△ 「ヴァンパイア・ブリード」シーン38


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太陽、メモを持ってキョロキョロしながら走り込んで来る。

太陽 「もう、なんでたんぽぽさんこんな時に花の注文なんて。しかも遠回りまでして…」

太陽、店を見つける。

太陽 「あった!ここだ!あ、でももう閉まってるよ…だめかな?すみませ〜ん!!」

奥から声

ひまわり 「はーい!」
太陽 「あの、まだ大丈夫ですか?!」

奥から出て来た店員はひまわり。

ひまわり 「はい、大丈夫ですよ。何かお決まりのお花でも?」
太陽 「…ひまわり…」写真
ひまわり 「ひまわりですね。ありますよ。」
太陽 「い、いえ…あのこれ…」

太陽、メモを渡す。

ひまわり 「あ、お届けものですね、大丈夫ですよ。おまかせで五千円分のブーケですね。前払いで宜しいですか?」
太陽 「あ、はい。」

太陽、一万円札を出す。

ひまわり 「はい、一万円からお預かりします。少々お待ち下さい。」

ひまわり、おつりを取りにハケる。

太陽 「そうか…そういうことか…それでたんぽぽさん…」

ひまわり、戻って来る。

ひまわり 「おまたせ致しました。五千円のおつりと領収書です。」
太陽 「どーも。」
ひまわり 「ありがとうございました。」

太陽、去ろうとするひまわりに。

太陽 「あの?」
ひまわり 「はい?」
太陽 「失礼ですが…お名前は?」
ひまわり 「水木です。水木ひまわり。」
太陽 「ひまわり…」
ひまわり 「ええ、花屋にぴったりの名前でしょ?」
太陽 「僕、太陽って言います。客間太陽。」
ひまわり 「太陽?え〜っ、ひまわりと太陽なんてなんか偶然だけどいいですね。」
太陽 「ええ…あの、また来ます。」
ひまわり 「はい、どうぞごひいきに。」

太陽、お辞儀をして去る。ひまわりも去ろうとして立ち止まり

ひまわり 「太陽?」

首を傾げ,もう一度太陽の去った方向を見て、微笑み、去る。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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