△ 不等辺ワークショップ第70回 (2009/11/07)


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写真  進行役を務めた林です。順番が逆ですが、まずは打ち上げの様子から。会場近くの居酒屋です。今回はひさしぶりに「感動作品の山手線ゲーム」をやりました。感動した作品について一人ひとつずつ語っていくというものです。できれば最近のもので。写真 作品のジャンルはなんでもOKです。挙がったものは「サマーウォーズ(細田守・監督)」「イッセー尾形の作り方(ワークショップ)」「るきさん(高野文子・著)」「街場の教育論(内田樹・著)」「余命(生野慈朗・監督)」「よみうりランドのシンクロショー」「竹内敏晴のレッスン」「大道芸人のぞみ(パフォーマー)」「モモ(エンデ・著)」「転成合神ゲンキダーJ(八王子のローカルヒーロー)」「任侠ヘルパー(テレビドラマ)」でした。いやぁ、すばらしい! いろいろあってすばらしいです。なかには「それって作品か?」と思うものもないわけじゃないですが、許します。あの熱い語り口に免じて許す。これ、全てを鑑賞したらすごいことだ。可能なかぎりチェックしますね。ありがとうございました。

写真  さて。ワークショップの様子をざっと振り返ります。最初はウォーキングです。中心点を決めて、円陣をキープしたままゆっくりと回転するの。あれはおもしろかったですね。「中心点ウォーク」とでも呼びましょうか。これは前日に思いついたばかり。試すのは初めてでした。やってみて、意外なコツが見つかりましたね。どんなコツかは書きません。またやりましょう。最近おなじみの「頭文字さがし」。写真 「の」を出題したとき、カレンダーの「November(ノベンバー)」を指差した人がいました。かっこよかったなぁ。すぐそばに「のれん」があるのに、のれんには目もくれないわけです。「せ」のとき、時計の文字盤の「7(セブン)」を指差した人もすごい。目の付けどころが違う。多くの人は「背中(せなか)」でしたよね。「背骨(せぼね)」とか「背筋(せすじ)」とか、ひねりがあると私はうれしいなぁ。「ウィンクウォーク」はその場の思いつきです。ランダムウォークをしながら、よってたかって特定の人にウィンクする。文字通りまたたく間に空間が愛で満たされました。ああもウィンクされるとどうしても笑っちゃいますね。「ジャンケン握手」をしながら世間話をするというのもその場の思いつき。「棒と岩と丸」で形容詞を付け加えたのもその場の思いつきでした。危ない棒とかね。おもしろかったですね。今回のワークショップは「その場の思いつき」に満ちていました。毎回ある程度きちんとプランを練って臨むんですが、でもやりながら思いつくこともある。今回はそれが多かったなぁ。

写真  3秒自己紹介はこのワークショップでは初めてです。ひとり3秒の自己紹介を時計回りにぐるぐる回します。その流れのまま、お題を「自己紹介」から「肉料理」に変えました。肉料理でぐるぐる回す。古今東西ゲームというか山手線ゲームですね。この「肉料理」というお題が絶妙のチョイス。写真 これはアシスタントの田澤くんのアイデアです。田澤くんナイス! 6周か7周はしたと思うので、肉料理の名前が50品か60品は挙がったわけだ。ホワイトボードとかに書き留めておけばよかったな。ものすごい動物性タンパク。自分が言った肉料理から1品選んで、それをこの場のニックネームにします(「肉ネーム」だね! いま気がついた)。私たちの名前は「手羽先」「肉だんご」「ホットドッグ」「カツカレー」「チョリソ」「テビチ」「チキ南」「ミートソース」「鴨鍋」に決まりました。あと、遅れて来た人の名前は「天ぷら」にしました。私の独断で。でもそもそも天ぷらって、肉料理か? エビって、肉か? まぁいいや。「私−あなた」の要領でニックネームを呼び合います。写真 愉快だったのは「ミート・ミーティング」です。3品ずつ集まって自分たちの共通点をさがします。「肉料理である」という以外のね。このゲームもその場の思いつき。肉料理たちがお互いの共通点を探している様子はかなりおもしろかった。絵本の世界のようです。料理が擬人化されてね。共通点は結局「皿に盛ってある」とか「温かい」とかしか見つからなかったです。でもそれも楽しい。肉料理はいろいろなんだなー。

写真  今回のアシスタントは田澤恭平くんです。田澤くんにはいつも田澤くんタイムをお願いしています。今回も40分ほど田澤くんに進行をお任せ。何をやるのかは私も知りませんでした。「目つぶりジャンケン」、あれはおもしろいですね! 「ゲームのルールをどう工夫するか」を考えるの、私は大好きです。「キャッチゲーム」は、聞いたことはあったのですが、経験するのは初めて。私だったら、勝ち残り方式にするかもなぁ。ペアでもできますね。「海賊ゲーム」は頭脳戦ですね。「だるまさんがころんだ」は片道なのに、この「海賊ゲーム」は往復します。そして面白みは往路よりも復路にあります。だるまさんとよく似ていても、きっとゼンゼン別のゲームですね。おもしろいな。とっても演劇っぽくもあるし、スポーツのようでもありますね。

