Intona USB アイソレーター
の音質改善効果は素晴らしく、当方のPCオーディオ環境における電源系の各対策の総仕上げとして既に不可欠なものとなっているのだが、導入する方が徐々にではあるが増えつつあり、情報交換しながらより効果的な使い方に関して試行錯誤している。現時点では最終的な使用形態の確定というところまでは至っていないが、オーディオ仲間による
実験結果
なども聴かせていただきつつ経験的に体感できたこともあるので、纏めておこうと思う。
アイソレーターとUSB DDC/DAC側の接続ケーブル 上が旧、下が新:
USBアイソレーターではUSB信号のリパケッタイズと5V電源の再生成を行っているので、このアイソレーターからUSB DDC/DACまでの電源線への対策はこれ以上は不要ではないかとも思えるのであるが、やはり比較してみると差があることが判るのだ。この結果を踏まえて、我が家でもUSB DDC/DACへの接続用USBケーブルを新たに急造で作成してみた。画像では上段が従来のもの、長さ15cmで銅箔シールドのみ施してある。下段が新しいもので、長さは同じ15cmであるが、銅箔シールドにさらに電源線フィルター加えた。フィルターはファインメットビーズ、5穴フェライトに小容量のコンデンサを介している。信号線については何もせずそのままである。なお、PC~USBアイソレータ間のUSBケーブルの方は、同様に電源線にフィルターを入れているのであるが、こちらはファインメットビーズと5穴フェライトのみ。
アップには耐えられない不細工なバラック状態:
効果確認のテスト用として雑駁な架設状態であるが、早速音出し。う~ん、やっぱり良いわ~、これ。最早デジタル音源であることはほとんど忘れてしまうほどの自然さと落ち着きのある音楽になることが我が家でも再確認できた。最近このUSBアイソレーターを試されているという「PCで音楽」のasoyajiさんも
自作のフィルターと連携
させてお使いで、この使い方も参考にさせていただいたが、やはり同じ傾向の印象があるのだ。当方としてはUSB周りのあれこれの対応はこれをもって「とどめ」かな、という感じで、旧のUSBケーブルは即お役御免に。概略の纏めとしては以下の通り。
1.PC周りの各種電源系ノイズ対策はUSBアイソレーターの有無に係わらず必須
2.USBアイソレータ~USB DDC/DAC間のUSBケーブルは(できれば)短い方が良い
3.USBアイソレータを経由させた後のUSBケーブルへのシールド、フィルター挿入も効果あり
さて、こうなると、流石にこのバラック仕立てのUSBケーブルで常用するのは心許無いので、もう少ししっかりした(見栄えの良い?)ものに仕立て直そうかとあれこれと方法論と出来上がりのイメージを練っているところ。また、USBアイソレーター自体は安直なプラスチックケースなのだが、内側に銅箔を貼って基板部分をシールドしてみたらどうだろうか、などと次のアイデアも出てくる。
なお、ここ数ヶ月に亘る一連の対策を行わずにいたら、デジタルファイル再生に何らかの不満を持ち続け悶々としていたに相違ないと思う。そこから脱却できたことは大きな僥倖であると改めて感謝したい。
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