*攻略ページの英語版用語・キャラクター・地名の一覧もご参照ください。
前提として、これまで英語にローカライズされてきた逆転裁判シリーズ(1~6作目、逆転検事、レイトン教授VS逆転裁判)においては、
Phoenix Wright's ancestor and protagonist of this tale, Ryunosuke is a student at the Imperial Yumei University in the Empire of Japan.
Although it wasn't his original field of study, his brush with the law set him firmly down the path of an attorney.
Phoenix Wrightの先祖であり、本作の主人公である龍ノ介は、大日本帝国の帝国Yumei大学に在籍している。
本来の専攻ではなかったが、法律に触れたことで、弁護士の道を歩むことになる。
と、英語版逆転裁判シリーズと地続きの設定であることが明記されている。
龍ノ介については日本版と名前に変更点がないが、他のキャラクターについては様々な理由で変更されている場合もあり、やはり本作においても「英語版(北米版)は、日本版とはパラレルワールドと呼んでも差し支えない状態」であるといえる。
■成歩堂龍ノ介:Ryunosuke Naruhodo
■御琴羽寿沙都:Susato Mikotoba
■亜双義一真:Kazuma Asogi
■御琴羽悠仁:Yujin Mikotoba
■亜内武土:Taketsuchi Auchi
■細長悟:Satoru Hosonaga
上記キャラは、日本語版の名前をローマ字表記。
■ジョン・H・ワトソン:John.H.Wilson
日本語版はホームズ原作からの命名だが、英語版ではWatsonではなく、Wilsonに変更されている。
これはシャーロック・ホームズの海外での著作権問題が関係していると思われる。詳細は第2話のシャーロック・ホームズに関する説明を読んでいただきたい。
証拠品「Medical Report Card(診察票)」は、詳細画面で見ると「診察票」「堀田診療所」といった文字は日本語表記のままなのだが、氏名のところだけ「ジョン・ウィルソン殿」と変更されている。
■渦久丸泰三:Iyesa Nosa
■渦久丸九郎丸:Aido Nosa
■園日暮三文:Kyurio Korekuta
メインキャラ・レギュラー登場キャラの内、日本人キャラは日本版の名前そのままなのだが、各話のサブキャラについては変更されていることが多い。
これまで英語版のローカライズではダジャレネーミングを再現してきたので、開発スタッフはサブキャラだけでもダジャレにしたかったのかもしれない‥‥。
Iyesa Nosaは、軍人キャラであることも含めて、「イエッサー!」(Yes, sir!)とNo, sir!からか。息子・九郎丸のAido Nosaは「I dunno, sir」(I don't know, sir)からと思われる。(ブログにて情報提供いただきました)
Kyurio Korekutaは、curio(骨董品・古道具)+collector(収集家)か。
吹き出しの表記関係。
■異議あり!:Objection!
■待った!:Hold It!
■くらえ!:Take That!
■ここだ!:Got it!
■はいッ!:Yes!
22nd November, 8:43 a.m.
