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愛、マイ出て来る。
マイ 「これが、この一年半で起こった目まぐるしい出来事。ただ、これらの出来事はこれから起こるもっと恐ろしい事態の伏線でしかなかったんです。」
愛 「2027年10月。我々は運命の大嵐に巻き込まれます…それは、三回目のクリスマス会実行委員会のために、男子校に向かっている時でした。」
照明変わって愛、マイハケる。反対側が明るくなりまほろばが出て来る。携帯で話している。
まほろば 「それは本当なんですね?神様。何と言う事だ…しかし、そんな事態になれば霊界も大変な事に。しかも、リミットは明日?正直私には荷が重すぎます。いえ、ささがにはあんな状態なので私一人で。(携帯を切る)どちらに転んでも…悲劇は避けられない様ですね…」
照明変わり、まほろば去る。校長、角田、柊、上底が出て来る。
校長 「穴が小さくなっている?」
角田 「現地の能力者達がパワーを駆使して、穴を小さくする方法をみつけました。」
校長 「スピードは?」
角田 「ここ半月で直径2メートル程。」
柊 「残り8メートル。その調子なら後2ヶ月で穴は塞げますね!」
瀬名が入って来る。焦り気味。
瀬名 「悪い知らせもある。」
上底 「おう、瀬名ちゃん。悪い知らせって?」
瀬名 「ウルグアイの包囲網がとっくに破れていた事がわかりました。」
角田 「何だって?!」
瀬名 「包囲していた部隊の数人が術にかけられていたんです。そこから2体とも。」
校長 「いつの話しです?」
瀬名 「7月の半ばです。」
柊 「7月の半ば?!3ヶ月も前じゃないですか?!」
角田 「まずい!やつらはもう近くに来ているぞ!」
校長 「すぐに全員校内に避難させて下さい!」
上底 「ささがに?魔族の匂いは?」
ささがに 「全然しないのね。でも…」
角田 「でもなんだ?」
ささがに 「あいつらにも結界みたいに気配を消す力があるとしたら…」
上底 「あ!まさか…あの変態能力者が!」
柊 「まずい!」
校長 「今、外に出ている生徒は?」
柊 「クリスマス会実行委員のメンバーが、さっき男子校へ!」
校長 「愛もか?!」
角田 「客間くんは?」
柊 「一緒です!」
角田 「直ぐに連絡を!」
柊 「はい!」
角田 「我々も行きましょう!」
上底 「おうよ!」
瀬名 「私も行きます!」
上底 「瀬名ちゃんはここにいた方が…」
瀬名 「じっとしてたらもっと頭が変になっちまう!」
上底 「副校長。」
角田 「いいでしょう。ですが、自分の身は自分で守って下さい。」
瀬名 「ええ。」
角田、上底、瀬名、ハケる。照明変わる。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)
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