#330 岳父のPCを更新(前編)

2012/02/22

<前目次次>


 私がこのページを作り始めたときに、友人から譲ってもらったPCは、その後私がPCを更新する際に、妻の父、つまり岳父に譲ったのであるが、実はこのPCはつい最近まで、あっぱれ現役で岳父がメールのやりとりに使っていた。確か私がこのPCの3代目のオーナーで、私がもらった時がかれこれ14年も前のことなので、このPCはかれこれ最低でも15年以上は使われてきたことになる。

 そして通信回線は、これまたモデムによる電話回線接続であり、岳父はメールを打ってからおもむろにネットにつないでメールを送受信するということを、ずっとこのPCで続けてきたことになる。ちなみにWebについては、Netscape4.7を入れておいたのだが、昨今の高速回線全盛の時代になってからは、ちょっとしたページでもコンテンツのダウンロードや表示がおぼつかなくなり、いつしかWebは見なくなってしまったとのことである。

 それでも特に不自由を感じずに使えているのであれば問題はないのだが、最近は友人が重たい写真を添付したメールを送ってくることもあり、それだとダウンロードにえらく時間がかかるなど、実際に不便に感じることもあるとのことである。パソコンというものは、ネットに繋がるやいなや、ネットの進化に応じてアップグレードを迫られるものであるようだ。そういえばYouTubeなども、Windows2000以下では満足に視聴できなくなってしまったし。

 ともかくそんなわけで、このたび妻を通じ、岳父のPCを新しいものに更新してほしい、ついでに通信環境も現在の電話線接続から常時接続環境にしてほしいが、機種選定から回線工事までまとめてお願いしたい、と依頼されたのであった。

 一頃に比べると、最近は本当にPCが安く買えるようになり、特に光回線やモバイル回線と契約することで、それこそ1円とかタダ同然の値段で買えたりすることもある。今回は回線も同時に更新するので、まさにそのようなケースに合致するわけだし、一応その方向で検討もしてみた。しかし、PC代を節約するために、機種選定の幅が狭くなったり、プロバイダを変更しなくてはならないというのも本末転倒であり、とりあえず同時契約という選択肢には必ずしもこだわらないことにした。

 現在岳父が使っているプロバイダで、常時接続のオプションを考えるとした場合、これまでほとんどメールのやりとりだけだったので、月々の通信料金は数百円程度だったとのことである。一方で、光回線やモバイル回線だと、どうしても毎月5000円程度にはなってしまうので、もし毎月の利用量がそれほどでもないのであれば、通信料金がいきなり10倍近くあがるのは望ましくない。だいたいPC代などというものは一度払えば済んでしまうものである一方、通信料というのは毎月のものなので、そこでの数千円の差は年間で考えれば数万円に及び、PC代などすぐに回収できてしまう。だからこそ通信会社は端末代をタダ同然にしても割高な通信契約をさせたがるのである。

 なお、岳父の家は周囲のビルの影響もあって、モバイルの受信状況があまりよくない。そもそも今のところ、Wimaxなどを除けば、モバイル回線は通信速度の点ではとても有線の光回線には敵わない。利用が屋内に限られるのであれば、モバイル回線との契約はあまり賢明な選択肢ではなさそうだ。

 いろいろ考えた結果、光回線の中でも、利用量に応じて通信料金が段階的に変わるプランにすることにした。これなら利用量が低い月は通信料金を抑えることができる。なお、岳父のプロバイダでは、光回線の新規契約について工事費や開通後数ヶ月の通信料を割り引いたりキャッシュバックなどでかれこれ数万円単位の割引キャンペーンをやっていた。この割引額だけで新しいPCを買ってもおつりがでるくらいので、これを利用しない手はないと、早々に回線変更の依頼をした。

 そんなわけで、次はPCの方の選定である。(続く)


<前目次次>