#360 私のファイル命名法

2014/07/28

<前目次次>


 前に、写真や動画や音声や文書ファイルがどんどんたまってくるという話をしたが、これらを整理して必要な時に参照できるようにするためには、ファイルの名づけ方にも気を配る必要がある。

 私の場合、目下のところもっともHDDの容量を占めているのはデジカメで撮影した写真や動画のファイルである。デジカメが作成する写真や動画のデフォルトのファイル名は、私がこれまでメインで使ってきた、メーカーもすべてまちまちな6台ほどのデジカメすべてにおいて「〜nnnn.jpg」と言ったような、通し番号の8.3形式のファイル名である。たいていはnnnnの数字の部分は4桁で、ということは1万枚撮影したらまた1から始まると言った具合なのであるが、いずれにしてもこんなファイル名では何の情報も読み取れない

 デジカメの写真の場合は、かなり初期の段階からExif(Exchangeable image file format)というものが使われていて、撮影日時や撮影機器、撮影条件などの情報がファイル内部に細かく記録されていたりするので、これを読み取ることである程度の情報を汲み取ることはできる。最近のスマホなどの場合はGPS機能があり、これで測位した情報までExifに書き込んでいたりするので、うっかりその写真をそのままWeb上にアップするだけで、撮影場所を特定されてしまうから気をつけなければならないのだが、それはともかく、Exifに記録された情報は適当な画像ソフトでなければ読めないので、ファイルマネージャなどでファイル名を一覧するだけでは何の写真なのかわからないことに変わりはない。

 私の場合、撮影した写真や動画は、まず「yyyymmdd_〜」といったフォルダをつくり、そのフォルダに日付ごとに写真を分類している。yyyymmddは年月日の西暦表示(8桁)で、〜の部分には撮影した場所やイベントなどを簡単に説明している。一日に複数のイベントについて撮影している場合は、日付の後にa,b,c,…と言った添字をつけて分類する場合もある。日付ごとのフォルダを作成し、その中に写真や動画を振り分けるのは自作のツールで一発でできるようにしている。一方、写真のファイル名の方はオリジナルのまま特に変更していない。

 更に写真データについては、タブレットやスマホで保存・参照できるように、1メガピクセル程度の解像度の写真ファイルを別に作って保存していたりするが、それらはオリジナルの写真ファイルと混同しないように、先のフォルダ名の後ろに「_nnnn.jpg」という通し番号をつけたファイル名に変更している。縮小版の作成はIrfanViewという画像表示ソフトで、フォルダ名を読んで通し番号つきのファイル名に変更するのは自作のツールで行っている。

 音声データについてもほとんど同じで、こちらは写真ほど数がないので月ごとのフォルダを作り、それぞれの音声ファイルに「yyyymmdd_〜.mp3」と言った名前(〜の部分は録音の内容の説明)をつけている。ともかく頭に年月日の数字をつけておくと、ファイル名順にソートするだけで作成された日付に並ぶので、探し出すのに都合が良い。なんだかんだ言って、過去の資料を探すときには時間軸を頼りに絞り込むのが一番早いと思われる。西暦4桁まで記述するのがやや冗長なきらいはあるが、少なくとも私が生きている間のデータがすべて完全に時系列で並ぶ(元号だと切り替わる恐れがあるし、西暦2桁だと1900年代と2000年代で順序が入れ替わる)ので、この方法を取っている。

 同じような原則で、スキャンした文書ファイルや、自分が一から作成する文書ファイルについても「yyyymmdd_」から始まるファイル名をつけるようにしている。同じような内容で一日のうちに少しずつファイルをリバイズしていく場合は、日付のあとにa,b,c,…などの添字をつけて区別することもある。

 同じような整理をしている人はほかにもいるが、人によって流儀が違うらしく「〜0720」だったり「H26.07.20〜」だったり「〜_2014Jul20」だったり様々である。メールなどを通じてファイルをやりとりすると、流儀が違ったファイル名がフォルダの中に混在して、イラっとすることもないではないが、こういうのはそれぞれが使いやすいと思うスタイルでやっているのだろうから、自分のルールを人に強要したり、人が作ったファイルを自分のルールに合わせて変更したりすることまではしない。それが大人の礼儀というものだしね。


<前目次次>