トップページ > ページシアター > よそびと診療所 > シーン27 【公演データ】
照明全体明かり。シェルタールーム、アテナ、里桜、雪子、モス爺、荒川、炭原、TD、その他の患者がいる。
ノノ、ベルル、コルティナが戻って来る。
アテナ 「容態は?」
ノノ 「二人とも落ち着いて来ましたが、まだ意識は戻りません。」
コルティナ 「副長官は病室で隔離。シド管理長と私の部下が警護している。」
ベルル 「アトラさんは検査室に隔離。ロッサさんとモントさんがついています。」
モス爺 「一体どうしたというんじゃ?」
ノノ 「今、分析中ですが、持病や地球上のウィルスが原因ではないようです。」
アテナ 「トロンが副長官を狙ったって事は?」
コルティナ 「可能性はある。しかし研修医まで倒れたのは解せない。」
モス爺 「ちょっと待った、もしそうなら犯人はこの診療所の中にいるんじゃ…」
コルティナ 「いたとしても、ここはシールドで隔離されている。外には逃げられない。」
アテナ 「我々もね。」
モス爺 「やっぱり家に帰っとけばよかった…」
里桜 「あ、そう言えば副長官、まんじゅう食べましたよね?」
雪子 「え?じゃまんじゅうに毒が?」
ノノ 「飲食物の検査もしています。」
ベルル 「まんじゅう出したのって誰?」
里桜 「ロッサさんだけど…」
モス爺 「じゃ、ロッサさんがトロン?!」
上手台にサス。ロッサが振り向き悪者の表情。すぐに消える。
里桜 「いや、まんじゅうをくれたのは河童さんでしたよ。」
モス爺 「じゃ、河童がトロン?!」
上手台にサス。かっ平が振り向き悪者の表情。すぐに消える。
里桜 「河童を連れて来たのはぬらりひょんさんだったけど…」
モス爺 「じゃ、ぬらりさんがトロン?!」
上手台に。ぬらりが振り向き悪者の表情。すぐに消える。
雪子 「待って、アトラさんってまんじゅう食べてないんじゃ?」
アテナ 「確かに食べていない。まんじゅうじゃないな。」
モス爺 「じゃ何じゃ?」
里桜 「あ、お茶だ!2人ともお茶飲んだ!」
雪子 「お茶を持って来たのって…」
ベルル 「アトラさんとモントさん。」
モス爺 「じゃ、モントさんがトロン?!」
上手台にサス。モントが振り向き悪者の表情。すぐに消える。
コルティナ 「待て待て、副長官はまんじゅうもお茶も、自ら成分を分析してから口に入れていた。」
アテナ 「成分を読み間違えた?」
里桜 「なんか推理ものみたいになって来た。」
モス爺 「推理ものならこうゆう時必ず探偵がいるんじゃが…」
雪子 「探偵っぽい子いるけど。」
みんな荒川を見る。荒川首を横に振る
里桜 「違う違う、この人は「っぽい」だけ。本業は修理屋さん。」
雪子 「え?そうなの?」
コルティナ 「それより、例の生命体はまだ見つからないのか?」
アテナ 「まだです。」
コルティナ 「歯がゆいな。」
ミオ、カンナ、ハナが焦り気味に入って来る。
ミオ 「ノノ先生!」
ノノ 「何かわかりましたか?」
カンナ 「飲食物の成分に異常はありませんでしたが…」
ハナ 「副長官の体内に大変な物がみつかりました!」
ノノ 「なんです?」
ミオ 「ボウドロンです!」
ノノ・ベルル 「ボウドロン?!」
カンナ 「おそらくお茶と一緒に体内に。」
里桜 「じゃ、やっぱりモントさんが?」
コルティナ 「そう言えば、私にも飲ませようとしていた。」
里桜 「それをアトラさんが飲んじゃった!」
コルティナ 「そのボウドロンってやつは毒薬なのか?」
ノノ 「違います。ですが毒薬よりたちが悪い…」
アテナ 「なんなんだ?」
ベルル 「ナノレベルの医療器具です。」
里桜 「医療器具?!」
コルティナ 「危険な物のか?」
ベルル 「危険過ぎて現在使用禁止の器具です。」
ノノ 「すぐに処置しないといけません…」
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)