△ 不等辺ワークショップ第65回 (2009/04/18)


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写真  進行役を務めた林です。八幡山から下高井戸に会場を移して初のワークショップです。新しい会場は京王線の下高井戸駅から歩いて5分の場所にあります。駅の西口を出て「日大通り」(なぜか「プラザ通り」とも言うみたい)を進みます。道は細いけど活気のある商店街です。写真 「マクドナルド」やら「マツキヨ」やら「オリジン弁当」やら「松屋」やら「ブックマート」やら「ドトール」やら「サイゼリヤ」やら「和民」やら「ツタヤ」やら「セブンイレブン」やらがあります。ずっとまっすぐ行くと日大文理学部です。商店街というか学生街ですね。なんでも揃うね。学生には便利だよなぁ。会場に行く目印は「たつみや」という鯛焼き屋です。人気のお店で、いつも行列ができています。会場は「たつみや」のすぐ先です。今回だけではなく、今後もきっとこの会場を使います。私は新しい環境に早く慣れなければね。第4回から第64回までが「八幡山時代」でした。今回からは「下高井戸時代」です。新しい時代の幕開けだ。このワークショップは100回まで続けるのが目標です。いま65回。これからもよろしくお願いします。下高井戸で明るく楽しくのんびり演劇で遊びましょう。

写真  今回は「おもてなしゲーム」を特に用意していませんでした。会場に入室できるのは早くても12時45分だそうです。それでもなにかゲームがあったほうがいいですね。次回からまた用意します。どこに受付用のテーブルを置くかとか、荷物置き場をどこに配置するかとか、のれん(いつもの「ゆ」の字の)は掛けられるのかとか、ブラインドカーテンは下ろすのかとか、会場の設営にまごついちゃいました。換気扇のスイッチは最後まで見つからなかったし。今後はもっとスムーズに設営できるようにします。ちなみにこの会場は床が滑りますね。室内履きの靴をかならずご用意ください。今回は「地下足袋」を持参なさった方もいたなぁ。あれ、正解でしたね。ここは更衣室があって、コインロッカーも設置されています。どうぞご利用ください。会場の天井にはなぜかミラーボールが吊ってありました。いつかなにかに使いたいと思っています。

写真  ワークショップをざーっと振り返りますね。スタートは午後1時です。まずはウォーキングで会場を観察。そしてメンバー同士の簡単なコミュニケーションを図りました。ペアになって「何やってるの?」をやったりもしましたね。あれはアタマも身体も使いますねー。ドクター(男性)が、マニキュアを塗る仕草が上手だったことに感心。全員で輪になってピンポンパン。ルールはシンプルなのに、なかなか対応できません。難しいです。でも大丈夫です。すぐに慣れます。私は3月に参加したワークショップで鍛えられました。すぐに上達するし、上達すればするほど楽しいです。すごいスピードになるから。このゲーム、高校の演劇の授業でもやりました。次の週、生徒たちは『ピンポンパン』の自主練をしていました。感心感心。来月にはもう私は生徒たちに勝てないでしょう。本気でやらないと。ちなみに「3月に参加したワークショップ」というのは、文学座俳優の椎原克知くんが主宰するワークショップのことです。「不等辺演劇倶楽部のブログ」の3月半ばごろの記事にその辺りは詳しいです。

写真  いつものように10秒スピーチ。このスピーチの内容を元にニックネームを決めます。お題はおなじみ「もういちど観たいテレビドラマ」です。私たちのニックネームは「水道屋」「シンクロ」「探偵」「50万」「仲間」「トランザム」「ドクター」「ウェザー」「捜査官」「十徳」「リップ」「ファンタ」「トゥルーラブ」に決まりました。「トゥルーラブ」と呼ばれるのは私です。自分で言うのもナンですが、いい名前だ。主題歌のタイトルです。10秒のスピーチのなかで、私は主役の筒井道隆の名前を強調しました。3回か4回は言ったはず。それでも「道隆」にはならない。「あすなろ」とかでもない。このくらいのジャンプは心地よいですね。というか心憎い。「お、みんな観てたね。知ってるね」という嬉しさもあり。

写真  スピーチのお題はテレビドラマがやっぱりベストだなぁ。かなり知恵を絞りましたが、私はこれ以上のお題を思いつきません。なにかいいお題ありますか? どなたか知恵を貸してください。「もういちど観たい映画」というお題でやったこともあります。でも映画だとあまりうまくいかない。写真 マニアックになりがちで、みんなと共有できる情報が少ないんです。スピーチをしている本人以外だれもその映画を知らない、ということも珍しくない。それだとニックネーム決めも盛り上がりに欠ける。テレビドラマだと、スピーチの途中で「ああ、あれ!」と思い当たることも多いです。観たことのない作品でもなんとなくイメージはできる。やっぱりテレビドラマは話題にしやすいですね。ざっくり言ってしまうと、テレビドラマを観るのは人と話を合わせるためなのかも。それに対して映画を観るのは自分のため。人に語るためというか。極論だけど、そういう色分けができるような気がします。

写真  直線にしか走れない鬼ごっこや「名前鬼」で遊んだあと、鬼ごっこ選手権を開催。3チームに分かれ、新しい「鬼ごっこ」を作ります。鬼ごっこのルールを工夫して、もっとおもしろい鬼ごっこにする。そういうのって、いかにも子供っぽくていいですね。小学生のころ、いろいろ工夫して遊んだなー。野球の「透明ランナー」を思いついたのはきっと大人じゃないはずだ。

