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照明暗くなり、上側のみ明るくなる。校長を先頭に瀬名周太郎、角田一郎、客間里子が出て来る。
校長 「ウルグアイ?あの南米の?」
角田 「ええ、ちょうど一月前に。」
校長 「一月前…」
角田 「なにか?」
校長 「いえ。穴と言うと、地面が陥没したとか?」
角田 「いえ、地面ではなく、空間にです。」
校長 「空間に?」
角田 「地上3・5メートルの高さに、直径10メートル程の穴が。」
客間 「幸い山林の奥地だったために、まだ一般人には知られていない様です。」
瀬名 「地域は現地軍と国連軍で固めています。」
校長 「あなたは?」
角田 「内閣情報調査室から。」
校長 「担当変わられたんですか?」
瀬名 「いえ、主な面子は現地に。私は代行の瀬名と申します。」
校長 「宜しく。」
瀬名 「あなたも見た感じ普通の人間なんですね。」
客間 「瀬名さん。」
角田 「政府関係者の新人の典型です。」
校長 「まともな一般人の反応ですね。」
客間 「いつまでまともでいられるかしら。」
瀬名 「何です?」
客間 「いえ。」
角田 「現地には政府関係者以外に、我々の仲間や、WHP0の皆さんも集結して調査に当たっていますが…」
校長 「私は行けませんよ。色々と多忙なもので。」
瀬名 「逆ですよ。」
校長 「は?」
角田 「あなたにはここを守って頂きたい。世界最強の結界能力者として。」
校長 「ほう。地球の裏側のその穴と、ここに何か関係が?」
角田 「実は現地の能力者の何人かがその穴を見て、ある同じ言葉を口にしたんです。」
校長 「同じ言葉?」
角田 「「審判の日が近い」と。」
校長 「審判の日って…」
客間 「ジャッジメント・デイ。悪魔が人間を滅ぼす日。」
瀬名 「フッ、悪魔って…」
角田 「下手をすると、ここが最後の砦になる可能性も…」
校長 「なるほど…。しかしその為には、学校内も色々と準備が必要に…」
角田 「全面的に協力します。」
校長 「わかりました。」
角田 「では詳細は午後にでも。」
角田、客間、瀬名、去りかけるが
角田 「そうだ、娘さんはその後お変わりなく?」
校長 「はい。今日から学校生活にも復帰しまして。」
角田 「それは良かった。」
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)
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