オーディオ日記 第32章 夢の通り道(その8) 2013年3月10日


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婿殿(作曲家兼ミュージシャン)からお古となったスタジオ用パワードスピーカーをもらい受けた。何でも銘機NS-10Mの流れを汲むモニタースピーカーということらしい。パワードスピーカーと云えば、先に地下に設えた スタジオでGenelec 8040A を聴いて、そのパワー感に驚いたことがあったが、このスピーカーも小さいくせに侮れない。まずは通常にリスニング環境で聴いてみたが、もとよりサイズから来る限界があるせいか、広い空間においた場合は多少低域の不足感は否めない。しかし、ボーカルや小編成の楽器の再生においては鮮度感の高い音を聴かせてくれる。特にギターのような撥音楽器、リコーダーなど得意のようで音の伸びや透明感などかなりの再生力である。また、電源を入れると、ロゴマークが光るようになっており、スタイルとしては無骨な感じもしなくはないがちょっとお洒落でもある。オーケストラのような編成の大きいものやある程度重低音の下支えが必要な音楽はちょっと厳しいかなという感じもあるが、多少大きめの音の方が得意なようで堂々とかつ無難に鳴る。

音出しテスト風景:
YAMAHA HS50M

我が家での用法であるが、パソコン部屋での再生・モニター用に使用することとした。接続構成はPCのオーディオインターフェースからデジタル出力を取り出し、Behringer SRC2496をDACとして使用、そこからXLRケーブルでスピーカーを繋ぐというもの。(我が家のSRC2496は本来のサンプリングレートコンバータ機能が壊れてしまったので、今まではヘッドフォンアンプとして使っていたもの)なお、音量調節はいちいちスピーカーのボリュームを操作するのは面倒なので、あまり音質云々は気にせず、オーディオインターフェース用のコントロールパネルで簡便に実施することとした。何しろアンプが不要なので、そのための場所も取らないし、とっても手軽に使えることがわかった。これはありがたい。設置の都合上、壁際に置くこととなったが、これにより低域の不足感は大分補えたみたいでゴキゲンある。CDリッピング作業の確認やその他パソコン作業中のBGM用としてこれは重宝この上ない。ただし、スタジオでのモニター用というほど大きな音にはしないが。

なお、改めて機種を確認してみると、ヤマハの HS50M というものであった。ついでにインターネットで価格を調べてみたら、2wayバイアンプ内臓にも係わらず何ともお安いので更にびっくり。う~ん、このような使い方のPCオーディオだったら、この手のパワードスピーカー製品の方が遥かにコストパフォーマンスが良いように思える。翻って考えてみれば、純粋オーディオ製品のスピーカーの方がそのコスト構造から考えると高すぎるのかもしれない、などとつい余分なことも喚起されてしまう。


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