△ 「コスモ・ノアへようこそ!」シーン9


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イェーイェー。とぼとぼと登場。ふて寝をする。

イェーイェー 「あ〜あ…自分では結構…いや、かなりイケてると思うんですがね…一体何が悪いんでしょうね…。ワイルドさが足りないとか?でもここの環境は平和過ぎるですよ。なんかこう、刺激があれば僕も少し磨きがかかるかもですよ。とは言え、こんな場所じゃ刺激なんてそう簡単には…」写真

突然、肩を押さえた男が入り込んで来る。片手にハンドガンを持っている。

イェーイェー 「わ!びっくりした!誰?誰?」

男、息をきらして辺を見回している。イェーイェーに気付き

「おお、今度はパンダの部屋か。ごめん、ちょっとお邪魔するよ。」

男が手かざしすると、ドアのロックが開く。

イェーイェー 「わ!ドア開いた!何この人?わわ!銃持ってるですよ!」

男が入って来て奥に隠れる。

イェーイェー 「こわこわこわこわ!」
「ごめんな脅かして。ちょっと追われててね。」
イェーイェー 「なんだか悪い人っぽいです。」
「くそぉ…なんとか大佐に会えればとも思ったんだが、これじゃこのコロニーを出るのも難しいな。ま、最悪俺が死んでも、あいつさえ上手くやってくれれば…」
イェーイェー 「共犯者がいるっぽいですよ。」

足音が近づく、

「おっと、ここもダメか…邪魔したな。じゃ。」

男、様子を伺いながら部屋を出てハケようとするが、突然銃声。イェーイェー伏せる。

イェーイェー 「わあ!!」
「うっ!」

男、のどを押さえ、直ぐに撃ち返す。

イェーイェー 「わあ!!」

男、走り去る。

イェーイェー 「殺さないで下さいです!僕は絶滅危惧種なんです!絶滅危惧…」

イェーイェー、顔を上げると誰もいない。

イェーイェー 「あ、いない…。ふわ〜、死ぬかと思ったですよ。そりゃ刺激があればとは言ったですが、いきなり銃撃戦なんて、刺激が強過ぎですよ!」写真

イェーイェー、様子を伺いながらドアに近づいて行く。ドアに手をかけるとドアが開く。

イェーイェー 「え?…ドア、開いてます。…そうか!あの人閉めないまま行っちゃったですね!ダメですね〜ちゃんと閉めなきゃ…」

イェーイェー、閉めとうとするがすぐにやめる

イェーイェー 「ちょっとまったあ!…あっぶな!今僕、痛恨のミスをするとこだったですよ!…これって…」

イェーイェー、ゆっくりとドアの外に出る。

イェーイェー 「こういう事ですよね?」

イェーイェー、テンションが上がる。

イェーイェー 「うわ、出ちゃったです!出ちゃったです!これはもう!…」

人差し指を口にあて「シ〜ッ!」のポーズ。

イェーイェー 「超…刺激的な感じです。」

イェーイェー、こっそりとハケる。照明が変わる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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