写真  ゲームの合間にはテマリねぇねぇなど、おなじみのゲームを挟んでいます。終わってみると、今回はかなり運動量が多かったですね。参加者の年齢層が若かったからかなぁ。ざっと見て10代20代40代ですね。50代60代が今回はいませんでした。なぜか30代もいなかった。珍しいことです。さて、後半のメインは秘密のゲームです。前回もやりました。写真 このゲームのことはレポートでは秘密にしておこう。前回と今回とではルールをちょっと変えています。あの修学旅行の雰囲気、とってもよかったな。「敬語でしゃべりましょう!」には大笑い。このゲームが終わったのは午後4時45分でした。いったん終わりの会を始めましたが、ふと考えが変わる。大きなゲームをあとひとつやっちゃいます。大急ぎでやる。予告編ゲームはこのワークショップでは初めてです。この冬に上演される演劇作品のチラシを30枚ほど用意しました。当日パンフレットに折り込まれている、あれです。その30枚のなかから各人が直観で1枚ずつ選ぶ。写真 2チームに分かれ、チーム内でさらに直観で1枚に絞る。選んだチラシの情報から作品内容を想像し、その予告編を作ります。創作時間が5分。上演時間が1分。本当に大急ぎだ。でも時間がないからこそ頭が働くということもあります。2チームとも創意に満ちた予告編ができました。ちなみに選ばれたチラシは、1枚はマームとジプシーの「コドモもももも、森んなか」のもの。もう1枚はプリエールプロデュースの「七本の色鉛筆」のものでした。おめでとうございます。と言うのも変か。勝手に俎上に上げてすみません。実は両方とも私の知り合い筋です。そしてどちらも都合が合わず、私は観に行けませんでした。予告編を観てしまったことで、観に行けなかったことがさらに悔やまれます。ああ、本編(?)も観たかったなぁ。

写真  ご参加くださったみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。アシスタントの田澤くん、いつもありがとうございます。今回は通算で70回目のワークショップでした。9年がかりで70回。よくも続いたものだ。ワークショップはひとりではできません。参加してくださる方、協力してくださる方がいたからこそです。目標の100回まであと30回。今後もどうぞよろしくお付き合いください。次回は12月13日(日曜)です。いつもの「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。年内はこれが最後です。いつも以上に楽しく、いつも以上に賑やかな1日にしたいなぁ。多くの方からのお申込みをお待ちしています。

 不等辺△劇団WS管理部 林成彦(はやしなるひこ)


写真 はい、どうも、肉だんごです。
記念すべき70回目にアシスタントを務めさせて貰い、感謝感激です。
他のアシスタントさんはやらないそうですが、僕だけ“田澤時間”なるものを頂戴して好きにやっています。まだまだ未熟ではありますが、お付き合い頂きありがとうございます。
リーダーやアシスタントをやっていておもうのですが、参加する方がおもしろい。絶対的にワクワクします。みんなとわーとやれたら最高ですもの。
でもですね、何でかアシスタント引き受けちゃうし、田澤時間も貰っちゃうのです。
何でかなぁ何でかなぁ。考えて、考えていると、ふと、「あ、俺は人に尽くしちゃうんだ」とおもいついたのです。えぇ、おもいついたのです。そんな解釈を自分に加えて、自分素敵、なんて味わいつつ文章の紐を締めようとおもいます。

田澤 恭平


★アンケートより

写真 ○ひさしぶりのワークショップで、のびのびできました。笑いすぎました☆
○楽しかったです。ぽかーっとできる感じがよかったです。あっという間に5時になりました。
○中心を決めてみんなで回るやつは「わが星」を思い出しました。
○部屋のなかから「○」の文字で始まるものを探すのは、なかなか難しかったですがおもしろかったです。
○歩きながらウィンクは思わず笑っちゃいますね。
○「テマリ」が熱くなった。
写真 ○「テマリ」すごくエキサイティングでした。
○田澤さんのワークショップコーナー、新鮮でした。
○田澤さんのゲーム、おもしろかったです。指を出し入れするのはドキドキしちゃいました〜〜。
○片方が目をつぶってやるジャンケン、楽しいです。組んだ人によってお知らせ方法が違うので、まさに十人十色ですね。
○だるまさんがころんだをひさしぶりにやりましたが、ハイレベルでとてもおもしろかったです。
○「ねぇねぇ!」「なぁにぃ?」のゲームが楽しかったです。
○「ねぇねぇ」がひさしぶりにできてよかった。
○「ねぇねぇ」など、余計なことを忘れられてよかったです。芝居の本質はごっこ遊びですね。
○「ホストとゲスト」「チラシ」「ウィンク」にとても興味を持ちました。
○「秘密のゲーム」は外に出るタイミングが難しいです。二人一緒のタイミング…うまく行きませんでした。
○チラシ、やっちゃおうかってなったのおもしろかったです。
○最後にチラシから読み取る劇作りをやらせてくれるところなどに優しさを感じます。
○ウィンクの効果って不思議です。
○ペアとかチームプレーとかでいつもひいちゃったりリーダー的役割を積極的にしないことが多いのですが、今日はちょっと強引にでもやってみようと思ってやれました

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