△ 不等辺ワークショップ第55回 (2007/12/22)


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写真  進行役を務めた林です。このレポートを書いているのは28日でして、いま信州の上田にいます。仕事抜きで、つかの間の骨休め。まぁ一泊だけですからね。ささやかな気分転換です。PCをホテルに持ち込んでパコパコ書いています。おかげさまで今年は出張仕事が多かったです。ホテルでもこうしていつもPCに向かっていました。激動(←移動が多いという意味よ)の一年が無事に終わりそうで、ほっとしています。写真 この「俳優を目指さない演劇ワークショップ」も、そう。今年一年間で11回です。いちども中止になることなく、無事に開催できました。主宰者として、ほっとしています。このワークショップを通して、色々な出会いがあり、いい思い出がたくさんでき、いい勉強をいっぱいしました。ありがとうございます。2001年2月にスタートして丸7年。次回から8年目に突入です。よく続いたなぁ。それもこれも参加してくださる方々のおかげ。陰に日向に力を貸してくださる方々のおかげです。色男でもないのに、金も力もない私です。2008年以降もどうぞよろしくご愛顧くださいませ。

写真  今回のハイライトは最後の『ツッコミ』でしょう。与えられた一つのセリフに、どうつっこむか。漫才のボケとツッコミの要領でセリフを創作します。これは中野成樹(中野成樹+フランケンズ)さんが高校の授業でなさっていたもの。それをちょっとアレンジして試させていただきました。写真 できあがった会話を元に、3チームに分かれて短いシーンを作る。滑り出しの会話が同じなのに、チームごとに全く様相の異なるシーンができ上がりました。すごいなぁ。感心しきりです。それとなく時事ネタが盛り込まれていたりする。それもナイスです。「笑い」って難しいですよねー。この『ツッコミ』も、簡単には台本が書けないし、仮に書けても演じるのも難しい。タカアンドトシなんて本当にすごいと思う。「笑い」のある生活って、いいですよね。笑顔の重要性なんて言うまでもない。このワークショップを続けるなかで、私自身ちょっとずつ笑いの素養を高めて行きたいと思っています。

写真  今回の参加者は10名でした。どうも20代の方が多かったようです。だからだと思う。今回の『ねぇねぇ』ははじけたなぁ。すっごいボルテージでした。のっけからあんなハイペースで展開していくとは予想外。めくるめくパノラマのような劇世界(ごっこ遊び)。写真 「イスに頭を突っ込もうよ!」「いいねぇ!」「そのまま大笑いしようよ!」「いいねぇ!」という流れで、全員がイスに頭を突っ込んで大笑いするわけです。異様だよね。私自身イスに頭を突っ込んで大笑いしながら、「ああ、この様子を観客として観てみたい!」とも思ったのでした。この『ねぇねぇ』。全員でやるから楽しいんだけど、前半チームと後半チームに分けて半分は観てるってもいいかもしれないですね。いつか試してみよう。「カラオケに行こうよ!」と言ったら、いきなり「Loveマシーン」がサビから始まる。いいノリだなー。でもなんで「Loveマシーン」だったのかしら。私の世代としては、ついていけてうれしかったけども。

写真  脚本を使ったシーン練習を、このワークショップでは滅多にやりません。それは「不等辺演劇倶楽部」に移行したからね(←今年は忙しくてほとんど開催できなかったなぁ…)。なので『いい話』は、このワークショップでは珍しい課題。穴埋め的に即興で脚本の一部を補いながら、順繰りに一対一の会話を回していきます。写真 reset−Nの夏井孝裕さんが、これも高校の授業でなさっていた課題。ルールに若干のアレンジを加えて実施しました。これ、おもしろかったなぁ! やっぱり最初はセリフ合わせの段階に留まりがちです。そりゃ仕方ない。でも与えられたセリフや自分で決め込んだ設定を見せ合っていたような段階から、互いを観察して生きたコミュニケーションが展開される段階まで。急速に演劇として完成度(というか真実味)が高まっていったように思います。気の利いたことを言わなくなっていったのが、いいですね。むしろ深化の表れだと思うのです。なるほど。勉強になりますよ、夏井さん!

