オーディオ日記 第37章 夢の旅路は続く(その12)2016年3月14日


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我が家の超ローコスト改造NASとfidataとの比較をしてみたいと考えていたのだが、たまたま適合する イベント があったのでいそいそと参加してきた。fidataはHDDモデルとSSDモデルの両方、DELAはSSDモデルのN1Zとターゲットにしていた機器が揃い踏みである。NAS単体機能の確認のためにはネットワークプレーヤーとしてSFORZATO DSP-01が、またプレーヤ機能の確認にはUSB入力機能を持つChord DAVEという構成なので役者に不足はない。スピーカーはB&W 802D3。

fidata HDD/SSD(上段)とDELA N1Z(下段):


SFORZATO DSP-01(3段目にあるのは今後発売予定のルビ・クロック):


B&W 802D3:


いずれも高い実力を持つ機器ではあるが、セッティングなどは追い込めてない(イベント用なので当然と思うが)ようでNASの個性の違いに注力するつもりで試聴させていただいた。まずはSFORZATO DSP-01を出力としてNAS機能での比較。同じSSDモデルのfidataとDELAではそれと判る性格の違いが感じられて面白い。この辺りは優劣ではなく音の好みであろうか。音の繊細さについてはfidataの方が当方の嗜好には合いそう。またHDDモデル、SSDモデルの比較についてはふわっとした音の広がりという観点からSSDに分があると感じだ。単純に判断すればやはりSSDモデルの方が良いかな、と思う。ただし、fidata、DELAの両モデルともSSDでは1TBの容量しかない点が当方にとっては課題。

プレーヤ機能に関しては、USB DACとしてChord DAVE(写真取り忘れたがブラックモデル)が使用されたが、こちら自体が初試聴なので個別のパフォーマンスの判断は難しく感じた。Chord DAVEの音の存在感がむしろ大きいのかもしれないな~と思う。ただ、fidata、DELAともプレーヤ機能における出音の不足感などは全く無く充分である。所感としては、NAS+プレーヤ機能の合体における機器のコンパクト化と利便性、別途USB DDC/DACをチョイスできる(DACを選択できる)という観点から、こちらの方向性がやはり良いなと思う。超ハイエンドを目指す方はもちろん、SFORZATO DSP-01やLumin S1、A1などのネットワークオーディイオ機器とNASとの組み合わせによるフルラインアップの選択肢もあると思うが、、、

fidata、DELAともコントロールアプリはLINN KINSKYの使用であった。大方のネットワークオーディオユーザーにとってはKINSKYの機能で充分なのかもしれないが、Linux MPD系の操作スピードに慣れてしまっている当方としてはここは譲れず「否」である。また、KINSKYが無料でダウンロード可能だからといって、ある種のただ乗りではないか?の疑問も出てくる。やはり自社の哲学に基づくコントロールアプリを持つべきだろうと思う。この辺りについては、イベント終了後メーカーの方に若干の質問をさせていただいた。

肝心な点。早急にfidata SSDモデルを導入すべきか?帰宅後イベントで聴いた音を思い出しつつ音楽をじっくりと聴く。NASによって確かに音は変わるし、改善される部分はあるが、我が家の 安直改造NAS も結構健闘しているな~と多少気を取り直す。ただ、最終的な音の支配力はやはりスピーカーにあるかもしれない、と改めて認識したことも事実。総合的に考えれば、我が家の現時点のシステム構成ではまだやるべきことがあり、それを優先させるべきであろう。従ってNASについては各メーカー独自のコントロールアプリの登場とSSDモデルにおける容量拡充をもう少し待ってみようと思う。

QA概要:

Q:メーカー独自のコントロールアプリの開発について
A:鋭意取り組んでいる、乞うご期待

Q:Lumin Appのような反応速度を求めたいが
A:そのような要望は理解している。また、現状でもLumin Appとの接続はできるが、全機能には対応していない

Q:SSDの容量、2TBを積めるようなオプションの可能性について
A:検討中なので期待しても宜しいかと思うが、多少時間はかかる


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