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明転すると、火鎚が立っている。そこに角田と上底と校長が現れる。
上底 「あれ?さっき「今日はこの辺にしといてやる」とか言ってなかった?」
火鎚 「仲間から呼び出しがあってな。ここで待ち合わせだ。」
角田 「もう一体も来るって事だな。」
校長 「中に入ってお待ちになりますか?」
火鎚 「ふっ。」
校長 「無理ですよね。結界を着ないで入ったら、私の思うがままですから。」
火鎚 「引きずり込んでみるかい?ほら、出て来いよ。」
校長 「そんな事をしなくてもあなたは入って来ます。」
火鎚 「ほう。どんな手でおれを動かす?」
校長 「動かす必要もありません。」
火鎚 「なに?」
校長 「こうするんです。」
校長、手をかざすとゴゴゴという石を引きずる様な音。火鎚、身動きが取れなくなる。
火鎚 「ん?何だこれは?何をした?!」
校長 「学校の結界を2メートル広げただけです。あなたはもう、こっちの結界の中です。」
上底 「いらっしゃいませ〜。」
火鎚 「なんだと?!そんな事できるはずが…」
角田 「リサーチ不足だな。」
火鎚 「ちくしょお!!」
角田、火鎚に手をかざす。火鎚立ったまま意識を失う。
角田 「記憶は書き換えた。こいつはもう、こっちの駒だ。」
校長 「もう一体が来たら同じ手を使いましょう。」
火鎚、目が覚める。
火鎚 「あれ?なんだ?どうしたんだ?」
角田 「もう一体の魔族はどんな奴だ?」
火鎚 「まずい!」
上底 「どした?」
火槌 「もう一体はすでに校内です!」
上底 「なんだって?!」
校長 「戻りましょう!」
4人、足早にハケる。すれ違いで瀬名が入って来る。
瀬名 「えっ?ちょっと!…またかよ!」
瀬名、追いかける様に戻る。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)
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