行・た・だ 作品・日本










 探偵はBARにいる 
[ACTION]
2011.09:日本映画(東映)
監督:橋本一   原作:東直己「バーにかかってきた電話」
出演:大泉洋松田龍平
小雪西田敏行桝田徳寿田口トモロヲ片桐竜次松重豊石橋蓮司高嶋政伸浪岡一喜
竹下景子榊英雄マギー安藤玉恵街田しおん吉高由里子カルメン・マキ
中村育二野村周平土平ドンペイ本宮泰風有薗芳記/他
映画夏枯れシーズン明け!「アンフェア the answer」の次は、順番逆だけど「探偵はBARにいる」!
実は最も見たくもあり…主演・大泉キャラゆえ、TVの番宣では最低の扱いを受けていた映画
東直己の原作は何作も続く人気シリーズ、ちゃんとした原作!舞台は北海道札幌は…ススキノだ!
大泉洋がマジに探偵やって、相方が松田龍平
小雪、西田敏行、田口トモロヲ、石橋蓮司、松重豊、高嶋政伸、浪岡一喜、竹下景子…の出演陣!
監督・橋本一は本気だ!
本気で探偵アクション映画を作ろうとしている!TVの派生ではない…本気の映画を!
何も知らずに笑わば笑え!見て驚け!である
公開から日数が経ってしまったが…確かに駆けつけた!私の見た午前の回こそ良い席を確保できたが…
それ以降は満席・満席・満席である…確かに来ている!

STORYは…さてと書きましょうか、やめましょうか?悩みます!
札幌、ススキノ、とあるBARを拠点とする探偵
相棒の助手兼運転手・高田(大学の助手にして空手の師範代で一文なし)
連絡は全てBARケラーオオハタの黒電話のみ
ある夜の事、いつもの如く1本の電話…仕事の依頼(10万円の振込み)
ミナミという弁護士に、2月5日のカトウの行動を確認せよ?
やばそうな匂いとともに「コンドウキョウコ」に美人の匂いも嗅ぎとってしまい…引き受けてしまった仕事
結果、強制連行、ボコボコ、雪原に生き埋め…凍死寸前の逃走報復の決意
気にいらない実行犯達に…報復の決意、自力捜査開始!怪しすぎる人間関係が浮き上がる!
金ヅル?雑誌記者・松尾に連れて行かれた高級クラブ、超絶美女ママの沙織との出会い
相手は自分を知っている様子
不幸な見の上のママ…未亡人、ススキノで皆に愛されていた霧島グループ社長・霧島が殺されたのが1年前
見ず知らずの女性を助けようとして落命、いい年こいて若い女に手を出して…バチ!?
情報収集…面倒見の良い霧島、抜群の評判の良さ…みなに愛されてさえいた?
が…沙織はトンだ食わせ者?サッサと関西系新興勢力“銀漢興産”のボスの息子に乗り換え…婚約
そうやってのし上がって来た女…怖い怖い!
一方でキョウコからの奇妙な依頼は続く
偶然見つけた資料から1年前に地上げ対象ビルで火災発生、唯一の死者の名が“近藤京子”?しかも霧島の娘!?
その霧島が殺されたのが2月5日?犯人とされた少年の不可解な行動と死…裏で暗躍する組織
バラバラだったピースが繋がり始める
果たしてコンドウキョウコとは一体何者?


なんか最高じゃないですか!「アンフェア the answer」と連続正解!
前述のとおり、大泉キャラゆえ、TVの番宣では最低の扱いを受けていたが…
TV局よ、反省せよ!
ストーリーはシッカリしてるし、アクションは本格的だし、笑いのシーンだって大真面目にやってるぞ!
大泉洋しかり、松田龍平しかり(ついに親の呪縛から脱却したか!)
ラストに向けた探偵の悲痛な叫び!そして見事なまでに美しい…拳銃自殺シーン…
北海道でだってアクション映画は撮れるぞ!旅行物ばかりじゃないぞ!
既に続編がアナウンスされている…次も観るぞ!
再び繰り返す…TV局よ、猛反省せよ!

