「コスモ・ノアへようこそ！」シーン３０ 「コスモ・ノアへようこそ！」シーン３０トップページ > ページシアター > コスモ・ノアへようこそ！ > シーン３０ 【公演データ】
ライアンとフォックスが出て来る。地響きの様な音
ライアン 「ん？何の音だ？」
フォックス 「近づいて来ます！」
ライアン 「危ない！隠れろ！」
目の前を象が通り過ぎる！（音だけ）
フォックス 「あれは…」
ライアン 「アフリカ象の暴走だ。」
象を追いかけてチャールズとポリーが出て来る。
チャールズ 「ジャンボ！止まれ〜〜！」
ポリー 「あのまま行ったらコントロールタワーにぶつかっちゃう！」
チャールズ、ポリー、走り去る。
フォックス 「チャーリー？！」
ライアン 「弟か？」
フォックス 「チャーリー！」
フォックス、ライアン、追う。照明がかわり、上手からジャンボ、高台にインディーが現れる。
ジャンボ 「いやあああ！もう！たすけてええええ！」
インディー 「止まれ〜！！止まってくれ〜〜！！あれ？ うわ！おい！前見ろタワーだ！タワーぶつかるぞ！！」
ジャンボ 「たすけてえええええ！！！」
インディー 「ダメだ！ぶつかる！ 」
ジャンボ 「きゃあああ！！！！」
ドカ〜〜ン！という音と共に上手が暗くなり、下手が明るくなる。チャールズ、ポリー出て来る。
チャールズ 「ジャンボ！」
ポリー 「タワーの入口のドアがメチャメチャ！あれ？背中のハムスターがいない…ジャム〜！シロップ〜！」
ポリーハケる。上手が明るくなり、ジャンボがフラフラ出て来る。
ジャンボ 「あ〜、何これ〜目の前をピヨピヨ小鳥さんが飛んでるわ〜！」
チャールズ 「ジャンボ！大丈夫か？！怪我はないか？」
フォックス、ライアン、出て来て銃を構える。
フォックス 「チャーリー！危ない！！」
それを見たチャールズがフォックスを止める。
チャールズ 「何するんだやめろ！」
フォックス 「象が暴れてるんだぞ！」
チャールズ 「大丈夫だ！銃を下げてくれ！」
フォックス 「しかし…」
チャールズ 「下げろ！」
ライアンがフォックスの銃を下げる。チャールズ、ジャンボの方を向き近づく。
チャールズ 「もう大丈夫だ。もう何もいない。」
ジャンボ 「もう大丈夫だ〜もう何もいない〜。」
ジャンボ、次第に動きが止まる。
チャールズ 「よーし、いい子だ。」
チャールズ、ジャンボの鼻をなで
チャールズ 「ちょっとここで一休みしよう。」
ジャンボ 「一休みする〜。」
ジャンボ、大人しくなって座る。
ライアン 「凄いな。」
フォックス、チャーリーの隣に行き
フォックス 「…なでてもいいか？」
チャールズ 「…ああ。」
フォックス 「…こいつがお前の家族だな。」
チャールズ 「…ああ。」
フォックス 「…あんなに暴れたのに、こう見るとかわいいな。」
チャールズ 「…ああ。」
ジャンボ 「あら、嬉しい。あんたも中々の男よ。」
フォックス 「…お前の気持ち、少し分かった気がする。」
チャールズ 「（少し微笑み）…ああ。」
ライアン 「おいフォックス、あれを見ろ。」
フォックス 「え？」
ライアン 「タワーのランプが全て赤に変わった。」
フォックス 「まさか今の衝突で？」
ライアン 「そんなレベルの話しじゃない。中を確かめよう。」
フォックス 「はい。」
ライアン、フォックス、チャールズ、ハケる。インディーが顔を出し
インディー 「ランプが赤い？」
ジャンボ 「あら？みんなどこ行ったのかしら？ちょっと〜置いてかないでよ〜」
ジャンボ、ハケる。照明変わる。
（作：松本じんや／写真：はらでぃ）
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