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成歩堂龍ノ介

言わずと知れた、本作の主人公。本作では実際に登場するのは第2話から。
成り行きで英国へ渡って弁護士として法廷に立ってきた彼だが、本作では最後の最後で重大な決断をし、彼なりの『覺悟』を見せてくれる。
龍ノ介の度量の広さは、この第2話の最後で垣間見ることができる。ペテンシーに向かって死ぬべきだったと吐き捨てたビリジアンに対し、彼女を咎めることなく、ただ「ビリジアンもペテンシーも生きていてよかった」と龍ノ介が言うが、この言葉は龍ノ介の性格を良く表していると言えるのではないだろうか。

「遊べる! 大逆転物語」ではボケてみたり突っ込んでみたりと、主役から下がった位置での龍ノ介という、本編とは異なる一面を見ることができる。また、関係者ファイルに成歩堂龍ノ介が掲載されるのは「遊べる! 大逆転物語」のみなので、年齢が判明するのもこのエピソードだけ。
(後に2021年に発売の大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-公式サイトの人物相関図にて、年齢が掲載された)

シャーロック・ホームズ

前作から引き続き登場の名探偵。
相変わらず共同推理でトンデモ推理を披露してくれるが、第3話でとあるところを調べた時のアイリスの言葉によれば「ホームズくんは《スイリ》が好きだから《スイリ》してるだけで、その“結論”が当たってるかどうか、気にしてないみたいだし。」とのことである。
本作では彼についての様々な謎が明かされる。飄々としているが故になかなか見えてこないホームズの本心だが、彼なりの『覺悟』があったことも伺える。
「ホームズはどの時点で何を知っていて、何を目的として行動していたのか」を頭に入れつつ、改めて前作からプレイし直してみるのも面白いだろう。

「遊べる! 大逆転物語」大英帝國編では主人公を務めるため、証拠品ファイルや関係者ファイルの文章は、彼目線のメッセージである。ホームズが龍ノ介たちをどう思っているかもわかって面白い。
前作第4話にて、「腕章」をつきつけた時に「大舞台に立って、大喝采をあびる」のがささやかな夢だと語っていた彼だが、本作最終話では、その夢がある意味叶うことになる。

アイリス・ワトソン

前作から引き続き登場の名探偵の相棒にして、作中におけるシャーロック・ホームズシリーズの作者である天才少女。
第4話でのアイリスの告白によれば、2年ほど前に、アイリスは『自分の父親』の名前を知り、ホームズと『父親』の冒険物語を書くことを決意している。大逆転裁判世界において、「シャーロック・ホームズの冒険」の小説が世に出たのは2年前から、ということになる。若干8歳で医学博士になり、かつ小説家デビューというとんでもない経歴の持ち主であったのだが、10歳の子どもらしいところもところどころで垣間見せる。

最終盤にて、彼女の出生の『秘密』が明らかになるが、ホームズ(と、彼の相棒)は「大逆転裁判1」から「大逆転裁判2」にかけて、その『秘密』を守るために奔走していた。
ホームズは、アイリスの自由(作家業など)を最大限守りつつ、『秘密』に近づかないよう注意し続けてきたのであろう(だからこそ、第5話でアイリス本人が『秘密』の一端を盗み聞きしていたことを知った時、ホームズはぶっ倒れるほど驚くのである)。

トバイアス・グレグソン

前作から引き続き登場の刑事。前作第5話のある件で停職処分となったが、今作第3話の時点では復帰している。
第3話以降では、ホームズに頼まれ、新たに刑事となったジーナ・レストレードの面倒を見ている。
しかしそんな彼も、第4話で‥‥。
前作第5話の暗号に「T.グレグソン」の文字があった理由や、彼の真相については第4~5話で明かされる。

ウイリアム・ペテンシー&デカーゴ・ミターマン

前作第4話でちらりと登場した人物こそが、本作第2話に登場するウイリアム・ペテンシーとデカーゴ・ミターマンであった。
前作第4話の時点でも、瓦斯の料金について争い合っていたのだろうと推測できる。
ウイリアム・ペテンシーは前作で登場した時点でシェイクスピアのセリフを喋りまくっており、夏目漱石と「マクベスとハムレット、どっちが強い?」と論戦を繰り広げていたことがわかる。

ビリジアン・グリーン

前作第4話の被害者で、この時はずっと入院していたため、前作では姿を見せることはなかった。
本作第2話では、彼女が事件に意外な関わり方をしていたことがわかる。

ジョン・ガリデブ

前作から引き続き登場する、夏目漱石らの下宿の主人。

バロック・バンジークス

前作から引き続き登場の検事。『死神』とも称される彼だが、本作で様々な謎や真相が明かされる。
「遊べる! 大逆転物語 大英帝國編」にも登場するが、本編クリア後にプレイするとまた一味ちがう見方が出来るだろう。

第3話では、彼が倫敦(ロンドン)大学で法律学を学んだことが明かされているが、実在のロンドン大学は1836年に設立されているので、大逆転裁判の舞台である19世紀末には存在している。
ロンドン大学 - Wikipedia
カレッジ制の連合大学で、19世紀末に加盟していた大学はキングス・カレッジ・ロンドンやユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンなど。現実世界と同じなのであれば、バンジークス(と、ドビンボー)はこのどちらかで学んでいたのかもしれない。実際、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンには19世紀末にはLaw(法学部)、Science(科学部)があったようである(英語版Wikipediaより)。
余談の余談だが、実在の夏目漱石が明治政府から派遣された先はユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンであり、英文学の授業を聴講したことがある(のだが、授業料を払って聞く価値はない、と聴講をやめてもいる)。

英国裁判長

前作から引き続き登場の英国裁判長。
第5話では諸事情で出番がないかと思いきや、最後で締めてくれる。

陪審員たち

この第2話では諸事情あって、前作第4話の陪審員のほとんどが再登場する。
具体的には、前作の陪審員4号ことジョーン・ガリデブ以外がそのまま再登場。

指痕検出

第2話では、ホームズが「ペテンシーの部屋」で「指痕検出」をさせてくれる。
前作第2話冒頭のアニメーションムービーにて、ホームズはクローゼットに付着した手の痕跡を検出している。
また、前作第5話で証拠品「ホームズのポーチ」の詳細を調べた際にもアイリスが、ホームズの試験管に入っている薬品について「誰かが手を触れた“痕跡”を検出する《指痕検出剤》」もあると述べている。

余談になるが、ホームズが指紋(指痕ではない)について「我が国では、まだ《証拠》として採用されていない。じつに遅れているッ!」と嘆く。
実際の歴史では、指紋の研究そのものは17世紀のイギリスで指と手のひらの溝構造に関する最初の論文が発表されているものの、指紋がイギリスで犯罪捜査に利用されるようになったのは1901年、つまり20世紀に入ってからである。
参照:指紋 - Wikipedia
19世紀末の大逆転裁判世界でもまた、指紋は未だ犯罪捜査の証拠としては用いられていないのである。

その割には、前作第5話では、実際の19世紀末には発見されていなかった、「ドイツで発見された人間の血液を検出する技術」が用いられていたりするが。

更に、ホームズに至っては、今作の「指痕検出」の仕組みも、現代の知識からすれば「人間の分泌物をサンプルにする」というのはDNA鑑定に近い技術にも思えるし、第5話では裸眼で立体映像が見られるという、「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」が発売された西暦2021年でも難しい技術を開発してしまう。オーバーテクノロジーというレベルなど超越してしまっている。
リコー、裸眼で全方位から見られる立体映像装置を開発 22年度の実用化目指す - ITmedia NEWS

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