オーディオ日記 第43章 求め続けた音のかたち(その7)2018年11月14日


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現時点でのJPLAY FEMTOの我が家での構成・環境はひとつの妥協点であるが以下のようにした。



1.Minim Serverを使用する。(下記2点の機能は当方にとって必須なもの)
 (1)外部プレイリスト(m3u8形式)を従来通り利用
 (2)Transcode設定を従来通り行う(24bit化ならびにDSDtoPCMをSoXで処理させる)

2.iPADからは「mconnect」で操作する。
 (1)外部プレイリストの再生キューへの投入ならびにランダム再生の指示
   (上限1000曲の制限無し)
 (2)タグ情報ベースの選曲と再生キューへの投入
 (3)再生キューに対する適宜曲送りや任意の曲の再生指示

 (注記)iPADからの操作時は「Hibernate ON」とする。
    (Single PCでの動作保証はないかも? 試行錯誤中)

3.iPADを使用しない場合は、upplayで操作する。
 (1)リモートデスクトップで入り、upplayを起動する。
 (2)minim severを選択する。その後の操作はmconnectと同じ機能が使える。
 (3)upplayの停止はせずに、リモートデスクトップは閉じてしまう。
   (放置再生? 操作が必要なら適宜ログオンし直す)

  (注記)upplayでは「Hibernate OFF」としないと、再生中に操作不能となるので注意!
      最新のupplay 1.3.0(2018年11月14日版)ではギャップレス再生可能を確認済。

4.PCは(今までAudio PCとしていたもので)Single PCとする。(音質的にも評価できる)
 (1)OSはWindows Server 2012 R2(GUIモード)
 (2)DAC Link値は「暫定700」
 (3)音源はminim serverが稼働するPCの内蔵SSDとし、自らは持たない

もちろん、今後の安定性テストの結果(現状若干不安定な状況あり)やJPLAY FEMTO自体の改善版の状況によって変化はあると思う。本心としてはJPLAY FEMTO Serverを日常的に使用したいと思うのだが、少なくともアルファベット順に音源フォルダーが参照できるようにならないとあまりに使い勝手が悪く、「今の段階では」諦めざるを得ない。(下記訂正あり)

(2018年11月15日訂正)
JPLAY FEMTO Serverをupplayから操作する場合、upplay1.3.0ではpreferencesに「Directory Sorting」という設定項目があるので、ここで「Sort by Fields」という指定を行えば音源フォルダーがアルファベット順に表示されることが判った。これで大分使い易くはなる。mconnect、kinskyでは今のところ不可の模様。(訂正終わり)

(注記)
上記の構成であっても、FEMTO Serverをコントロールアプリから選択すれば簡単にサーバーを切り替えて聴くことができる(その場合音源は共有フォルダーとしてFEMTO側からアクセス)。なお、このSingle PC構成にてminim severとFEMTOサーバーを切り替えながらかなり厳密な比較試聴をしているが、音の差は思っていたほどはないので安堵している。ちょっと不思議に思うのは、mconnectにてFEMTO Serverを使用して44.1KHz/16bit音源を再生している時、mconnect上で音源が「PCM_LE24」とビット深度(量子化ビット数)が24bitで表示されること(何も表示されないこともある)。minim serverを使用している時は、transcode設定にて16bitを明示的に24bitWAVに拡張させているので、この時は「wav_24」とちゃんと表示されるのであながち誤表示ではないと思う。となると、FEMTO Serverは16bit音源を24bitのサイン付きLPCM形式にビット伸張をしていることになるのだ。この辺りはまだちょっと不確かな点もあるので、もう少し確認してみたいと思っている。

(2018年11月15日追記)
上記のmconnect上でPCM_LE24と表記される件につき気になったので、transcode設定で明示的にLPCM24bitに変換してJPLAY FEMTOに渡すテストをしてみたが、これでは再生が行われないことを確認した。従い、本件はmconnectの表示上の誤りであると思われる。(追記終わり)

一方でJPLAY 6.2のDual PC構成はそのまま残しておいてある。Audio PCをリブートして切り替え、LANケーブルをControl PCに繋ぎ直せば(専用ネットワーク化のため必要)すぐに利用できるので、さて最終的にはどこに落ち着くことになるものやら、、、

