リーダーを務めた林です。2007年の1回目。通算でこれが45回目。この「俳優を目指さない演劇ワークショップ」も7年目に突入です。よく続いたなぁ。自分でびっくり。今年もほぼ毎月1回のペースで実施します。どうぞよろしくお願いします。会場はいつもの八幡山。今回のアシスタントは田澤恭平くんにお願いしています。簡単な打ち合わせと応急処置(田澤くんが自転車で転んだんだそうです。大丈夫だった?)をすませ、参加者のみなさんをお待ちします。会場ではアンジェラ・アキのCDをかけっぱなし。お天気がいいと、会場の雰囲気も明るくなりますね。私たちはすっかりリラックス。BGMを、気分でザ・ハイロウズの「日曜日よりの使者」に切り替えて午後1時。時間通りにワークショップがスタートです。シャラララ〜、シャララララ〜♪
さて、その『田澤風シェイプアップ』。参加者のみなさんに「自分が経験したマヌケ話」を語ってもらうことから始まりました。なるほど。ワークショップ後の反省会で、田澤くんの話を聞いて私はすっかり納得です。参加者のみなさんが、その場の全員に向かって話をする(それを他の全員が聴く)機会は、このときだけでしたね。たしかにそうだ。私が進行した部分にはなかったね。参加者のみなさんにバランスのとれた演劇体験をしていただく、これは重要な時間でした。考えたなぁ。2グループに分かれ、マヌケ話のひとつを選んで、その瞬間を捕らえた「写真」を撮ります。スナップショット。瞬間画像。互いに見合った後、その「5秒後の写真」を作り、変化のプロセスも見せる。うん。なるほど。こういうの、私はやったことがないな。いいね!
自分のお気に入りの曲をBGMとして使うのが私の楽しみのひとつです。稽古場にいつも持っていく。いま一番のお気に入りは中村中(ナカムラアタル)の「友達の詩」です。ご存じですか? 歌声は、薬師丸ひろ子の声にパンチを利かせたみたいな感じですね。そして詩がとてもいい。「手をつなぐ」とか「並んで歩く」とかって、私のワークショップっぽいじゃないですか。今回もそう、いつもやりますからね。そして「友達くらいでいい」ってのがね、いいですね。ワークショップに来てくださったみなさんと、ワークショップ以外の場でお会いすることって、私はほとんどありません。毎回とっても楽しいですけどね。でもべったりと馴れ合ったりはしないで、一回一回新鮮な時間を楽しむ。そういうスタンスがいいよなぁと自分では思っています。ワークショップの集まりは劇団ではないしサークルでもない。下心は一切ない。「友達くらいでいい」。この「友達の詩」を、もちろん今回のBGMに使うつもりで、前日にツタヤでCDを借りました。で、CDの解説書を読んで、初めて中村中が「戸籍上は男性」だということを知ったのです。性同一性障害であることをカミングアウトしているそうですね。
触れるまでもなく先の事が 見えてしまうなんて
そんなつまらない恋を 随分続けて来たね♪
胸の痛み 直さないで 別の傷で隠すけど
簡単にばれてしまう どこからか 流れてしまう♪
手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから 大切な人は友達くらいでいい♪
…そうかぁ。そう思って読んでみると、なんて重くつらく悲しい歌詞なことか。世の中には私の想像の及びもつかない悲しさがあるんだ。まずびっくりしてしまって、次にすっかり恥ずかしくなってしまい、今回はこの曲を使いませんでした。実はこのレポートを書いているいま(2月2日深夜)も、パソコンに向かいながら「友達の詩」を聴いています。やっぱりこの曲はいいな。次回のワークショップではこっそり(かどうかわからないけど)どこかで使おう。ま、それはそれとして、次回のワークショップは2月24日(土曜)です。多くの方のお越しを楽しみにお待ちしています。ありがとうございました。2007年もどうぞよろしくお願いいたします。
不等辺△劇団WS管理部 林成彦(はやしなるひこ)
こんにちは。アシスタントをやらせて頂いた田澤恭平です。
アシスタントは初めてで、況してや自分の時間まで頂いてしまって、内心おっかなびっくりでやらせて貰いました。
このおっかなびっくりがあなたに伝わって、マイナスに作用していないことを祈るばかりです。
僕個人の感想を単純なことばにするならば、楽しかった、です。
アシスタントはゲームにあまり参加できないから面白くないのではないかとおもうかもしれませんが、そんなことはなく、参加している気持ちで見ているのは楽しい限りなのです。
林さんとの反省会で(打ち上げの後に反省会をするのです。)、反省はいくつも出てきたのですが、最低限の対処対応は出来たとおもいます。
このおもいが独りよがりではなくて、あなたも、楽しかった、とおもってくれていたら嬉しいです。
田澤恭平
○人と目を合わせることが苦手なのですが、今日はたくさん合わせることができました。
○心と身体がやわらかくなりました。ありがとうございました。
○心をゆるめることができました。日常でもそうありたい!!
○『テマリ』がとても熱くなりました。
○『ZOO』は情報収集というコミュニケーションの最たるものですね。
○『ZOO』が面白かったです。初めてやったけど2回やりたい。2回目はちょっと難しいレベルで正解したい。
○『ZOO』は思ったとおりに自分の動物を絞り込めないもどかしさを感じました。
○田澤くんコーナーが、写真というので、やりやすい考えやすいなって思いました。
○フルーツバスケット好きなはずなのに、テーマが思いつかず焦ったです。
○もう一度やりたいと思ったのは『ペンキ屋』です。リベンジしたい!!
○『ペンキ屋』、何回もやってみたいゾ!
○『ペンキ屋』は身体を使うとイメージが広がることを実感できました。
○『ペンキ屋』のルール説明時に「ことばを受けて素直に言う」みたいなことを言われてたと思うんですけど、それで気楽になれたというか、面白いこと上手いことを言わなきゃとかじゃなく、素直にセリフを言うんだなとわかって、それができてよかったです。
○案内、アンケートの紙が一新。新年という感じです。