トップページ > ページシアター > 背中のイジン > シーン28|初演版 【公演データ】
照明、下手のみに。病室。
森島 「駄目だ…薬の効果が全く出ない。」
おじい 「まるで体中が生きる事を拒否しているようだ…」
周人 「母ちゃん…俺、もういいから…」
道子 「何言ってんの!」
周作、典子、あきほが戻って来る。
花音 「周人!」
典子 「周作さんを連れて来たよ!」
周作 「周人君!」
周人 「周作さん…やっぱさ…俺なんかよりあんたの方がちゃんと生きて…沢山の人を助けるべきだよ…」
周作 「周人君…」
周人 「母ちゃん…俺、今更だけど…医者の心ってやつが分かったよ…ううっ…」
道子 「周人!」
おじい 「血圧が上がらない。」
森島 「脈も落ちています。」
典子 「周人しっかりしろ!」
美香子 「あれ?周作さんは?」
花音 「え?今までここに…」
あきほ 「まさか…」
満 「まずい!」
満、花音、あきほ、急いで病室を出る。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)