アナログ編


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5.ゴンザエモンのアナログ実践

(2023年3月14日追記)アナログ再生環境の断捨離を行い、 本日 をもって卒業となった。(追記終わり)

(2019年2月10日追記)フォノイコライザを合研ラボGK08VCRに変更した。

思えば随分と長らくアナログオーディとは付き合って来たが、ここ10年位は正直云って多少熱が冷めていたようにも思う。一つにはかっての現用機に大分ガタがきていたこともあるが、マルチアンプシステムの熟成に向けてエネルギーを使ってきたこと、PCオーディオだの何だのと、新しいことにも熱を上げてきたことによる。マルチアンプやPCオーディオにやっとこ有る程度の納得感が得られるようになってきた今、自分としては完成の域にほぼ達していると考えている我が家のメインシステムでアナログ再生を熟成させたいという思いが強まっていた。そんな中、偶然とも思える良いタイミング(2010年4月)にてアナログプレーヤをリニューアル(と云っても中古のYAMAHA GT-2000だが)できたこともあり、改めて熱を入れている状態である。

アナログプレーヤ外観:
GT-2000 & FR-64

現状のアナログプレーヤ回りの機器構成詳細は以下の通りである。

トーンアームはFR-64。
既に30年は越えてきた代物であるが、このシンプルな美しさは不変である。
FR-64 FR-64

特注品の鋳鉄製アームベースにマウントし、YAMAHA GT-2000に取りつけている。
スタイルも質感もまるで純正品と見間違うようである。
Special Arm Base GT-2000 & FR-64

このアームベースとの出会いがなければ、この様にアナログ熱は再燃しなかったのでは、と思えるほどこれは秀逸なものである。鋳鉄製で重さは1Kg以上あり、焼付け塗装がなされている。叩くと何とも小気味の良い響きで、実は取り付ける前から「これは、もしや」と心が騒いでいた。GT-2000の標準アームからの換装は非常に簡単にできるのであるが、換装してみて音の違いに愕然となった。音の佇まいが良いという表現が適切かどうか判らないが、音楽の静寂感や透明感がはっきりと醸し出されて、音楽やボーカルに全く付帯感がなく、本当にしっとりとアナログディスクを聴かせてくれる。元々ポテンシャルの高いFR-64とGT-2000の美点が改めて活かされたとも云えるかもしれない。

なお、GT-2000はアウターパワーサプライのYOP-1を使用している。これは音質にも貢献はあると思うのであるが、むしろ音質の観点よりも、これがあってこそてGT-2000の重量級のターンテーブルが生かされ、使い勝手が向上すると考えている。とにかくスタートストップの素早さが格段に高まり、再生時の操作上のストレスを全く感じない。YOP-1無しではストップボタンを押してもこの重量級のターンテーブルは延々と一分近くも回り続ける。もちろん手で止めるという野蛮な方法もあるかもしれないが、スピンドルに余分な負荷を懸ける恐れもあるので、おいそれとは手では止められない。その意味では、GT-2000のオーナーは、YOP-1との併用に是非とも挑戦してしてみて欲しい。なお、ターンテーブルシートは東京防音製の比較的廉価なものであるが、これもそこそこの厚みがあり、アナログレコードの鳴きを受け止めるようなしっとり感があって気に入っている。

YAMAHA GT-2000とFidelity Research FR-64:
GT-2000 & FR-64

フォノイコライザはプリアンプのC-290VにビルトインしたAD-290を使用している。このイコライザーはプリアンプ上のスイッチにてMM/MCの切り替え、負荷インピーダンスの切り替えが気軽にできる点が気に入っているが、最近はほとんどオーディオテクニカのVM型カートリッジを使用しているため、あまり切り替え等の出番がない。MC型カートリッジの音質の良さは充分理解しているが、数多くの針折れに多大な出費をしてきた経験から、ラフに使えて、納得の出来る音を聴かせてくれるVM型を愛用している次第。フォノイコライザのAD-290は針を落として後、プリアンプのボリュームを上げて音楽が始まるまでを待つ間が意外な程静かであり、これをS/Nというのであれば、その良さは特筆もの。昨今は高価なフォノイコライザも多数あるが、敢えて触手は動かず充分に満足している。

(2019年2月10日変更と追記)
フォノイコライザーは2018年5月10日に 合研ラボ GK08VCR に変更した。本機に対する初期導入時点でのインプレッションは こちら に。このフォノイコで聴くボーカルの素晴らしさは何物にも代え難い。(追記終わり)

GK08VCR:今や大事な愛機に


カートリッジは左から年代順にAT-160ML、AT-ML170、AT-150MLX、AT-150ANV:


AT-150ANVのアップ:


これらのアナログ再生環境で聴くモーツアルトや女性ボーカルは表現が難しいのであるが、鮮度感が高くやはりCDとは違う。何故かは判らないが、まさに心が洗われるような音楽を聴かせてくれる。これがアナログの真髄というものなのかもしれないが、改めて惚れ直している次第である。

おまけ:サブのアナログプレーヤのDENON DP-3000 と YAMAHA YSA-39
気楽に聴くには十分かも
DP-3000 & YSA-39


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