「トワの宇宙」シーン13 「トワの宇宙」シーン13トップページ > ページシアター > トワの宇宙 > シーン13 【公演データ】
映像と字幕
ヘイウッド地区 モノリスタウン
ライアン、フォックス、ＳＯＳ信号の発進地を探している。
フォック 「ＳＯＳ信号はこの辺のはずですよね。」
ライアン 「ああ、だがブルが戻って来たらすぐ出発だ。」
舞台袖からセカイ・マクドネルがフラフラと出て来る。
フォック 「隊長、あれ！」
ライアン、フォックス、隠れる。セカイ舞台中央で倒れる。フォックス、様子を見に行く。
フォック 「人間です！おい、大丈夫か、しっかりしろ！」
ライアン 「民間人？なぜこんな所に？…」
後ろからキム・ユウリ少尉が銃を構えて出て来る。
キム 「動くな。」
フォック 「おっと…」
ライアン 「ＳＯＳ信号は君か？」
キム 「そうだ、所属は？」
ライアン 「降下殲滅作戦実行部隊だ。」
フォック 「同じく。」
ライアン 「そちらは艦隊所属じゃないな。」
キム 「ケルベロス隊だ」
フォック 「大統領護衛部隊？」
ライアン 「まずは銃を降ろそう。」
キム、銃を降ろす。
ライアン 「ライアン隊隊長のジェームス・ライアン大佐だ。」
キム 「ライアン？火星のライオン？」
ライアン 「そう呼ばれている。あんたは？」
キム 「キム・ユウリ少尉です。」
フォック 「この子は？」
キム 「セカイ・マクドネル。」
フォック 「マクドネル？」
キム 「大統領の御子息です。」
ライアン 「なぜこんな所に？」
キム 「エイリアンのスパイがこの子を誘拐し、シャトルで逃げたんです。私はそれを追って、シャトルを不時着させ、エイリアンを倒したんですが、彼は不時着のショックで記憶喪失状態です。私の機も被弾し飛べなくなったのでＳＯＳを。」
ブル戻って来る。
ブル 「隊長！見つけました！」
フォック 「本当か！」
ブル 「あれ？そちらは？」
ライアン 「例のＳＯＳの発進者だ。」
ブル 「無事でしたか。」
フォック 「それより何を見つけた？」
ブル 「ヘリです！かなり古い型ですが、十分飛べます！」
ライアン 「勿論操縦は…」
ブル 「楽勝です！」
フォック 「ヘリなら間に合いますね！」
ライアン 「ああ。行くぞ。」
フォック 「ホントに何でも操縦できるんだな。」
ブル 「いえ、出来ないものもありますよ。」
フォック 「え？何？」
ブル 「教えません。」
全員去る。
（作：松本仁也／写真：はらでぃ）