写真  新「鬼ごっこ」ひとつめ。【鬼が誰かにタッチするごとに1から順にカウントアップしていく。そして3と3の倍数と3のつく数字のときは全員がアホになる】というもの。言ってみりゃ「ナベアツ鬼」ですかね。異様に楽しかったですね。追うほうも追われるほうも全員がアホなのです。祭りのような楽しさがある。アホになっているときはダッシュできないものですねー。身体の上下動が増えるから。ナベアツもアホになるときは腰の位置を低くしますね。これは(アホについての)発見でした。新「鬼ごっこ」ふたつめ。【鬼が誰かにタッチする際に「犬!」とか「亀!」とか言う。そうしたら全員がそれになる】というもの。これも異様に楽しい。というか異様に演劇的だ。鬼が「イス!」と言ったら、全員がイスになって鬼ごっこをするのだ。鬼が「電柱!」と言ったら、全員が電柱になってぴょんぴょん跳ねるのだ。逃げ惑う電柱。追うのも電柱。シュールな情景だなぁ。電柱がすごかったので名前は「電柱鬼」にします。

写真  ただこの『鬼ごっこ選手権』には反省点もふたつ。ひとつは安全面です。後ろ向きに走るのは危険です。次回から厳禁します。絶対だめよ。もうひとつは、アイデアを発表する際に「巻き込み感」がうすい気がしたことです。私のファシリテーションがよくなかったですね。「こうやって遊んだらゼッタイおもしろいよ!」という、働きかけの意識というか。提案する喜びというか。子供たちが遊ぶときにはそれがあると思うのです。本来は権利であるものが義務になっちゃったのかしら。新ルールを思いついたときのワクワク感を共有したいですよね。もし仮に新ルールを私に申告してもらって、私がそれを全体に発表するというのじゃ、最初のワクワク感が消えてしまう。うーん。考えます。ちなみに遊び方を工夫するというのは、青年団演出部の田野邦彦さんの話がヒントになりました。田野さんにも聞いてみよう。

写真  宇宙人の観察はなにもしないゲームです。しゃべらないし、動かない。全員で輪になって座って、お互いを観察するのみ。このなかに人間そっくりの姿をした宇宙人が紛れ込んでいます。観察するだけでだれが宇宙人なのかを探り当てます。どうしてわかるのかが私にもよくわからない。それでも言い当てられてしまう宇宙人がいるのです。こんなに観たり観られたりっていう関係に身を置く機会ってなかなかないですね。…いや、じつは普段だってそうなのだ、自覚していないだけで。自分がどう観られているのかをフィードバックする機会がないだけで。こういう機会は貴重ですね。またやりましょう。

写真  最後はツッコミです。ある1行の台詞に全員でツッコミを入れる。NHKの「ケータイ大喜利」みたいに言葉にこだわってください。全員で台詞を増やして行き、2チームに分かれて短いシーンを創作します。同じ会話を含みながら、その解釈も異なれば、様相もまったく異なるふたつのシーンができました。お疲れさまでした。みなさんから挙がったツッコミの台詞は、ぜんぶノートにメモが残っています。でもここには書きません。じつは来月、岩手県でワークショップをします。県内の高校の演劇部員たちが対象です。そこでもこの『ツッコミ』をやろうと計画しているのです。コースがいくつも開講されるうち、私のは上級者向けとして開講されるそうです。上級者かぁ。どんなツッコミが入るんだろう。楽しみ楽しみ。「4月に東京でやったワークショップではこんなツッコミが入ったよ」と言って、今回の台詞を例として挙げようと思います。ウェザーとトランザムのおふたり、素敵なツッコミをありがとうございました。あなたたちは東京代表であり、大人代表です。

写真  ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。お疲れさまでした。アシスタントをお願いした土田くん。ありがとうございました。初めての会場ということもあり、今回の私にはことさら至らぬ点が多かったと思います。それでも土田くんがアシスタントを務めてくれたおかげで、私はとっても安心できました。今後もよろしくお願いします。またぜひ! 次回のワークショップは5月30日(土曜)の予定です。いつもの「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。多くの方からのお申し込みをお待ちしています。下高井戸のマチでお会いしましょう!

 不等辺△劇団WS管理部 林成彦(はやしなるひこ)


写真 アシスタントを務めました土田です。
初の会場ということで、どきどき、ワクワクしながら当日に臨みました。

新ゲームもあったり、内容の充実ぶりは今までどおりで、
アシスタントとしての線引きが分からなくなるくらい熱中してしまいました、
すみません…・。
もっと落ち着いて、アクシデントもスムーズに対応できたのでは、
とこれは反省点ですね。

参加者の皆さんとももっとお話したかったです。
そして林さんの、進行しながらゲームに参加しつつ、
メンバーをまとめるリーダー力のすごさを改めて感じました。
自分はあんな風に落ち着いて話せないや。

林さん、参加者の皆さんありがとうございました。

また参加させてください。


★アンケートより

写真 ○汗をかきました(笑)
○鬼ごっこ選手権はよいですね。次回までに右脳を鍛えて再チャレンジ。
○宇宙人は新鮮でおもしろかったです。
○宇宙人ゲームがおもしろかったです。
○宇宙人当てゲームがドキドキして楽しかった。
○観察ゲームはおもしろいですね。不意に目が合うと笑いがこぼれてしまう。
○愛知県でもワークショップをやってください。
○笑顔ですごせる休日はとてもいいものですね。
○芝居で遊ぶ、そうか、遊べるのか!!と今日気づきました。楽しんでできることをもっと自分に感じさせたいです。

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