△ 「迷い子なカミサマ」シーン14


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様々な国の街並みが混在している不思議な路地。下手奥の台から待機チームぞろぞろ出て来る。

亜子 「急に街中っぽくなりましたね。」写真
幸恵 「でも、なんだか妙な街並みね。」
熊耳 「いろんな国の建物が混在してますよ。」
平泉 「USJみたい。」
幸恵 「このビル、ニューヨークのエンパイアステートビルじゃない?」
平泉 「あ、あれ東京タワーですよね?」
熊耳 「こっちにはエッフェル塔がある。」
幸恵 「凱旋門。」
熊耳 「天安門。」
平泉 「雷門。」
亜子 「まるでテーマパークですね。」

次々に上手にハケて行くが、魔族の三人が残る。下手が暗くなり、上手明かりのみに。

納谷 「ここ楽しそう!征服したらこの世界私がもらう〜!」
鈴木 「のんきでやんすね。リーダーのアモンと離れちまったってのに。」
石倉 「ちょうどいい。奴は仕事が遅くてイラつく。」
納谷 「アモンは慎重だからね、タウリンと違って。」
石倉 「状況は呑み込めた、ここからはこのタウロス様が仕切る。メア、ナユタを操れるか?」
納谷 「体には入れなかったけど、脳は人間の細胞でできてるみたいだから操れるかも。」
石倉 「ナユタさえ押さえておけば楽勝だ。」
鈴木 「あいつは魔族殺しの刀を持ってるでやんすからね。」
石倉 「手筈はこうだ。」

三人、ひそひそと話す。

鈴木 「なるほど、それは行けそうでやんすね、タウロス。」
納谷 「もっとバカかと思ったのに意外とやるじゃん。」
石倉 「だれがバカだ!」
納谷 「バカじゃん、タウリン。」写真
石倉 「その栄養ドリンクの成分みたいな呼び方はやめろ!」
鈴木 「まあまあ。」

佐藤が戻って来る。

佐藤 「迷子になりますよ。」
鈴木 「あ、すみませんでやんす。で、です。」
石倉 「いやぁ、ほんとに凄い場所だな〜。」
納谷 「ほんとほんと〜。」

3人、佐藤について行きハケる。上手が暗くなる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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