オーディオ日記 第43章 求め続けた音のかたち(その9)2018年11月20日


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それにしても「オーディオ好き」の人間とはかくも単純なものなんだな~と思わざるを得ない。とにかく音が良ければそれで幸せなのだ。

JPLAY FEMTOの 修正版7D が出たところでもう頃合いとみて、いよいよファイナル構成と考えているDual PCの本格的テストに入った。コントロールポイントはmconnect player HD。出力デバイスとしてのJPLAY FEMTOの選択、minim serverの選択、いずれも問題なし。外部プレイリストを選択して、試聴用音源のランダム再生を開始。お、、、なかなかいいじゃん。空気感やエコーの分離などが、今までのテスト環境の時よりも際立つ。静けさと言うのか、音楽そのもののS/Nがかなり高くなったようにも感じる。Single PCのJPLAY FEMTOも充分に良く、JPLAY 6.2 Dualに迫る感じがしていたが、同じ環境のDual PC構成であれば、これはもうJPLAY FEMTOの方が素敵だと思う。



Audio PC側は比較試聴のために、JPLAY FEMTOとJPLAY 6.2の環境を別の起動用SSDに用意した。Control PC側も同様の環境を準備しようかな、とも考えたが、JPLAYの再インストールで簡単に切り替えられるので、まぁそこまでしなくても、ということでJPLAY環境だけの変更とした。Audio PC、Control PCともテスト機ではなくJPLAY6.2にて常用していたものでハードウエアやOSの変更はない。両機ともWindows Server 2012R2であるが、Audio PCのCore化は最終的な確認が終わったら行う予定で、当面の試聴はGUIモードにて継続する。

これに先立ち、専用ネットワーク化してしまうAudio PC側は後で面倒になってもいけないのでライセンス認証を実施。認証にはいろいろと課題もあったようなので、ちょっとびくびくしていたがすんなりとパス、ほっとする。合わせて、Audio PC側のJPLAY FEMTOは起動しないようにタスクマネージャで設定しておく。

Contorol PC側は念のためJPLAY 6.2をアンインストールしてからJPLAY FEMTOをインストールをし直す手順とした。JPLAY Settingは今までテストしてきたDAC Link 700とし、Hibernate設定はオン。

だが、、、だが、、、曲の途中でぶち切れて次の曲へスキップしてしまうことが度々起こる。これでは、残念ながらいくら音が良くても全く使えない。環境の問題? コントロールポイントの問題? JPLAY FEMTO自身の問題?

しばし問題の切り分けに悩む、、、答えはDAC Link値の設定にあった。JPLAY FEMTOはSingle PCだと簡単にDAC Link1000が達成できてしまうのだが、Dual PC構成では従来と同じようにそう簡単にはDAC Link値は上げられないようなのだ。当方のJPLAY 6.2環境ではDAC Link 350、PC Buffer 0.02で安定していたので、まぁ700くらいは簡単にに行けるんじゃ、と思っていたが実はそうではない。700では再生停止が起こっていたのだ。JPLAY 6.2ではそこでいったんだんまりとなってしまうので判断し易いが、JPLYA FEMTOとmconnectではその後の挙動が違う。再生停止が起こると、次の曲がmconnectによって新たに再生指示される。これによって、あたかも曲間で再生が途切れ、次の曲へスキップしてしまうように見える現象が起こるのだ。

実のところ、ここに至るまであれこれと気の狂った(?)かのような切り分け作業を続け、果ては元に戻そうかとも考えたが、原因が判ってみれば、なるほどな~というもの。結局DAC Linkを500に設定し直して事無きを得た。その後かなりの長時間にわたり、サンプルレートの違う音源を取り混ぜながら、ランダム再生を継続させているが問題なし。相当安定していると思う。

(注記)
Dual PC構成においてはJPAY FEMTO Serverが稼働しているPCのIPアドレスをレジストリに明記した方がDAC Link値の設定上限やコントロールポイントの接続が安定すると思う。具体的な方法については JPLAY Manual のAdvanced Settingの項を参照されたい。

mconnect player HDもそこそこ安定していると思うが、ある特定のシチュエーションに入った時にプログラムが終了してしまうという事象に遭遇している。現在のプレイキューを一旦全部クリアーして、そこ(現在のプレイキュー)に新たに曲を投入して再生しようとすると終了してしまうのだ。これもこちらのプレイキューの使い方が悪いのかもしれないという可能性もあるので、もう少し研究してみようと思う。

左様に全くの平穏無事、という訳でもないのだが、この音を聴かせてくれるというのなら、すべて許せる、、、

(2018年11月21日追記)
Audio PCにJPLAY FEMTO (7.0)をインストールしておけば、JPLAY 6.2あるいはJPLAY FEMTOのどちらからもAudio PCとして連携できるとの情報がForumにあった(当方は未テスト)。基本的なControl PC~Audio PC間のインターフェースは変わっていないと思われるので、上記記載のDAC Link値に関してJPLAY 6.2の時と同じような制約を受ける。(当方はSoXをVery High Optionで使用しているため変換負荷があるので、DAC Link値を上げられないという事情がある)

なお、このForum情報によれば、Cntrol PCをJPLAY 6.2、JPLAY FEMTOにて切り替える構成としておけば、(Audio PCはJPLAY FEMTO)新しいバージョンのJPLAY ServiceをJPLAY 6.2からも使用できるので、JPLAY FEMTOのDLNA、JPLAY 6.2のOpen Homeと動作環境を適宜使い分けられるとのこと(賢い!)。Audio PC側を新旧用意する意味がないので、当方も早速構成を組み替えようと思う。(追記終わり)


4way構成の設定備忘録(2018年11月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 +0.7 +1.2 +7.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.5 0.00 -10.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 92.5 90.7 89.2 88.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

315
315

710
710

4000
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -11.0 +26.5 -38.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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