△ 不等辺ワークショップ第68回 (2009/08/08)


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写真  進行役を務めた林です。いま8月14日です。水戸市内のホテルでこれを書いています。私のつかの間の夏休みです。美味しいとんかつのお店が水戸にあって、それがお目当て。純然たる遊びの出張です。今夜の水戸は花火大会があるらしく、さっきまでドッカンドッカン大きな音が夜の市街地に響いていました。夏だなぁ。もうずっとばたばたと忙しく(いろいろと仕事をいただけるのはありがたいことです)、ちょっと息切れ気味でした。写真 先週のワークショップもずいぶんと昔のことのようにも感じます。なんとか今夜中にレポートを書き上げてしまおう。今回は下高井戸から祖師谷大蔵に会場を移しての初めてのワークショップでした。祖師谷大蔵に初登場。祖師谷大蔵は「ウルトラマン商店街」のマチです。駅前にウルトラマンの銅像が立っています。商店街にはとんねるずの木梨憲武の実家(「木梨サイクル」という自転車屋さん)もあります。「祖師谷カレー」という、抜群においしいカレーのお店もあります。このマチとはもっと親しくなりたい。次回のワークショップも、そしてそれ以降も、この祖師谷大蔵の会場でおこないますよ。ここが私の新しいホームグラウンドです。さよなら下高井戸! よろしく祖師谷大蔵!

写真  午前11時にアシスタントの寺澤さんと落ち合う。打ち合わせ&会場の設営をすませ、参加者のみなさんをお待ちします。「おもてなしゲーム」はひさびさのもじの回転です。何年か前に松蔭コモンズでやって以来だなぁ。車座になって、鬼の指示する文字から始まる言葉を順々に言っていくというだけのものです。例えば鬼が「あ」と言ったら、「朝顔」「雨」「揚げパン」「赤福」…という具合。写真 いたってシンプルな言葉ゲームです。が、なかなか難しかったなー。いま思うと、今回は言葉にフォーカスしたゲームが多かったですね。ウォーキングのなかでもありましたね。会場を見回して、私の指示する文字から始まるものを10秒で探してもらうというもの。「け」のとき、キャラソンが「鍵盤」を見つけたのには感心。『ウォーキング』では、他にも「横並び歩き」や「三角歩き」など初めてのゲームをいくつか実施しています。三角と三角がホログラムのように透過(?)するのには、傍から見ていてもなかなか興奮。

写真  今回も10秒スピーチをおこなっています。このスピーチを素材にニックネームを作ります。スピーチのテーマは「簡単にできそうだと思ってやってみたら、意外に難しかったこと」です。このスピーチがおもしろかったなぁ! 女性が「野球のバッティング」について語るのとかね。これにははっとさせられました。川本真琴の「1/2」の歌詞を思い出します。写真 「テレビに出ること」もねー。実感が感じられたなー。「ゲームセンターのパンチングボールが意外に重くて、あれは殴ると肩を持っていかれる」というエピソードも聴いちゃったなぁ。経験者にしかわからないことだ。「肩を持っていかれる」という表現に真実味を感じました。ちなみに私は「ネズミを捕ること」について語ったのですが、いまいちでしたね。ネズミを捕るのは明らかに簡単ではないし。写真 これらのスピーチを踏まえ、「フジ」「デューク」「タップ」「アイコ」「脱臼」「ジローラモ」「キャラソン」「ニコ動」「バッター」「トム」「校庭」が私たちのニックネームになりました。なかなかいい名前が揃ったね。でももっともっとだ。これを書いているいま、テレビで山下久美子が「赤道小町ドキッ」を歌っています(NHK総合「究極ヒット80年代名曲スタジオヒットライブ」)。当時から感心していたのですが、この「赤道小町」という言葉のインパクトったらないですね。語感も抜群。プロのネーミングだ。「赤道小町」に負けないようなニックネームを私も思いつけるようになりたいものです。…ここまで書くのになんと5時間(!)です。なんたる筆の遅さ。なんたる集中力のなさ。ひとまず寝ます。今夜中に書けなくてごめんなさい。おやすみなさい。