それにしても、この数日JPLAY FEMTOに振り回されっ放しであるが、まぁ充分楽しんでいると云えるであろう。Marcinありがとう! また、TIDAL対応についても状況が落ち着いてきたら、追々試してみようと考えている(取り急ぎStreamingのチェックとして インターネットラジオ受信 にトライしたが再生できるものの、一旦停止するとその後何もできなくなる事象発生中)。なお、この先には心配なライセンス認証?が残っているが(笑)、それまでには最終的な構成を決めておかないといけない訳だ。

(2018年11月22日訂正)
インターネットラジオの受信に関しては、JPLAY6.2とJPLAY FEMTOでは仕様が変わっていることが判った。JPLAY修正版情報のところに インターネットラジオの受信方法 の記載があるので興味のある方はそちらを参照されたい。(訂正終わり)

(注記)
理想的には(?)、JPLAY FEMTOであっても専用ネットワークでAudio PCを繋いだDual PC構成だとは思うのだが、半年程度に一回はインターネットに接続してあげないと、ライセンス認証が切れてしまうとのこと。このためCoreモード化したAudio PCではその扱いが大変面倒なことになる。あるタイミングで認証が切れてしまえばもちろん再生は不可となり、このような状態に陥った場合は何が悪いのか問題判別まごつきそう。この辺りはもう少し状況を見守りたいと思う。

(閑話休題)

PCオーディオを除く部分はそこそこ落ち着いてしまっているのだが、そうなるとそれはそれで「もっとこうしたら良くなるんじゃないか」という病気が出てくる。その病気が出るのを必死に抑えて来たのだが、現状の構成ではある種到達感があって「これが限界かも?」と思う部分もあるので、やはりチャレンジを続けたくなるのだ。

具体的には中高域ユニットとして使用しているSONY SUP-T11にサブを用意してみようというもの。SONYのドライバー、ウーファーとは命果てるまで一緒に行こうと決めていたものなのだが、4wayマルチアンプシステムのいろいろな環境が整い、特に マルチチャネルアッテネータ の導入もあって、環境設定の自由度が大きく増して来ているので、新たに中高域ユニットを導入しても適宜切り替えて聴くことがそんなには難しくないという理由も後押ししてくれる。

何より現代的なユニットを自在に試してみたいとも思う気持ちが強い。ユニットは Accuton C51-6-286 CELL という50mm口径のセラミックドームで、公称値は800Hz~6000Hzが最適周波数範囲。これを現在のホーンドライバーに担当させている710Hz~4000Hz辺りを受け持たせる予定なのだが、能率も93dBと高いので、そこそこ使い易そう。このユニットは比較的小ぶりで置き場所をとらないのでまずは中低域に使用しているFPSユニットの上部に暫定的に置く事で実験をスタートする想定。

4wayの各ユニットの構成と振動板の素材としては、
高域  :Scanspeak D2908/714000 (ベリリウムドーム)
中高域 :Accuton C51-6-286    (セラミック逆ドーム)
中低域 :FPS 2030M3P1R     (ポリマーフィルム)
低域  :SONY SUP-L11      (ぺーバーコーン)
という組み合わせになる。

SONY SUP-T11が超弩級の物量投入ユニットでかつ品位の高い音を聴かせてくれるので、どこまで対抗できるかのは全く不明。Accutonのユニットを採用したスピーカーシステムは今や世に多いが、このユニットを搭載しているシステムはほとんど無く日本に導入されているものも無い。当然であるが当方も一度も聴いたことはないユニット。自作派の情報を検索してもこのユニット使っているケースには行き当たらなかった。カスタムスピーカービルダーであるVapor Audio辺りに Perfect Storm White という僅かな搭載例があるくらい。

それでも「えいやっ」と行ってしまうことにしたのは、日頃Accutonのユニットを(達人レベルの)オーディオ仲間に聞かせていただくことも多く、その良さが判っているだけにいつかは試してみたいという憧れにも似た想いがあった故であろう。セラミックのCELLドライバーにはいくつかの口径があるのだが、4wayの中高域を担当させる想定であることや、何よりこのC-51-6-286というユニットの「極めて」低歪である特性に注目しての選択である。

(注記)本音を言えば、 BD-51-6-585 CELL という50㎜ダイアモンド振動板を持つ同サイズのユニットが垂涎なのであるが、こちらは300万/ペアーと超高額なので当方には全くの無理筋、、、


4way構成の設定備忘録(2018年11月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 +0.7 +1.2 +7.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.5 0.00 -10.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 92.5 90.7 89.2 88.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

315
315

710
710

4000
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -11.0 +26.5 -38.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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