△ 「インヴィジブル・ファイア」シーン20


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明転すると下手のみ照明。薄暗い地下の人工空間。宇崎がフラフラと出て来る。

宇崎 「曽田!大久保!どこだ?!」

曽田が出て来る。

曽田 「宇崎!無事か?」写真
宇崎 「ああ、お前は?」
曽田 「あちこちぶつけたが無事だ。」
宇崎 「大久保は?」

大久保出て来る。

大久保 「生きてます!」
曽田 「大丈夫か?」
大久保 「左腕をちょっと…骨折はしていないと思います。」
宇崎 「とりあえずみんな生きてたな。」
曽田 「しかし何なんだこの空間?」
大久保 「そうとう長い距離滑り落ちてきましたよ。」
宇崎 「ああ、少なくとも100メートル以上落ちた。」
曽田 「通信もつながらないな。」
大久保 「やばいっすね…」
宇崎 「ここ、爆発でできた穴じゃなくて人工的な空間だぞ。」
曽田 「戦時中の防空壕か?」
宇崎 「いくら何でも深すぎる。それに平面が新しい。」
大久保 「地底人の家ですかね?」
宇崎 「きっとそうだな。」
大久保 「ごめんなさい。」
曽田 「あ、横道がいくつかあるぞ。」
宇崎 「四方向にのびてるな。」
大久保 「どうします?」写真
曽田 「下手に動かないで救助を待った方がいいんじゃないか?」

宇崎が目をやった方向に白い服の女が現れる。

宇崎 「あ…」

白い服の女、うなずきハケる。

宇崎 「ちょっと待っててくれ。」

宇崎、女のハケた方向に行くと、何かを発見する。

宇崎 「おい!ドアがあるぞ!」
曽田 「え?」

曽田、大久保宇崎の元へ。

大久保 「ほんとだ。」
宇崎 「鍵が壊れてる。とりあえず入ってみるぞ。」
曽田 「了解。」

3人ハケて暗転。ハケから声がする。

3人 「お〜〜っ?!!!」
宇崎 「なんだここは?!!」

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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