FEMTO、FEMTOへと草木もなびくと、いう訳でもあるまいが、、、、
JPLAY FEMTOは我が家で定位置を占めるであろうことはもう間違いないのであるが、「極楽PCオーディオ」を目指してきた当方としては所謂使い勝手という面でそこそこの不満もあったのは事実。
外部プレイリストによるランダム再生やDSDtoPCMの問題はminim severを継続して使用すれば
前回記した
様に従来通りで良く安堵しているのであるが、ひとつ課題がクリアーできれば、またその次の課題が気になるもの。
特にDLNAレンダラーとしてOpenHomeに比せば(音は別として)機能的な後退感は否めないのであるが、それを感じずに済むような使い勝手を目指したいもの。特にiPADからのコントロールについては、その操作性が極楽と地獄を分けてしまう。やはり気になっていたのは、DLNAレンダラーとしてのJPLAY FEMTOとコントロールポイントが再生時には繋がり続けていなければならないという点。コントロールポイントの画面を表示したまま音楽を聴き続けようとすれば、バッテリーはどんどん消費してしまい、頻繁な充電、果ては電源アダプターを繋いだまま操作するという、「Wired状態」となってしまう。iPADを手元に置いて必要な時のみちょっと画面表示させ操作する、という使い方であったので、この観点からはかなり鬱々としたものを感じていた。
だが、世には同じような感覚を持ってくれる人がいるものだな~と改めて感心している。コントロールポイントであるmconnectの最新版(2018年11月13日版)正に(?)JPLAY FEMTOの登場に合わせたかのようなリリースアップである。
先にupplayがリリースアップ(2018年11月14日版の1.3.0)して、ギャップレス対応したことや音源ディレクトリーのソート設定(でアルファベット順のフォルダー表示)が可能となったことなど、JPLAY FEMTOの利用の面からは大変ありがたいのであるが、同様にドンピシャのタイミングでmconnectも機能アップしてくれたのだ。
まずは下記の写真を見ていただきたい。
iPADを表示休止状態にしてから、ホームボタンを押すだけでこの画面が現れるのだ。現在再生中の曲がアルバムアートと共に表示される。ランダム再生中でちょっとお気に召さない曲となれば、ここからスキップさせて次の曲に送ることもできる。これはもう超便利! mconnectを起動した状態であれば、バッテリー消費の観点から、iPADを表示休止状態としても全く差し支えなく、再生を継続してくれるし、何よりも必要な時にホームボタンを押して、チラッと曲名等を確認するという小技(?)に使える。更に、ギャップレス再生にも対応してくれているではないか! やや極端に云えば、地獄に行きかかったPCオーディオが極楽に戻ってきた感じなのである。 (mconnectは「mconnect Player Lite」という無料版もある)
ギャップレス対応は連続したトラックの音楽再生では必須であるが、またランダム再生においてもその効果がある。ギャップレス対応でない場合は曲が終わって、次の曲のスタートまでに間延びした感覚があるのだが、ギャップレス設定を(mconnect側で)行っておくことにより、この間延びした感が無くなるのだ。これも地味に嬉しい。
このようないろいろなことがJPLAY FEMTOのスタートとタイミング良く連動しているのは、単なる偶然ではないのかもしれないが、それぞれの開発者が機能面での向上に尽力していることが実感され、改めてPCオーディオってやっぱりいいな~と思わざるを得ない。音は何より重要であるのだが、自分流の使い勝手に合わせてあれこれ工夫したり、探したり、確認したり、ということが可能なのもこの世界の恩恵であろう。
(閑話休題)mconnectの宣伝ばかりするのは本意ではないが、、、
当方はヘッドフォン対応のUSB DACを持っていないこともあって、ヘッドフォンで音楽を聴くことがあまりなく、せいぜい音源のチェック用やらアナログディスクをデジタル化する時の編集作業にPC作業部屋で用いる位であった。mconnectでは、iPAD自体を出力先デバイスとして設定することができるので、この機能を使用すると、iPADそのものをDLNAレンダラーとして音楽再生ができる。(最近では難しい芸当ではないと思うのだが、Kinskyやfidata music app、upplayなどではできない)
もちろん、iPAD内蔵のスピーカーでは音楽を聴く気にはなれないのだが、これをヘッドフォンで聴くという使い方がある。夜も更けてきて、もう少し音楽を聴いていたいのだが、小音量に下げて聴くのではちょっと満足できない、ということがある。そのようなケースで、ヘッドフォンをiPADに挿せば、それなりの音量感を堪能できるのだ。もちろん、いつものリスニングチェアーに座ったままで良い。アンプの電源は落として、サーバーPCとiPADだけで良い訳だ。(音はそこそこ良いと思う)
また、この機能によって、リスニングポイントにおけるオーディオシステムの出音をリスニングチェアーに座ったまま、ヘッドフォンでモニタリングし、システムからの音とヘッドフォンからの音をDLNAレンダラーの切り替えだけで適宜比較することもできる。これができるので、もう少し良質なヘッドフォンが欲しくなってしまっているこの頃でもある。
(注記)
FEMTO Serverを使用している場合は音源がFLACだと、iPAD/mconnectからは「サポートしていない形式」だと怒られる。流石Appleである。なお、このことからFEMTO ServerはDLNAレンダラーに送り出す際ファイル形式の変換を行っておらず、JPLAY FEMTOが行っているものと推測できる。
参考:
JPLAY FEMTOはDLNAレンダラーとして汎用性を持っているので、専用のJPLAY FEMTO Serverや良く使われるminim serverの他にも、DLNAレンダラーを出力先として指定できるソフトウエアとの連携が可能。foobarやJRMCなど専用リモコンソフトを持つものとの組み合わせではレスポンスも早く操作性は良いかも。下記は接続性に関してのみテストしたが機能の網羅的なチェックは行っていない。
foobar2000をメディアサーバーとした場合
monkeymoteHD JPLAY FEMTO-ok
mconnect JPLAY FEMTO-ok
kinsky JPLAY FEMTO-ok (注記):レジストリにアドレスセットが必要
fidata JPLAY FEMTO-ok
upplay JPLAY FEMTO-ok
JRMCをメディアサーバーとした場合:
JRemote JPLAY FEMTO-△ (注記):ハイレゾは早回し再生となる
mconnect JPLAY FEMTO-△ (注記):mp3、320Kと表示(正確かどうか不明)
kinsky JPLAY FEMTO-ok
fidata JPLAY FEMTO-ok
upplay JPLAY FEMTO-ok
4way構成の設定備忘録(2018年11月10日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
FPS 2030M3P1R |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+7) |
90 (0) |
110 (+20) |
93 (+3) |
|
DF-55の 出力設定 |
dB |
0.0 |
+0.7 |
+1.2 |
+7.0 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-4.5 |
0.00 |
-10.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0.0 |
0.0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
92.5 |
90.7 |
89.2 |
88.0 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 315 |
315 ~ 710 |
710 ~ 4000 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
48-48 |
48-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-11.0 |
+26.5 |
-38.0 |
+27.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
VoyageMPD 環境下 |
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|