写真  さて。明けて今日は8月15日です。おはようございます。水戸は快晴。今日も暑くなりそうです。いまテレビで「PL学園対聖光学院」の試合が始まりました。高校野球を横目でにらみつつ、一気に続きを書いてしまおう。おなじみの天使のウィンクです。写真 床に天使カードをたくさん並べ、これを使って遊びます。先ほどの「テレビに出るのが難しい」という話題をここで適用しました。「オーディション会場の待合室で順番が来るのを待っているふたり」という設定でお話をします。そのふたりに天使がいたずらを仕掛ける。いやぁ、おもしろかったなぁ。監督の名前が「山田わんわん」だったり、作品のタイトルが「昔々、あるところに」だったりする。すぐ隣の部屋でオーディションをしているというのに、妙に少額の金銭の貸し借りの話をしているふたりもよかった。オーディションの話はしないけど、しないからこそその重みが伝わるというか。関係のないどうでもいい話をしちゃうものですよね。おおげさでなく演劇の神髄を観た思いです。

写真  最後はペンキ屋。車座で50音会話を練習する際、今回は何度も途中で止めて、流れを確認しつつ進めました。「朝すごかったよね」「いきなりだったからね」で始まり、どうやら空から毛虫が降ってきたらしいという話になりました。私は映画の「マグノリア」を思い出す。この話が最後きれいに着地(?)して拍手拍手。写真 普段はこんなに丁寧にやらないし、こんなにきれいに話がまとまることもありません。そしてペンキ部屋に入る。今回は初めにタイトルを決めました。タイトルが先にあり、それに見合う内容をこれから作る。これも初めての試みです。最初のセリフが「あいつ、改造されちゃったね」でした。このセリフがよかったですね。タイトルの「仮面ライダー」は、自分たちのことではないよ、ここにはいない「あいつ」のことなのだよ、ということが最初の一言で規定されました。ただ1部屋目では肝心の「あいつ」に関する言及が少なかったのが残念。2部屋目はもっと「あいつ」にフォーカスしました。ちなみに2部屋目はBGMとしてサラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を流しました。仮面ライダーにされてしまった「あいつ」についての妙に所帯じみた噂話と、上品で上等な感じのするBGMとの取り合わせがまた妙におかしい。すごくおもしろかったです。

写真  ご参加くださったみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。アシスタントは寺澤恵里佳さんです。寺澤さん、いつもありがとうございます。次回のワークショップは9月5日(土曜)の予定です。いつもの「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。参加のお申し込みをお待ちしています。楽しくのんびりと演劇で遊びましょう。いまテレビの高校野球は6回の表。聖光学院が同点に追いつきました。ここまで両者互角ですね。野球の試合には流れがあるように、このワークショップも4時間のなかに流れがあります。初対面の方々同士が会場に集まって、演劇で4時間遊んで、夕方には有志で打ち上げに行く。今回が68回目。次回は69回目です。どんな顔ぶれで、どんな流れになるのか。9月5日の試合(?)を私自身が楽しみにしています。あ。PL学園が勝ち越しました。さすがPL。野球とちがって演劇には勝ち負けはありません。「さすが自分!」と、参加した全員が自分に誇りが持てるような1日にしたいものです。

 不等辺△劇団WS管理部 林成彦(はやしなるひこ)


写真 アシスタントの「校庭」こと寺澤です。
林さん、参加された方々お疲れさまでした。

アシスタントするとゲーム(でいいのかな?)に参加できないので残念なのですが、そのかわり皆さんの表情がよく見えるのが楽しいです。

写真 始まった時は硬かった表情も、アイコンタクト〜あいさつ〜握手と進んでいくうちに笑顔になっていく。
この瞬間がワークショップで一番好きです。
不思議ですよね。
みんな名前も知らないんですよ。
でも一体感が生まれてる…林マジックとでも言うのでしょうか(笑)

早(?)4回目のアシスタントなのですが、ちゃんとアシストできたかどうか…。
アシスト忘れて楽しんでしまったかも。

また楽しい時間、皆さんとご一緒できたら嬉しいです。


★アンケートより

写真 ○久しぶりでしたが、なんだかリラックスして楽しくできました!
○他人の発想、自分の発想に気づかされることがあり、おもしろかったです。
○興味を感じたゲームはやっぱり歩くゲームと手を叩いてリズムをとるゲームでした。
○特におもしろかったのは、宇宙人当てクイズ、天使の会話、ペンキ塗り。
○宇宙人を見つけるのに全く頭が働かなかったのがくやしい。前はピン!と来たんだけどなぁ。
○天使のゲームがすごく楽しかった。
○天使のいたずらのゲームが難しかったです。どうしても構えてしまう自分がいるもんですね。
○やっぱりペンキ塗りは奥が深くて好きです。あと天使のいたずらもいいですねー。
○脱臼さんの喋り方が好きでした。
○この場所はやりやすいし、この町は活気があっていいですね。
○どのゲームも簡単そうでやってみると意外に難しかったです。。

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