ともかく何か観ようかなと考えている方「探偵はBARにいる」をお薦めしておきます
ただし!公開14日目にして、シネコンでは初回・深夜を除き早々に満席決定!
観たければ、事前予約を入れよう!
ちなみに公開14日目の第1回(10:50〜)、253席の映画館は7割程の入りでした(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN 3)
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 探偵はBARにいる2/ススキノ大交差点 
[ACTION]
2013.05:日本映画(東映)
監督:橋本一   原作:東直己「探偵はひとりぼっち」
出演:大泉洋松田龍平
尾野真千子渡部篤郎筒井真理子矢島健一
ゴリ篠井英介佐藤かよ冨田佳輔池内万作麻美ゆまマギー近藤公園徳井優
田口トモロヲ片桐竜次松重豊土平ドンペイ浪岡一喜桝田徳寿安藤玉恵/他
前作で「2」がコールされてましたので、楽しみに待っておりました!
今回は公開初日・初回で観に行くこととしました!

STORYは…
ススキノの探偵、気が向けばどんな仕事でも受ける“何でも屋”…BAR「ケラー・オオハタ」でうまい酒を!
仕事の依頼はここの黒電話へ!
北大農学部でグータラ助手をやってる高田も相変わらず…良き相棒にして運転手!
最近この界隈で馴染みのショーパブ「トム・ボーイ・パーティ」で働く仲良しのオカマ・マサコちゃん
マジックコンテストに出場する話題で持ちきり、努力家のマサコちゃん…あれよあれよと全国大会!見事に優勝!
そんな彼女を祝うため…ススキノの仲間達は総出でグデングデンになるまで飲み明かし!
幸せいっぱいのマサコちゃん、だがその2日後、マサコちゃんはゴミ捨て場で変わり果てた姿で発見された…
明らかな殺人事件、すぐにホシは挙がるだろうと思われたが…いっこうにすすまない警察の捜査
しかもその間に、俺は文字通り精も根も尽き果てる程の重い“病”(女)に犯され…しばらくススキノを離れていた
(無一文になるに従い)病状が快方、気付けば事件から3ヶ月の月日が流れていた
一体俺は何をしていたんだろう?正気を取り戻した俺は早速に高田を呼び出し…ススキノに復活!
仲間達に聞き込みに回るが、どうも様子がおかしい?いつも明るいオカマ&噂好きの客引きも一様によそよそしい
それもそのはず…北海道日報(新聞)記者・松尾によると…事件の背後に道内でカリスマ的人気を誇る
…反原発派の政治家・橡脇孝一郎が絡んでいるらしい!
橡脇はその筋では有名な両刀使い(松尾も同じ穴のナントカ)、なんと過去にマサコちゃんと愛人関係!?
選挙前の大事な時期にマサコちゃんが有名人!過去の関係もろとも闇に葬られたに違いない
松尾はいつになく真剣に忠告…この件には首を突っ込むな!政治の世界は君が思っているより怖い!と
無論そんな脅しに引き下がる俺じゃない!
帰り道、早速、怪しい奴の尾行、難なく返り討ち?その顔は…巷で人気の美人ヴァイオリニスト・河島弓子!
聞けばマサコちゃんは弓子の熱烈なファン、弓子にとっても大事な存在
自力で犯人を捕まえてやると息巻く世間知らずお嬢さん、俺は“依頼人”となって全てを任せるよう説き伏せた…
かくして本格的な調査へと繰り出した俺と高田
ところが橡脇の名前を出した途端、いきなり物騒な雰囲気に…
馴染みのヤクザ・相田んとこの組長(桐原組)からK点越えの怒りを買うわ!
正体不明のマスク軍団がゾロゾロと襲ってくるわ!
更に弓子が余計な油を注ぐもんだから…
スキャンダルの隠蔽に躍起になってる橡脇陣営!、俺に恨みを持つヤクザ・花岡組仕切る反橡脇陣営!
更に俺を捕まえて橡脇に恩を売ろうとする魂胆の野次馬ども…あっという間に3つの集団から追われる始末
ススキノにいることに身の危険を感じた矢先、「トム・ボーイズ・パーティ」のママ・フローラから重要な情報
店でマサコちゃんが弟のように可愛がっていたトオルって奴、事件以降行方不明
事件の鍵を握るであろうトオルを探すべく、彼の実家室蘭に高田オンポロ号で向かう俺と高田、なぜか弓子
室蘭でトオルを発見、マサコちゃん自身も室蘭出身(経歴の東京出身は嘘)であると知る
次第に明らかになっていくマサコちゃんの悲しい生い立ち、そして橡脇陣営の反吐が出るほどの汚いやり口
結局、室蘭ではマサコちゃん殺しの真犯人には辿り着かなかった
分かったこと、マサコちゃんが東京出身じゃなくて室蘭生まれの恵まれない家庭の育ちであったこと
マサコちゃんが苦労の末に掴んだ幸せを踏みにじったクソ野郎を絶対に許すわけにはいかないってこと!
決意を胸に帰還したススキノ、ゴロツキどもの魔の手が卑劣にも仲間達に及んでいた
さすがに我慢の限界、全てにケリをつけるべく、疑惑の親玉・橡脇の元へと乗り込む
だが…その時はまだ気づいていなかった…事件のやるせない真相、弓子を巻き込む新たな事件
頼むから無事でいてくれ!
探偵は、依頼人を守らなければいけないんだよ、厄介なことに…!


