△ 「迷い子なカミサマ」シーン27


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明転すると「居酒屋かたすみ」。ジャズが流れる。田中を先頭にみんな店に入って来る。みんなへとへと。

田中 「到着しました。」
あきら 「ぼばっばば〜…」
幸恵 「良かった〜」
亜子 「あ、「ぼ」が増えてます!」
あきら 「ぼ、ぼんぼば〜!」
幸恵 「ほんとだ〜。」
ナユタ 「ここが隠れ家?」
田中 「はい。」
熊耳 「ここってお店っぽいけど?」
佐藤 「一応居酒屋です。」写真
平泉 「なんかおしゃれ。」

ポールが出て来る。

ポール 「いらっしゃいませ。」
田中 「マスターのポールさん。」

ポール、ナユタを目にし

ポール 「あ、すみませんお嬢さん。高校生は入店お断りしています。」
ナユタ 「は?」
田中 「あ、彼女はドロイドだから大丈夫。」
ポール 「これは失礼。今色々厳しいもので。」

田中の携帯が鳴る。

田中 「はい。…そうですか、わかりましたすぐに。」

電話を切る。

田中 「もう一体の魔族が入口から侵入。神様とミルキー、ランゼも追って来ます。」
平泉 「お手伝いします。」
佐藤 「お願いします。」
田中 「ポールさんも。」
ポール 「はい。」
幸恵 「またあきらを奪いに来るのね?」
田中 「いや、違います。」
あきら 「べ?」
幸恵 「え?」
熊耳 「奴らはコアが必要なんじゃ?」
田中 「情報が入りました。実は調査の結果、あきら君はコアではない事がわかりました。」
あきら 「べ?!」
幸恵 「え?」
熊耳 「じゃ、一体誰が…」
田中 「それともう一つ。この世界はあきらさんが書いた小説の世界ではなかったようです。」
あきら 「べ?!べ?!」
ナユタ 「じゃ、どうして私やドロップスの事を?」
佐藤 「全ての答えは、もうすぐ閻魔様が。」
幸恵 「閻魔様って…」
佐藤 「今度こそ本物の閻魔大王です。」
熊耳 「あの…私がコアという可能性は…」
佐藤 「ありますが。」写真
田中 「コアだと何か?」
熊耳 「いや、私も何かお役に立ちたいなと…」
佐藤 「なら一つ耳寄りなお知らせが。」
熊耳 「え?なんです?」

佐藤、熊耳に耳打ち。

熊耳 「え?!ほんとに?!」
ポール 「皆さん。招かれざるお客様が来ました。」
田中 「早いな。」
ポール 「VIPルームへどうぞ。」
佐藤 「こちらです。」

みんな下手ハケ。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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