#311 今度はPCが不調

2010/07/13

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 肺炎から復調し退院して、不在中使えなかった自宅のPCに久しぶりに触っていろいろ作業をしていたら、数日たったある日の朝、いつものように電源を入れたところ、起動画面が一瞬映ったのを最後に、PCが全く起動しなくなってしまった。いやはや。

 もともと自宅のデスクトップPCは、いつもはスタンバイモードにして起動時間を節約していたので、電源を入れた時に起動画面が出ること自体がそもそもおかしな挙動なのだが、残念ながら以降は、電源を入れても電源ファンの回転音がするだけで、全く起動する気配がない。状況から見て、マザーボードあたりの故障が予想され、かなり深刻な様子である。

 このPCの前に使用していたPCは、最初からいろいろなところが調子が悪くて、その都度いろんな部品を入れ替えたりOSを入れ替えたり、最後にはマザーボードまで入れ替えた結果、トータルで5年もった(もっともそれまでに購入した部品でもう一台PCが出来上がるくらいほとんどの部品を入れ替えた)のだが、今回はそれまで調子よく使っていたのに、2年弱でこの症状である。これはもう買い換えを決意しなくてはならないか

 とは言うものの、新しい電脳機器を買うというのは、それはそれで心躍るものである。前回買った時に比べれば、ハードウェアの性能もそれなりに向上していることが期待されるからだ。ただ今回は、買ってからまだ2年ほどしか経っておらず、その間のハードウェア的な進化というのは、実はそれほどのものでもない。

 OSの方はと言えば、ダメダメなVistaに代わってWindows7が出てきたものの、世間一般にはまだあまり浸透している様子ではなく、互換性その他の関係でWindowsXPの需要がまだあると聞く。しかし、同じハードウェアのOS込みのモデルで比較した場合、どういうわけかWindows7よりWindowsXPの方が割高という不思議な現象が起きている。かく言う私も、Windows7に対応していないソフトがあって今まで出来ていたことが出来なくなるリスクを背負うよりは、これまで動いていたことが保証されているWindowsXPを選びたいところなのだが、そうすると選択肢は非常に限られてしまう。

 一方、壊れたPCがなんとか回復しないものかと一縷の望みに賭けて、家から電車で一駅くらいのところにあるPC専門店の「パソコンクリニック」に、故障したデスクトップ機の本体を自転車の荷台に乗せて持っていって診てもらったが、結果は私の見立てとほぼ同じ。マザーボードか電源系の故障ということである。

 自然治癒力のある人間と違って、機械の場合は調子が悪くなったら何らかの手立てを講じなければ回復は見込めない。しかし、昔だったら互換性のあるマザーボードを探し出して購入し、自ら入れ替え修理を試みるところであったが、そこまでやる手間や時間やリスクを考えると買い替えた方が早そうだと思ってしまうのは、今や私に若さがなくなってしまったということなのかも知れない。幸いその店でも適当なWindowsXP機が売っていたし、持ってきた古いPC含め無料で配送してくれるというので、いつまでもPCが無いのも不便だし、壊れたPCを持って帰るのも疲れたので、その場で購入を決めて、後日配送してもらうことにした。

 二日ほどしてから届いたPCをさっさとセットアップし、無事動くことを確認してから、古いPCのHDDを取り出し新しいPCへの接続を試みる。SATAなのでケーブルを繋げば動くと思いきや、電源コネクタの形状が違っていたので、その日は接続できず、翌日変換ケーブルを購入してきて、ようやく無事接続に成功した。

 もちろん、このHDDが接続されなかったとしても、昔のPCのデータは別の外付けHDDにバックアップしてあったのだが、最後にバックアップしたのが入院前だったこともあって、接続できなかった場合、直近のデータのいくつかが失われる恐れがあった、そのようなこともなく無事につながって、何一つデータを失わずに済んだのは、不幸中の幸いである。

 というわけで、周辺機器の接続やアプリのインストールなど、ぼつぼつと環境を構築しつつあるのだが、今度のPCはもう少し長生きしてもらいたいものである。


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