△ 「ガールズ・イン・ザ・クライシス」シーン16


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ミーが出て来て説明。

ミー 「新学期に入り、再びクリスマス会実行委員会が再開。テンションが下がっていたマイもこの時ばかりは上がりっぱなし。男子校パワー恐るべし。」

照明が変わって他の女子達も出て来る。

「男子校、やっぱ緊張するよね。」
カーコ 「する。」
マイ 「熱かった。」
ミー 「え?冷房効いてたよ。」
マイ 「気温じゃなくて、男子たちの目線。」
全員 「確かに。」
ミー 「でもよかったね。クリスマス会のタイトル、愛ちゃんの案が採用されて。」
「うん。」
マイ 「「スマイルクリスマス」いいよね〜。」
カーコ 「めずらしい。自分のが不採用だったのに。」
マイ 「いいのいいの。タイトルの中に私の名前が入ってるから。ス「マイ」ル。ぷくくくくく。」
ユウ 「ほんと、おめでたい子だわ。」写真
マイ 「ありがとう。」
ユウ 「ほめてないし。」
マイ 「スマイルと言えば。今日も光ってたわ、委員長スマイル。」
全員 「確かに。」
ミー 「王子だわ。」
全員 「王子だ。」
ユウ 「でも今日大変そうだったね。」
コト 「みんなの希望と予算との板挟みだもん。」
「でも、悩んでる姿も光ってた。」
全員 「光ってた。」
ユア 「悩めるおうずだな。」
全員 「悩めるおうずだ。」
ユウ 「つかなんでユアまで来てんだ?」
ユア 「言ったべ、広報部に入ったから取材だって。」
マイ 「チッ、ライバルが増えやがった。」
ミー 「プラス、あの人もね。」
客間 「あの委員長かわいいわあ。」
カーコ 「まさか委員会に顧問の先生がつくとは。」
客間 「変態能力者対策よ。」
「それは心強いですけど。」
マイ 「しっかし緊張し過ぎて喉からっからだわ。」
ユウ 「血液飲む?」

マイ、ユウの血液パックを受け取る。

マイ 「ありがとう!お!これA型じゃん!私がB型だから飲んだらAB型になるかも!って、なるかい!!」

マイ、血液パックを叩き捨てる。ユウ、ガ〜ンとしてパックを拾う。

マイ 「コトちゃんちょっと頂戴。」
コト 「どうぞ。」

マイ、コトにドリンクをもらって飲む。

マイ 「ん?何か変な味しないこのカフェオレ?」
コト 「カフェオレじゃないよ。」
ミー 「え?じゃ何?」
コト 「ミルクコーラ。」
全員 「ミルクコーラ?!」
マイ 「って…」
コト 「そのまんま。コーラにミルク入れたドリンク。」
マイ 「う…。」
カーコ 「ずっとカフェオレだと思ってた。」
客間 「味の想像ができないわね。」
コト 「おいしいよ!」
ユウ 「どうなの?」
マイ 「え?いや、まずくはないけど…うまくもない?」
ユア 「微妙だなぁ。」
「そんなことより、予算を減らす方法をみんなで練りましょう。王子のために。」
全員 「了解!」
マイ 「ミー、資料もらった?」
ミー 「うん、さっき委員長から。」
カーコ 「どこで練る?」
マイ 「お腹減らない?」
ユア 「ぺごぺごだあ。」
ユウ 「でもお金が…。」
客間 「先生おごるわよ。」
全員 「ホントですか?!」
客間 「まかせなさい!」
ミー 「やった!」
全員 「ごちになります!」写真
マイ 「行こ行こ!」

全員歩きだす。ミーの携帯が鳴る。

ミー 「あ、ごめん先行ってて。」

ミー、携帯に出る。ミー以外ハケる。

ミー 「もしもし?…うん忙しい。…だからそれは…いいでしょそんなの!…わかってるよ!…わかってる!ほんと忙しいから。じゃ。(電話を切る)ほんとうるさい…。」

ミー、持っていた荷物を落としてしまう。

ミー 「わっ!…わちゃあ…」

荷物を拾いながら何かみつける。

ミー 「ん?なんだこれ?…あ、私宛だ。差出人がない…わ、みんな行っちゃった。」

ミー、みんなを追いかけてハケる。照明変わる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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