△ 「迷い子なカミサマ」シーン5


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字幕「同時刻 木星の衛星エウロパ 地球軍基地」
映像が続く。軽快な音楽と共に「THE MANZAI UNIVERSE」の文字。

アナウンス 「ザ・漫才ユニバ〜〜ス! 次は皆さんお待ちかね、この2人の登場だ! 元軍人とアンドロイドの異色コンビ!東京アンドロイズ!」

漫才師の「東京アンドロイズ」の二人、樋口時夫(ひぐち ときお)とハルシオンが登場。

2人 「はいど〜も〜〜っ!」
樋口 「(敬礼)ひぐちです!」写真
ハル 「(敬礼)ハルシオンです!」
樋口 「2人合わせて」
2人 「東京(決めポーズ)アンドロイズ〜〜〜っ!」
ハル 「withBで〜す!」
樋口 「Bはいないで〜す。」
ハル 「というわけで、残念な感じで始まりましたが」
樋口 「全然残念じゃないですけどね。」
ハル 「みなさん、私の事はハルシオンを略して…」
樋口 「略して」
ハル 「ハルって呼んで下さいね。」
樋口 「ハルさんね。」
ハル 「ひぐちの事は略して…」
樋口 「略すの?」
ハル 「ホワイトアスパラって呼んで下さいね。」
樋口 「う〜ん長くなってますよ〜。」
ハル 「それはさておき〜」
樋口 「さておくんだ。」

漫才の音声が小さくなり、中央前が明るくなる。ランゼとスーザンがモバイルで東京アンドロイズを観ている。

ランゼ 「相変わらず面白いわこの二人。ライブ楽しみ〜。」
スーザン 「7年ぶりに会えるね。」
ランゼ 「ハルちゃん来たらイオに新しくできたスイーツのお店行こうよ〜。」
スーザン 「え、だめでしょ。」
ランゼ 「なんで?」
スーザン 「ハルちゃんアンドロイドじゃん。」
ランゼ 「ん?…あ、そっか。」
スーザン 「え?今のマジボケ?」
ランゼ 「てへぺ〜ろ。」写真

ミルキーが現れる。

ミルキー 「あんたたちもお笑いコンビ似合ってるかも。」
ランゼ 「お帰りミルキー!」
ミルキー 「また観てたんだ、アンドロイズのアーカイブ。」
ランゼ 「うん!何回見ても面白い!とりあえずポチっとな。」

ランゼ、モバイルのスイッチを押すと映像が消える。

スーザン 「それよりどうだったの?「変な違和感」ってやつ。」
ミルキー 「あぁ、わかんなかった。異常な数値は全くなし。」
スーザン 「え?」
ランゼ 「なにそれー。」
スーザン 「医者のあんたでもわかんない事ってあるんだ。」
ミルキー 「ま、所詮医者がわかる事なんて人体の神秘の極一部だけど。」

ランゼのモバイルに着信音。

ランゼ 「あ!メール!ハルちゃんからだ!」
スーザン 「うそ?!」

スクリーンに映像。ハルと樋口が映る。

ハル 「映った!みんな久しぶりー!」
ランゼ 「キャー!ハルちゃ〜ん!」写真
樋口 「樋口もいますよー!」
ランゼ 「樋口〜!」
ミルキー 「今どの辺?」
ハル 「あとちょっとで木星圏に入るよ〜。」
スーザン 「ライブ、楽しみにしてるよ〜!」
樋口 「是非ご期待下さ〜い!」

急に映像が切れる。

ランゼ 「あれ?切れちゃった。」
スーザン 「どした?」
ランゼ 「お〜い!ハルちゃ〜ん!」
ミルキー 「なんだろ?」

キーンという音がして、みんなに頭痛が

3人 「いたたたたたっ…」

照明が揺れだす。

ミルキー 「なにこれ?!」
スーザン 「頭が…」
ランゼ 「痛いよ〜!」

落雷の様な音と共に暗転。3人の悲鳴。明転すると誰もいない。再び落雷の様な音と共に暗転。
明転すると3人とも息を切らして銃を構えて立っている。

ランゼ 「あれ?戻った?」
スーザン 「今の奴らは?」
ミルキー 「消えた?」写真
ランゼ 「っていうか今のどこ?」

またキーンという音がして、みんなに頭痛が

ランゼ 「いたたっ!」
スーザン 「また来た!」
ミルキー 「みんな気を付けて!」

落雷の様な音と共に暗転。3人の悲鳴。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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