なんてかな…ダンディズムという死後をコメディ化したような映画なのたが、今回は少々外した感じ
探偵と高田のコンビは相変わらず良い、オカマ・バーの設定も良い、宿敵の花岡組・佐山は笑わせてもらったけど
今、TVで「1」の放映を観ながら書いてるけど、こっちの方が軽妙で面白いな…
何が違うのだろう?
前作を超えようとという意気込みが書かれているが…底が浅いな!
犯人が犯人だし…
見る側の期待の大きさなのだろうか、全ての面で前作を超えることはできなかった感じ
あっ、つまらないって訳じゃないんだけどね!何か足りないんだよね!?
う…ん
しかしゴリさん、篠井英介、佐藤かよのショーパブいいな!
行きつけの店にBAR「ケラー・オオハタ」が欲しいな

「3」やるんだろうか?
やったらば…観るか考えようっと…
ちなみに公開初日の初回(11:00)、371席の映画館で1割程度の入り(TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN 2)
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 探偵はBARにいる3 
[ACTION]
2017.12:日本映画(東映)
監督:吉田照幸   原作:東直己
出演:大泉洋松田龍平
北川景子リリー・フランキー坂田聡斎藤歩志尊淳天山広吉野間口徹
鈴木砂羽前原滉前田敦子
松重豊片桐竜次土平ドンペイ田口トモロヲ篠井英介マギー安藤玉恵桝田徳寿
正名僕蔵今村美乃
藤原季節笠兼三横山芽生/他
4年ぶりの「3」です!
なんか楽しそうなので観に行きます!
公開が映画の日(12/1)!今日は諸事情により半日勤務
痛めた腰をかばいつつ…できるだけの早足で映画館に突入!

