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照明 オスプレイ。左右の階段に瀬名とミー。真ん中に服部が立っている。
ミー 「まさかこれが飛ぶとは思わなかった。」
服部 「スクラップにしか見えなかったからな。」
瀬名 「とにかく。支部施設まで逃げ込めればこっちのものです。」
服部 「施設の場所は多摩市の…」
瀬名 「関戸です。聖蹟桜ヶ丘駅前のビルの地下です。」
ミー 「昔ヴィータホールって所でよくお芝居観た。」
瀬名 「まさにその真下です。」
服部 「このオスプレイを着陸させる場所はあるのか?」
瀬名 「ヘリポート付きのマンションが隣接しています。施設内に奴らを誘い込めればミートちゃんの能力で退治できます。ゴキブリホイホイみたいに。」
ミー 「責任重大ですね…」
服部 「絶対零度。瞬間冷凍できる能力か…」
ミー 「でも本当に私にできるんでしょうか?そんなエルサみたいな事?まだちゃんと使った事ないし…」
瀬名 「確かに力は弱い。でも施設にはそのパワーを増幅する装置がある。僕の自信作です。」
服部 「奴を凍らせて魂を抜く。」
瀬名 「そのために服部さんに鬼塚の能力をコピーしてもらうんです。」
ミー 「瀬名先生は本当にすごいです。こんな飛行機まで操縦できるし。」
瀬名 「いや、できませんよ。」
ミー・服部 「え?」
瀬名 「これ、しろさんがプログラミングした自動操縦です。」
ミー 「そうなんですか…」
瀬名、ショットガンを用意する
服部 「気になってたんだが、その白衣邪魔じゃないのか?」
瀬名 「白衣は我々の戦闘服です。」
服部 「お、カッコいい。」
ゴ〜ンという音で機体が揺れる。左右の翼(上下台の上)に愛(下台)と鬼塚(上台)。
瀬名 「来ました。」
ミー 「お父さん、いい?」
服部 「ああ!いいぞ!」
鬼塚 「おお!風つよっ!」
愛 「やっぱりガッチリ結界で固められてるね。」
鬼塚 「一度地上に瞬間移動させる?」
愛 「待って!」
上台に服部、下台にミーが現れる。ミー、銃を構える。
鬼塚 「わ、びっくりした!」
服部 「うあ、やっぱ怖いここ!」
鬼塚 「あ、服部先生!お久しぶりです!」
服部 「おお、矢的!久しぶりだな!」
愛 「気を付けて!」
鬼塚、握手をしようとした服部から離れる。
鬼塚 「危なっ!」
愛 「いいの?この子の体を傷つけても?」
ミー 「どうせ治癒能力で治すんでしょ?」
この隙に瀬名が上側の窓から身を乗り出し、ショットガンを撃つ。鬼塚の腕に当たる。
鬼塚 「いてっ!」
鬼塚、避けて下側の翼へ。入れ替わりにミーも上側の翼へ。服部滑って落ちそうになる。
服部 「おわっ!」
ミー 「お父さん!」
ミーと瀬名が服部を助けようとする。
愛 「大丈夫?」
鬼塚 「かすっただけ見たい。傷もないし。」
愛 「こいつら厄介ね。まとめて瞬間移動させちゃって。」
鬼塚 「どこがいい?」
愛 「可能な限り遠くへ。」
鬼塚 「は〜い。」
鬼塚、手かざし。
ミー 「あ!」
ミー・服部・瀬名 「うわあああ!」
風の音がしてミー、服部、瀬名が消える。
鬼塚 「あれ?」
愛 「なに?」
鬼塚 「ちょっと手が痺れた。でも大丈夫!」
鬼塚、下に降りて確認。
鬼塚 「あ〜まただ…。」
愛 「はずれ?」
鬼塚 「荷台空っぽ。」
愛 「じゃ、あっちね。」
鬼塚 「この飛行機どうする?」
愛 「多摩川にでも落としちゃいな。」
鬼塚 「はーい」
二人、下手台からハケる。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)
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