オーディオ日記 第33章 原点への回帰(その9) 2013年8月13日


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4Wayマルチアンプへの幻想。

禁断の ミッドバスを試して から、4way構成への幻想が消えなくなった。ミッドバスユニットが入ることで、200Hzから800Hz(あるいは1400Hzくらいまで)を単独のユニットに任せてしまうことの音質上のメリット、ならびに200Hz以下の低域を単独でレベル調整できるためにセッティングの自由度が大きくなることなど評価すべき点がある。現在のユニット構成における3Wayでは、低域と中域のクロスオーバーを500~600Hz辺りとしなければならないため、これらの2点についていずれも4Wayにアドバンテージがあると感じている。もちろん、その分調整の難しさが倍化するのは重々承知しているのだが。

前回はホーンドライバーの高域をスルーとしての3Way(低域、中低域、高域)構成で暫定的にミッドバスユニットを加えた場合の効果を検証してみたのだが、SUP-T11は公称24kHzまでのレスポンスがあると云っても実際はSuper Highの領域を補いたくなる。従って、ミッドバスを加えた場合の本来の構成となる4Wayでどうしても試してみたくなる。しかし、現在は3Way用のマスターボリュームとしてCX-260を使用しているが、これは最大6chしか同時音量調節できない。このままでは4Wayのテストはできない。

前回の暫定3Wayでのミッドバステストの設定:
HIGH:SUP-T11         800Hz~ (-12dB/oct)
MID :BS403 AS-XR Cone   224~800Hz
LOW :SUP-L11        224Hz~ (-12dB/oct)

そうは云っても何とかしたくなるのが、人情。幸いにもデジチャンは4Wayをカバーしている。ユニットはある。アンプはある。無いのは4Way用として不可欠な8chのマスターボリュームだ。ならば、6ch+2chの「例によって」暫定的な構成を作ってしまえば良いのではないだろうか。そこで、無理やり考えた。

4wayのテスト用構成として考えたもの:


つまるところ、高域用の音量調節はプリメインアンプの「プリ」機能を使って、3Way用6chとは別に音量調節をしてしまおうというもの。もちろんこんな構成では常用にはできないので、あくまでもテスト用と考えているのだが、、、

また、ミッドバス相当となるBS403の設置位置も問題である。単体のサブスピーカーとしてはニアーフィールド用なのでリスニングポイントからあまり遠い位置にはしたくない。しかし、メインのシステムのミッドバスとして使うには距離があり過ぎて、デジタルディレイによるタイムアライメントにばかり頼っていては満足の行く結果になる訳がない。このため、メインとなるスピーカーになるべく近く、ユニット間の干渉も小さくなるような位置に移動することとした。(これでも45cmくらいの前後位置調整は残る)

移動しても中途半端な位置なのだが:


さて、その結果、、、、、
せっかく導入した「ニアーフィールドリスニングの快楽」用のサブスピーカーなのだが、結局メインシステムに取り込まれてしまうことになりそう。しかし、本来のミッドバス導入、ちゃんとした4Way構成という観点からはサブスピーカーのユニット代用ではまずかろうと思う。(途中にネットワークが介在している状態でもあるし)となると、やはり禁断のミッドバスを導入となってしまうのだろうか。Accutonの 17cmミッドバスユニット がやけに眩しく感じられる今日この頃。この是非については大いに悩むところだ。3Wayマルチでも結構大変なのに、、、

なお、しばらくはミッドバスを試行錯誤するための環境として、以下の3構成を簡単に切り替えられるようにした。

1.メインの3Wayマルチの構成
2.ミッドバスを加えた構成(高域スルーの3wayで)
3.サブスピーカー(BS403)+サブウーファー構成

(注記)BS403単体ではやはり低域の支え、質感の観点から最低でもサブウーファ的な追加がベターと感じている。ただし、夜遅くなった場合などサブウーファーをはずすことも可能な構成とした。メインの3Way構成は密度感、音のフォーカスという観点では勝っており、これだけ聴けばそれで充分と思う。ミッドバスを加えた構成は少し音量を落とした状態でも充実感のある音楽を聴け、特にクラシック系の音楽にはマッチしているように感じている。

6ch用のマスターボリュームさえ、現状は暫定構成であり、今後どうすれば良いのか悩んでいるのに、8ch用のボリュームを考えねばならなくなるのはちょっと困りものなのだが。はてさて、これは一体どうなることやら。


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