オーディオ日記 第45章 エンドレス・オーディオ(その21)2019年6月12日


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ラズパイは美味しいか!?(その10):対策編

先日のHi-Res音源に対する テスト で僅かに発生するプツノイズにて不合格となってしまったArchphile、あれこれ対策をやってみたがその段階では改善が見られなかった。その後も何とかできないかと無い知恵を巡らせていたのだが、音源をマウントするオプションのrsize(読み込みバッファーサイズ)を変えるとプツノイズの発生頻度が変化する、というところに改めて注目して考えてみた。LANから音源データを読み込んだ時にその処理のためにCPU使用率が上がることが影響している可能性もある。特に怪しいのはCPUのクロックがダイナミックに切り替わる点で過去にも似たような経験をしてきている。だが、あれこれ情報を探り、テストしてみたがラズパイ3B+ではCPUの稼働周波数を固定化することはできなかった。(3B+以前のモデルであれば簡単なのだが、3B+ではこの辺りに何らかの縛りがあるようで、それを解除する方法が掴めず)

困ったな~と思案しながら、使用しているHUBの速度を落としてみたら? というダメ元の案を思いつく。今までのテストでは1Gbps HUBを使用していたのだが、これを100Mbps HUBに変えてみた。根拠はさしてないのだが、通信速度が遅くなることによってCPU使用率の瞬間的変動が小さくなるかな、という程度。

HUBを変えてみた:上が100Mbps、下が1Gbps
Archphile Quality Up

何とも不思議というか、Un-Shinjirableでもあるが、プツノイズが嘘のように発生しなくなった、、、感覚的な物は試し、でやってみたことなので、論理的な根拠は無いのだが、これがヒットしてしまった。伝送速度の低下によって600MHzから1.4GHzへのCPUクロック変動が抑えられたのであろうか。あれこれ推測はできるのだが正確な理由は判らない。PCオーディオには魔物が?

これで安心してHi-Res音源が聴ける(経路は相変わらずUSB出力である)ようになったので、気を良くしてさらに電源に対策したら? と欲が出てきた。プツノイズからは解放されたのだが、やはり音の傾向が少し華やかに感じるのだ。ここをもう少し、、、現状はラズパイに使用できる定格のアナログ電源を持っていないので、一番簡単な電源ラインのノイズフィルタリングのみである。

ノイズフィルタリングをしてみた:コアに電源線を一周させただけ
Archphile Quality Up

面白い! これだからPCオーディオは面白い。大袈裟な変化ではないのだが音がしっとりと落ち着く。いや、贔屓目でそう感じているだけじゃないか? とも自問してみるが、しばらく多様な音源を聴き続けてみても印象は変わらない。これならば甘めの合格ラインということでも良いかも。

Archphileでそこそこの音が出せぬものか、と欲を掻いてこの何日間かちょっとどっぷりではあったが、ここまで来て各種の観点でやっと一応の水準に到達したものと考えて良さそう。ランニングでの安定性などはまだスタートラインではあるが、これなら気にはならずに音楽を聴ける。ラズパイ、あれこれと意外と楽しませて(?)くれるじゃん。


4way構成の設定備忘録(2019年4月25日更新)SONY SUP-T11暫定設定値

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +2.4 +0.7 -9.5* +4.8
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -0.0 -0.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -6.0 -6.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 96.4 90.7 94.5 91.8
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

1000
1000

2500
3550

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 48-48 48-12 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -37.0 -0.0 -58.5 +0.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Rev JPLAY FEMTO
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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