オーディオ日記 第28章 オーディオへの想い (その5) 2011年7月27日


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オーディオルームの再生専用PCへのVoyage MPDの導入ならびに環境のセットアップが完了した。現在のXPとUbuntu Studioの環境は今しばらく残しておきたく、本来であれば新規のSSDへの導入のとすべきであるが、手持ちのSSDがなく別途調達しなければならないので取り急ぎの策としてUSBメモリへの導入を行った。これにより、既存のデュアルブート環境を残したまま、Voyage MPDのトリプルブートも可能となった。また、必要に応じて聴き較べも出来るため、しばらくはこれで様子を見ようかと考えている。なお、USBメモリへの導入なので、起動時間等が遅くなるのではないかと懸念したが、OSのサイズが小さいこともあり、結果は心配する程のことはなく、実用上はほぼ問題ない速度である。また、USBメモリへのインストールも/media/usb0をインストール作業前にアンマウントしておくだけで特段の対応の必要なく、すんなりと所定の作業を完了した。以下に、 Voyage MPD導入 としてポイントの部分を取りまとめておいた。

さて、Voyage MPDのこの構成の音であるが、音楽をしっかりと提示してくれ、ホールエコー等も充分で特段の不満はない。このところ、PC環境をずいぶんといじってきたので、ここらで落ち着いて音楽を楽しむことや、アナログディスクの取り込みなどに時間を割こうと思う。ただ、CDトランスポートとVoyage MPDとの比較では、静寂性の観点でCDトランスポートも侮りがたく、改めてCDトランスポートの良さも再認識できた次第。なお、最終的な音についてはさらに徹底的な聴き込みが必要であるし、PCサイドの静音化、無音化への対応なども行った上でCDトランスポートの音とも比較しながら煮詰めて行きたい。

なお、この先の対応であるが、現在の心積もりでは、再生専用PCに新たにSSDを調達しての対応ではなく、Voyage StoreにてVoyage MPD組み込み済みのシングルボードコンピュータ(ALIX3D2)を調達、チャレンジしてみようかと考えている。PCオーディオに対して、汎用的なPCの機能を不要とし、Black Box化を追求すればこの方向性が、自然な姿なのかもしれない。また、完全なファンレス対応による無音化にも繋がるという利点もある。所謂ネットワークオーディオ機器をいずれ購入するか、とも考えていたが、こちらの方がいろいろと面白そうだし、価格のアドバンテージも大きい。もちろんこのためには、新たにUSB DDCの調達も必要となるが、USB DDC探しも一興なので、いろいろと物色を始めている。USB2.0規格を満たしているUSB DDCであればVoyage MPDでの稼動は問題なさそうであるが、まだ確かなことは掴み切れていないので、情報を集めてみようと思う。USB DDCについては、AES/EBUのデジタル出力とワードクロック入力が当方の欲しい機能であり、サンプルレートコンバータ機能は(DACにあるので)無くても良いかな、と考えている。ただし、この希望にピタっとはまる機器は今のところない。フェーズテックの新しいDDCが良さそうにも思えるが、ワードクロック入力は10MHz対応のみ。逆にワードクロック出力がついているので、この選択では、クロックジェネレータ(Antelpe OCX)が不要となってしまうかもしれないし、価格もかなり高いので、悩ましいところ。Hi-Face Evoも同様に10MHzのみの入力のようである。条件を変えれば、XMOSというUSB2.0に対応したチップを搭載したものが良さそうにも思えるので、その線を軸に探してみようかと考えている。


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