Supreme Court of judicature, Defendant's Antechamber 5
11月22日 午前8時43分
大審院 被告人控室 伍号室
おなじみ、タイプライター音と同時に表示される地名・時間表示。
■帝都勇盟大学:Imperial Yumei University
勇盟は「Yumei」そのまま。なお、英語版逆転裁判3などの勇盟大学は「Ivy University」とローカライズされている。
上の通り、英語版では龍ノ介と亜双義は名前で呼び合う。「相棒!」呼びは「partner!」
■大審院 第弐号大法廷:Supreme Court of Judicature, Courtroom 2
これまでの英語版逆転裁判シリーズでは、裁判長への呼びかけは「Your honor」だったが、本作では日本の法廷では「Your Excellency」に。
「Your Excellency」については、外務省の資料がある。
国際儀礼の基本講座 ~その13~(PDF)
「外国の高位,高官への敬称,呼称の使い方について,留意すべき点」が書いてあり、
>大統領,首相,閣僚,大使は,一般的に「His (女性の場合,Her) Excellency+フルネーム」と表記されます。しかし,中には,貴族の称号などを併せ持っている人がいます。「His (Her) Excellency」という敬称をもつ人の呼称は,「Your Excellency」となり,略式の呼称は,男性に対しては Sir(サー),女性に対しては Ma’am(マァム)が使われます。
「大逆転裁判1&2開発ブログ 第2回 大いなるローカライズの冒険」にもある通り、
>彼らが日本語で話すときには「~san」で呼び、英語で話すときに「Mr」や「Miss」を使うことで区別することにしました。例えば、「Naruhodo-san」で呼ばれているセリフは“日本語”であり、「Miss Susato」は“英語”で会話しているというイメージですね。ここの「Naruhodo-san」は、「被告人・成歩堂」とか「成歩堂被告」の意味で使われている、と解釈するべきだろう。
「Noh」は日本の伝統芸能「能」を指していると思われるが、いずれにしても「Noh-style sword art」は謎の流派である。
本作のキーワードのひとつ。実在した条約「日英通商航海条約(Anglo-Japanese Treaty of Commerce and Navigation)」をもじったものと思われる。
日英通商航海条約 - Wikipedia
Anglo-Japanese Treaty of Commerce and Navigation - Wikipedia
裁判が始まってしばらくは、裁判長から「Defendant Naruhodo(被告人・成歩堂)」と呼ばれるのだが、後で変化する。
■遺体検分記録:Post-Mortem Report
直訳では「死後記録」。亜双義が説明してくれる通りに、大逆転裁判における日本では遺体が解剖されないので「遺体解剖記録」ではないのは、日本語版でも英語版でも変わらない。
3話以降の英国での裁判では「遺体解剖記録」こと「Autopsy Report」が登場。
■ラ・クワントス:La Carneval
Carnival(謝肉祭、カーニバル)から。
大逆転裁判2第1話の証拠品「漱石の新聞記事」の詳細に、「ラ・クワントス」の広告が掲載されているが、英語版では「ラ・カルネバル」の広告になっており、これが正しい読み方であることがわかる。
■骨董屋ぽんこつ堂:Rasu-Tei
「rusty(錆びついた)」からの英語ダジャレ。
基本的な法廷パート用語は以下の通り。
■法廷記録:Court Record
■証言開始:Witness Testimony
■証言中:Testimony
■尋問:Cross-Examination
■ゆさぶる:Press
■つきつける:Present
小判(koban)について、「an old Edo coin(江戸時代の硬貨)」だということがきちんと説明されている。
また、宝永(Hoei)も、「the Hoei period」という表現で、「宝永という(元号が使われていた)期間・時代」だということを示している。
「ace attorney(名弁護士)」と、本作のタイトルが登場している。
また、「turnabout」は「逆転」の意味。英語版逆転裁判シリーズでは各話タイトルに必ずturnaboutが入って、「The First Turnabout(はじめての逆転)」「Turnabout Sisters(逆転姉妹)」などとなっていた。
■堀田診療所:Hotta Clinic
英語版逆転裁判シリーズの堀田クリニックは「Hotti Clinic」。
証拠品「University Collar Pin(校章)」の詳細を調べた時のコメントより。
「Yumei University」と、「You may not come in!(入るべからず)」をひっかけたダジャレ「Yu mei not come in!」。
証拠品「Waiter's Business Card(ボーイの名刺)」の詳細を調べた時のコメントより。
英語版は
Ryunosuke「とっさに漢字で『厨房』は書けないぜ」
Kazuma「それはつまり、キサマは『厨房』と漢字で書けないということか? もっと勉強しろ!」
と、Kazumaに怒られてしまう。
ここまで「Defendant Naruhodo(被告人・成歩堂)」と呼ばれていたが、「Counsel」と呼びかけられてびっくりするRyunosukeの図。
本作では「Counsel」が、弁護士・検事への呼びかけに使われている。
イギリスで使われる、ちょっと昔っぽさがある表現で、「Counsel for the defense(弁護士)」「Counsel for the prosecution(検事)」の両方の意味で使っている。
※ツイッターで回答をいただきました。
日本語で行われている裁判、という設定のため、「-san」が飛び交う第1話だが、ジェゼールはイギリス人なのでMissが使われている。