△ 「迷い子なカミサマ」シーン28


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みんながハケきると、上手からスーザンが現れる。

ポール 「いらっしゃいませ。」写真
スーザン 「奴らを出せ。」
ポール 「奴ら?…申し訳ございません。そのようなお酒は…」
スーザン 「奴らはどこだ?」
ポール 「ですからそのようなお酒は…」

スーザン、ポールを睨む。

スーザン 「…ほう。心を読ませないとは、中々スパイシーじゃないか。」

ポール、コップを取り出し。

ポール 「でしたら代わりにこのお酒をどうぞ、めったに入らない上物(じょうもの)ですよ。」
スーザン 「けっこう。」
ポール 「そうおっしゃらずに、一口だけでも…」
スーザン 「しつこい!」

スーザンが振り払った拍子にお酒がこぼれ、スーザンにかかる。

スーザン 「うわ!貴様!」
ポール 「申し訳ありません!只今布巾を!」
スーザン 「奥の部屋だな?」
ポール 「お客様?」
スーザン 「下らん時間稼ぎはここまでだ。」

スーザン、下手ハケ。

ポール 「お客様!…うちの店、けっこう迷いますよ〜。」

ビュウウという風の音がすると。上手から新任神様とランゼミルキーが走り出て来る。

ランゼ・ミルキー 「うわああああ!」

新任神様は余裕だが、ランゼとミルキーはフラフラ。

ミルキー 「い、今の階段の降り方なに?!」
新任神様 「すみません、急いでたもので、少し宙を浮いて頂きました。」
ランゼ 「降りたんじゃなくて滑り落ちたんじゃん!」
ミルキー 「え?ちょっと、なにこの素敵なお店?」
ランゼ 「あ、ホントだ、いい感じ〜。」
新任神様 「マスター。魔族は?」
ポール 「たった今。」
新任神様 「細工は?」
ポール 「流々(りゅうりゅう)です。」
新任神様 「ありがとう。」

携帯に着信。

新任神様 「閻魔さんだ。(電話に出る)はい、こっちは到着しましたよ。…え?…」写真

電話で話している間に。

ランゼ 「マスター、この店スイーツある?」
ミルキー 「ランゼ…」
ポール 「たくさんございますよ。」
ランゼ 「例えば例えば?」
ポール 「例えば…パフェなら50種類ほど…」
ミルキー・ランゼ 「50種類?!!」
新任神様 「わかりました。(電話を切り)急ぎましょう!」
ポール 「VIPルームへどうぞ。」
新任神様 「こっちです。」

ランゼ、ミルキー、新任神様に連れられ下手にハケながら。

ランゼ 「え、パフェ…」
ミルキー 「気になるけど行くよ!」

下手にハケる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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