「スパイシー・エージェンツ」シーン１３ 「スパイシー・エージェンツ」シーン１３トップページ > ページシアター > スパイシー・エージェンツ > シーン１３ 【公演データ】
上手明かりにチェンジ。瀬名、タブレットをいじりながら焦り気味で出て来る。
瀬名 「いったいどうなってんだ？あ〜もう、こんな時に上底さんはどこ行ってるんだよ。」
上底、下手台に登場。
上底 「ここだよ！」
瀬名 「上底さん！」
上底、階段を降りて来る。
上底 「わりーね、今帰ったとこ。大変だったんだって？服部麻美。」
瀬名 「ええ。その件は彼女よりもあちらさんが…」
上底 「察しはついてるよ。事故に見せかけて抹殺なんぞあちらさんのお家芸だ。」
瀬名 「あ、それより大変なんですよ！」
上底 「アメリカ本部と連絡つかなくなった？」
瀬名 「やっぱり知ってましたか。」
上底 「大変なのはそんなレベルじゃないよ。」
瀬名 「え？」
上底 「我々ダブを含む世界中の諜報機関が結界にとじこめられた。」
瀬名 「世界中で？」
上底 「何者かによる同時多発サイキックテロだよ。我々ももう日本から動けない。」
瀬名 「そんな…ムーンさんや角田さんとも？」
上底 「ああ、あの二人でさえ全く連絡が取れない。世界中の精鋭が集まったタイミングで全員アメリカに閉じ込められちまった。」
瀬名 「それって、まさか２０年前の…」
上底 「だとしたら今回は２０年前の比じゃない。」
瀬名 「なんてこった…」
上底 「瀬名ちゃん。すぐにできるかぎりの情報収集たのむ。」
瀬名 「はい。」
上底 「あと、みんなにはこの事はまだ。」
瀬名 「わかりました。」
瀬名、中央にハケる。
上底 「テロどころじゃない。今度は戦争だ…」
上底、中央にハケる。ブルー転。
（作：松本じんや／写真：はらでぃ）
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