdcli.confの設定
#
#mpdhost = 127.0.0.1     (デフォルトでOK)
#mpdport = 6600        (デフォルトでOK)
friendlyname = SymphonicMPD  (任意のレンダラー名)
checkcontentformat = 0
openhome = 1
lumincompat = 1
ohproductroom = SymphonicMPD
ohmetapersist = 1
logfilename=/var/log/upmpdcli.log (念のためにエラーログをとるようにしておく)
loglevel = 3           (1のレベルのエラーが出ると起動しない)

4.mpd.confに追記する

#
# (参考)/etc/mpd.confの設定(以下を追記)
#
input {
   plugin "curl"
#   proxy "127.0.0.1:8123" (polipo不使用なので現在は未設定)
   }

(2020年4月9日追記)
#useradd upmpdcli (rootでは動かないようなので暫定的にupmpdcliというユーザーを作成)
#touch /var/cache/upmpdcli (upmpdcliが使うキャッシュファイルrootにて作成しておく、不要かも?)

なお、為念ここで以下のコマンドにて起動させ、正しく稼働するか確認した方が良い。
#upmpdcli -D -c /etc/upmpdcli.conf -l 1
(追記終わり)

5.upmpdcliをsystemdに登録する

touch /lib/systemd/system/upmpdcli.service でファイル作成、nanoで編集
cat /lib/systemd/system/upmpdcli.service   で中身の確認

#
# (参考)/lib/systemd/system/upmpdcli.serviceの設定
#

[Unit]
Description=UPnP Renderer front-end to MPD
After=network.target mpd.service

[Service]
Type=simple
# Note: if start fails check with "systemctl status upmpdcli"
ExecStart=/usr/bin/upmpdcli -c /etc/upmpdcli.conf

Restart=always
RestartSec=1min

[Install]
WantedBy=multi-user.target

5.upmpdcli.serviceの起動、有効化

systemctl daemon-reload      (作成したumpdcli.serviceの読み込み)
systemctl start upmpdcli.service (単純起動、これで使えるようになる)
systemctl enable upmpdcli.service (以後起動を恒常化する場合はこちら)


4way構成の設定備忘録(2020年4月4日更新)設定値

項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -10.0* +1.7 +4.5
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.0 82.7 82.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

710
710

1600
1600

2500
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -36.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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