STORYは…
トラック運転手の椿、似合わない若い女性、ウニいくら丼、雪原、道を塞ぎ止まっている車、注意に向かう椿
運転席にいた人間に銃撃される椿、隠れる女性、トラックの積み荷の毛蟹を奪って去っていく銃撃者
馴染みのクラブ、いつも通りバカ騒ぎの探偵、停電の間にヤンヤンの胸を触ったのは誰!犯人を名指し!
探偵のもとに舞い込んだ極々簡単な依頼、助手の高田の紹介、依頼者は高田の後輩・原田
4日前から行方が分からない恋人・諏訪麗子を探して!暇潰し?調査料10,800円!
彼女の部屋の調査、“ピュアハート”というモデル派遣事務所を装った風俗店で高額な収入を得ていたことが判明
事務所を訪れた探偵、そこでオーナーを名乗る美女・岬マリと出会う、かすかな既視感を覚える探偵
麗子の収入源を知り…それを原田にどう伝える?悩む探偵と高田
そんな2人の前に怪しげな男達、“ピュアハート”を探る探偵に警告、逃げようとする2人
無敗を誇る高田を上回る格闘技の使い手・波留!ボコボコ、絶体絶命の危機、止めに入ったのは岬マリ
それでも懲りずに調査を続ける2人、昔馴染みのヤクザの相田や新聞記者の松尾、お馴染みメンバーから情報
“ピュアハート”のバックには札幌経済界で頭角を現した北城グループ社長・北城…関西系暴力団花岡組傘下
ススキノ進出を図る花岡組と相田が若頭を務める桐原組とは対立関係、岬マリはそんな北城の愛人
探偵は真冬の雪降る海、裸で漁船の舳先に括り付けられ…深入りしないよう相田の警告
新聞記者の松尾の警察の捜査情報…椿の射殺事件が事の発端
実は椿のトラックの積み荷の毛蟹は偽装、大量の覚せい剤が隠されていた!
“ピュアハート”を張る2人、マリを尾行、隠れ家?潜んでいた麗子を発見、いつの間にか通報されていた
北城グループに見つかり…最後通牒、探偵は漸く以前 マリに会っていたことを思い出す
数年前、馴染みの元・娼婦のモンローが可愛がっていた、今にも倒れそうに震えていた若い女性…マリ!?
探偵とモンローに助けられたマリ、熱い酒と食べ物、そして探偵とモンローの優しさに…やっと笑顔を見せる
探偵は酔った勢い…必ず“命を燃やすもの”との出会いがあるから命を粗末にせず、生きていけと語る
マリの過去を探るため…堅気の妻となっているモンローを訪ねる(今は食堂を切り盛りする女将、一児の母)
マリは探偵に出会う直前に身籠っていたこと、母になる喜びを感じていいたことを知る
出産予定日2013年2月18日
札幌に戻ってきた探偵を…マリが笑顔で誘い出す、虚を突かれた探偵、夜のススキノに繰り出す2人
不審に思いながらも、マリの巧妙な罠に落ちていく探偵…


軽さというか軽妙さの加減が良いですね!監督が代わりましたが…いい感じです!
アクションも本格的で決まってますし、笑いもしっかりとれてます!
何てったって事件は北海道は札幌で起きている…やっっぱり雪降る冬でしょう(美味しいものもあります)
雪降る海、漁船の先端に裸で括られて…何のため?タイタニックか?笑い!
相変わらず寒い中、体張ってます!
相棒の受けた簡単だったはずの仕事が、みるみる怪しさを帯びていく
関わりたくない裏社会が蠢く、現れる謎の美人、酒の勢いは怖い…ずぶずぶと埋もれていく、笑い
これが「大泉洋」の「探偵はBARにいる」だ、楽しめたね!
松田龍平のとぼけた演技とアクションも良い!
ヒロインの北川景子…相変わらず綺麗ですね、次々と変わるキャラを見事に演じ分けてました
松重豊や田口トモロヲ、篠井英介、マギー、安藤玉恵らいつものメンバーも楽しませてくれてます
心配だった某女優の大根ぶりも逆手にとって上手く使ったね
あと…エンドスクロールが始まると席を立つお客が結構いるけど
今回も、最後の最後にひと笑いできるシーンがあるのでね、まあ慌てずに!
ところでだ…
パンフには…【最高のコンビ】が迎える【最大の危機】、悲ししくも激しい【最後の事件】が始まった…と
最後の事件なの?「4」はないのかな?やれば観に行くのに…

公開初日の第3回(13:35)、208席の映画館で2割程度の入り(T・ジョイPRINCE品川 シネマ 8)
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