△ 「インヴィジブル・ファイア」シーン12


トップページ > ページシアター > インヴィジブル・ファイア > シーン12 【公演データ

<前一覧次>

照明が変わると九頭竜公園。サングラスをかけた怪しげな女性『トモエ』が入ってくる。

トモエ 「『九頭竜公園』。」写真

トモエ、ポケットから何かを取り出し、台に乗って取り付けようとしている。
その後ろを、白い服の女性が通り過ぎる。トモエ、その気配になんとなく気づく。

トモエ 「ん?」

宇崎が入って来る。

宇崎 「あれ?消えた?…九頭竜公園か…」

宇崎、トモエに気づく。

宇崎 「ん?」
トモエ 「これでよし。」
宇崎 「あの…」
トモエ 「オウ!…ハァイ。」
宇崎 「ハーイ。どうかされました?」
トモエ 「え?いや、この噴水、なんで水が出てないのかなって。」
宇崎 「ああ、節水してるんじゃないですかね?」
トモエ 「オウ!なるほど節水ね。ガッテンガッテン。センキュー、グバーイ。」写真

トモエ、去る。

宇崎 「グバーイ…なんだ今の?…それはそうと、この辺りで消えたって事は、次はここで何かが?調べておいた方がいいな。」

宇崎、公園内を調べようとすると呼び出し音が鳴る。

宇崎 「え?うそ?」

モバイルに出る。

宇崎 「宇崎です。火災通報。関戸5丁目。すぐ戻ります。」

モバイルを切り

宇崎 「ここは後回しだ。」

走り去る。暗転。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

<前一覧次>


トップページ > ページシアター > インヴィジブル・ファイア > シーン12 【公演データ