 これらをメインに、様々なゲームを試しています。個人的には『ウォーキング』のなかの、「三角形ルール」が印象深いな。3人で正三角形のポジションを崩さないまま部屋を歩き回る。試したの初めてです。私も加わりましたが、予想以上に難しく、おもしろい。このルールをさらに発展させたいな。どんな工夫ができるだろう。考えてみよう。写真歩き回りながらすれ違った人とホメ言葉を交わし合うっての。これも難しいし、楽しいですね。私はホメ言葉のボキャブラリーが貧困だ。図らずも自分の課題を見つけてしまった。投げキッスを交わし合うというルールもあります。ずいぶん以前から思いついちゃいたんですが、これはいまだに試せない。恥ずかしくて。これも来年の課題だな。まずは高校の授業でやってみようかしら。『ウォーキング』は、いつも小ネタがてんこ盛りです。ワークショップの最初にやりますから、かなり重要なのです。これの内容を、もっともっと豊かにしますよ、2008年は。

写真  ご参加くださったみなさん、お疲れさまでした。今日は冬至でしたね。しかも雨が降っていた。寒い上に足元も悪いなか、ワークショップにおいでくださって、ありがとうございました。ぜひまた遊びにいらしてください。今回のアシスタントは寺澤恵里佳さんでした。寺澤さん、来年もよろしく。ぜひ例のお知り合いの方々に、私のワークショップのこともご宣伝くださいませ。大歓迎いたします。「俳優を目指さない演劇ワークショップ」、次回は2月9日(土)を予定しています。ご興味をお持ちの方、ぜひ遠慮なさらず。楽しく明るくのんびりと演劇で遊びましょう。多くの方からのお申し込みをお待ちしています。

写真  休憩中にBGMで流したウルフルズの「泣けてくる」。あれ、いいですよね〜。参加者のみなさんをお見送りして、寺澤さんとの振り返りが終わって、最後に私が一人だけ会場に残ったんです。体は疲れているけど、心は豊かに満ちている感じです。ゆっくりと会場の後片付けをしながら、もういちどラジカセで「泣けてくる」をかけました。いいなぁ。この感じ、いいなぁ。なんだか泣けてくる。この会場でいままで40回以上ワークショップをやっています。そのつど会場の中身が豊かに満ちている。今回もそう。そして片付けをしたら、そのつど空(から)になる。次回はこの会場がどんな風に満ちるんだろう。床にぽつんと座って、しばし思いを馳せましたよ。このレポートを最後まで読んでくださったみなさん。私の「思い」に、どうぞご参加くださいませ。この会場で、ぜひご一緒しましょう。

 不等辺△劇団WS管理部 林成彦(はやしなるひこ)


写真 どもども、今回アシスタントをさせていただいた寺澤です。

久しぶりのws参加、わたしはとっても楽しかったです。
みなさんはいかがでしたか?
カメラ片手に林家P子さんのように笑いまくってしまいましたヽ(`▽´)/
いやいや、みなさんの奮闘ぶりを楽しませていただきました。
(≧∇≦)ъ ナイス!ショット撮れていましたでしょうか?

最ッ高に楽しかったのは『ねぇねぇ』ですね。
林さんから事前にどんなものか話は聞いていたのですが、
あんな激しいものとは…(;^_^A アセアセ…

写真 『いい話』は皆さん個性が出てましたねぇ。
同じシチュエーションのはずなのに、
あんな多種多様なストーリー展開があるとは、
まさに芝居の世界は無限大ですねぇ。

驚きは『暗闇リング』
目をつぶって一度握った相手を探すことができるなんて(ノ゜凵K)ノ
いやはや、次回は是非プレイヤーでやってみたいです。

寒い日が続きます。
風邪などお召しになりませんよう、皆様ご自愛くださいませませ。
また、wsでお会いできる日をマタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye!

もぉ〜幾つ寝ると、和尚×2(古い?)


★アンケートより

写真 ○初めて参加させてもらいましたが、おもしろかったです。
○子供心に戻りやすい雰囲気でした。
○逆の視点に切り替えることがようやくできた気がします。演劇って色んなところが参考にできるものですね。
○苗字や名前を使ったゲームはいつのまにか名前を覚えられてGOODです。
○「暗闇リング」「ねぇねぇ」「いい話」など、ひとつの言葉なのに人によって受け取り方が違うので、自分もきちんと相手を受け取らなければならないという大切さを改めて知りました。
写真 ○「ねぇねぇ」は自分の意見をとにかく出せたと思いました。
○「いい話」はかなりためになりました。
○「いい話」はおもしろかったです。それまで経験したことがなかったので勉強になりました。
○とても楽しい時間をすごせました。「いい話」はとてもおもしろかったです。
○最後のコント、コメディのむずかしさを改めて知りました。
○最後のグループワークは、喜劇ってむずかしい!!って思いました。
○グループワークは自分が昔入っていた養成所でも経験したことを思い出し、社会生活の中で忙しさ等で忘れていたこともありましたが、その頃を思い出せて楽しめました。
○毎回「一期一会」のすばらしさを感じます。遠いんだけど、この魅力で何回も来てしまう。。

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