△ 「ヴァンパイア・ブリード」シーン18


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照明変わり、地下鉄の走る音。フランク、余裕な感じで出て来て
立ち止まり、Ypadをいじる。鬼太朗追いつく。刀でフランクを斬ろうとする。

鬼太朗 「りゃあ!」写真

鬼太朗の刀が何度斬ろうとしてもフランクに届かない。

鬼太朗 「なんだこりゃ?」

フランク、Ypadを見せ

フランク 「こいつで妖気のシールドを作った。悪いけど武器は効かないよ。」
鬼太朗 「お前が妖気化学者か。」
フランク 「電気のかわりに妖気を使う。今や妖気もデジタルな時代だ。」
鬼太朗 「デジタルねぇ。ま、僕には関係ないけど。」

鬼太朗、相変わらず刃で攻撃する。

フランク 「おぉ。妖気の数値がアップしましたね。でもまだまだ。」

鬼太朗、更に激しく攻撃するがびくともしない。

鬼太朗 「ちきしょう、かってぇな。」
フランク 「おかしいですね。データによるとあんたはまだ、半分も力を出していない。っていうか、出せない?はは〜ん。あんた、体の調子悪いな?」
鬼太朗 「黙れ!」
フランク 「なるほど!わかったぞ!あんた…痔だろ?」
鬼太朗 「う…」
フランク 「しかも中の痔だな?」
鬼太朗 「…そんなことまでわかるのか?その機械。」
フランク 「いや、あんたのぎこちない動き見りゃわかるさ。」
鬼太朗 「たとえ痔でも、お前なんかに負けるか。」
フランク 「確かに相当数値は高いが、今回はあんたに勝ち目はない。守りはここまで、そろそろ攻めさせてもらいますよ。」

フランク、Ypadをいじると、鬼太朗の体が勝手に動き出す。

鬼太朗 「うわっ!なんだこれは?やめろっ!」

鬼太朗、変な動きばかりさせられる。

フランク 「あんたから出てる妖気を操ってるんだ。」

鬼太朗、旬じゃない芸人の動き等をやらされ、屈辱感を増す。

鬼太朗 「やめろ!やめろ!」
フランク 「だったら呪文のありかを教えろ。」
鬼太朗 「やなこった!」
フランク 「仕方がない。じゃあこうだ。」

鬼太朗、自分の尻を叩き始める。

鬼太朗 「うあああああっ!!!くそお!誰が教えるか!!」
フランク 「しぶといですね。じゃ、これは?」

鬼太朗、段に座ったり立ったりしだす。

鬼太朗 「ぐあああああああああ!!!!」
フランク 「情けないなぁ。」
鬼太朗 「ちくしょぉおお!」

鬼太朗、力ずくで体を動かし、下がって行く。

フランク 「おお。動くねぇ。それって動力源は根性かなにか?」
鬼太朗 「ど根性だ!」
フランク 「やだやだ、これだからアナログ妖怪は。」

鬼太朗、手を胸の前に構える。

フランク 「おお。妖気をためてぶつける気ですか?多分無駄ですけど。」
鬼太朗 「ダァ〜ッ!」

鬼太朗、妖気をフランクにぶつけるが跳ね返され、自分が飛ばされる。

鬼太朗 「うわあっ!」写真
フランク 「言わんこっちゃない。」

地下鉄が近づく音と光。

フランク 「おい、地下鉄そこ通るぞ。どけ。」

鬼太朗、立ち上がるがどかない。

フランク 「おい!聞いてんのかお前!…」

鬼太朗、通過する地下鉄に轢かれる。

鬼太朗 「ぎゃあっ!…」

地下鉄通過し

フランク 「あーあ…」

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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