トップページ > ページシアター > 悩める王子の惑星 > プロローグ2 【公演データ】
暗転すると再び字幕「1961」。この数字のカウンターがカタカタと上がって行き「2014」で一度止まる。チーン!センターにスポット。一人の少年「アーモンド」が立っている。はっ!と気付き客席を見回し
アーモンド 「カウンタッパゲイン!」
カウンターが再び上がり始め、「3014」で止まる。チーン!
アーモンド 「とうちゃーく!さてさて時は流れて千年後の西暦3014年。地球人は銀河系の多くの異星人との交流を経て、銀河連合の一員になっておりました。…え?…話が飛び過ぎ?…申し訳ありませんが、もう皆さん21世紀から31世紀に飛んで来ちゃってるんで、なんとかついて来て下さいませ。」
明り、少し広がり、少年歩きながら話し出す。
アーモンド 「僕の名前はアーモンド。地球人の名探偵ジャスミンさんの一番弟子。ま、弟子は僕しかいませんが。そんな僕からちょっぴり宇宙のお話を。」
少年の後ろに映像。地球→太陽系→銀河。
アーモンド 「我々の故郷は地球。地球は太陽系の一部。太陽系は銀河の一部。我々のいる「天の川銀河」は端から端まで10万光年。つまり光の速さでも10万年かかります。そんな銀河も宇宙のほんの一部。宇宙は広いなー。銀河連合が誕生して500年。異星人同士のいざこざも沢山ありましたが、銀河連合軍の統制で今はとっても平和になりました。それでもこの端っこの端っこ辺りでは、まだ戦争をしている星も…」
少年の腕時計から声。
ミント 「アーモンドきゅーん。そろそろジャスミンしゃんの所へ。」
アーモンド 「了解ミント!…あ、これバイオコンピューターのミント。頼りになるけど口うるさい。」
ミント 「アーモンドきゅーん。」
アーモンド 「わかってまーす!じゃ、後ほど!」
アーモンド、ハケる。暗転。
字幕
「A・D3014 亜空間ワープドライプウェイ内 銀河無線タクシー」
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)