「ヴァンパイア・ブリード」シーン16 「ヴァンパイア・ブリード」シーン16トップページ > ページシアター > ヴァンパイア・ブリード > シーン16 【公演データ】
字幕『２１時５５分 瀬名診療所』明転。
立子、夏子、あずき、あげぱん、鈴木がうろうろしている。後ろで典子が腕を組んで立っている。
典子 「…こりゃまいった…」
立子 「ごめんなさいね典子さん。この場所、結界が張りやすいから、勝手に緊急避難場所にしてしまって…」
典子 「それは構いませんが。…こいつらはわかるけど、立子さんまで妖怪だったなんて…」
鈴木 「僕は人間です！」
ストーカー、色々な所からちょこちょこ顔を出す。
夏子 「まずい。このままじゃあの「たんぽぽ」っていうヴァンパイアに４人目の椅子を奪われる。」
あずき 「んだ。このまま何もすねぇで帰れねぇだ。」
あげぱん 「ぬん。」
夏子 「あずき。」
夏子、あずきに耳打ち。あげぱん、気になる。あずき、うなづく。
鈴木 「あ〜っ！こんな所でじっとしてるなんて無理だ！」
典子 「こんな所で悪かったね。」
鈴木 「何だろう…僕にしか出来ない事って…」
夏子 「立子さん。やっぱり私達故郷に帰ります。」
立子 「あら。」
あずき 「なんだか怖ぐなってすまって。」
立子 「そう。でもそれがいいかもしれないわね。」
夏子 「お世話になりました。」
あげぱん 「ぬん。」
立子 「あら、あなたも？」
夏子、あずき、あげぱん去る。
鈴木 「そうか！わかったぞ！あの、僕も失礼します！」
鈴木去る。
立子 「あら、みんないなくなっちゃったわ。」
典子 「立子さん。いったい何があるんですか？」
立子 「ええまぁ。ちょっとした大戦争です。」
典子 「…ほぉ…」
暗転
（作：松本仁也／写真：はらでぃ）
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