△ 「トワの宇宙」シーン10


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映像と字幕  ボウマン地区 レパード隊シャトル
デイジーとデビットのメールシーン。デイジーのメールを読むデビット。

リー 「『急にメールが来なくなって心配しています。何かトラブルかしら?お返事、気長に待ってまぁす。ハート。』ん〜っ!もどかしい!」

デビット、返事を打つ

リー 「『ごめんねハニー。ちょっとトラブっちゃって少し帰りが遅れそうなんだ。でも心配しないでね。アイ・ラブ・ユー・ハニー』ハート。送信…送信…送信…」
レパード 「できないでしょ。」
リー 「…できません…」
レパード 「ガニメデに降りたら、地球からの受信はできても送信は不能になるのよね。」
リー 「あぁ…デイジー…」
レパード 「それにしてもやはり大気中はスピードがでないわね。」
樋口 「いや、凄いです!こんな状態の悪いシャトルを、こんなにうまく操縦できる人見た事ないです!流石元トップガンだ。」
ハル 「師匠より流石ってことか?笑い取れるのか?」写真
樋口 「笑い取ってどうする。」
ハル 「あ、今のツッコミか?教えてくれよツッコミ!」
樋口 「めんどくさいな…」
トワ 「あの、アンドロイド…さん、なんですよね。」
ハル 「そうだ。アンドロイドさんだ、ハルって呼んでくれ。」
トワ 「ハルさん。私は瀬名トワです。」
ハル 「トワ。所属は?」
ルナ 「この子はカプセルから出たばかりのジニアスなんです。」
ハル 「民間人か。」
ルナ 「トワはアンドロイド初めてよね。」
トワ 「はい。人間と見分けがつかないんですね。ロボットとは思えない…」
ハル 「ロボットじゃないよ。ちゃんと自分の意志を持ってるぞ。人間の脳細胞を使ったバイオコンピューターで動いてるんだわさ。」
トワ 「バイオコンピューター?」
ハル 「カプセルって200年前のか?」
トワ 「はい。」
ハル 「じゃ、師匠見た事無いか?!トワの時代のお笑い芸人だ!」
トワ 「あ、オレンジリボン…」
ハル 「東京チグハグってコンビ名だ!どうだ?!」
トワ 「…さあ…」
ハル 「駄目か…」
樋口 「やっぱりね…」
トワ 「ごめんなさい…でも、同じ時代の人に会えて嬉しいです!」
樋口 「こちらこそ。樋口時夫です。宜しく。」
ルナ 「そうだ!ヒグチさんこれ知ってません?」
樋口 「はい?」
ルナ 「2010年代のお笑いネタらしいんですけど。」
樋口 「あ、そうゆうのは任せて下さい。」
ルナ 「…ちょっとだけよ…あんたも好きね…」
樋口 「あ、カトちゃんですね。ドリフの。」
ルナ 「やった!知ってた!」
樋口 「でもそれ、2010年代じゃないですよ。1970年代です。」
ルナ 「え〜っ?40年もずれてる!酷いなこのデータ。じゃ、これは?…田園調布に家が建つ!」
樋口 「え?…それはちょっとぉ…」
ハル 「星セント・ルイスだ。星セントと星ルイスの漫才コンビだ。」
ルナ 「え?ハルさん知ってるの?」
ハル 「多分、師匠より詳しいぞ。」
ルナ 「じゃあ、地下鉄ってどこから…」
ハル 「春日三球・照代だ。夫婦漫才だ。」
ルナ 「金もいらなきゃ…」
ハル 「玉川カルテットだ。4人組の歌謡浪曲グループだ。『金もいらなきゃ女もいらぬ』は、メンバーの二葉しげるのギャグだ。皆1970年代後半っすね。」
樋口 「凄過ぎる…」写真
ハル 「いいかげんにしろっ。」
樋口 「いやそれ使い方全然違うから。」
リー 「五時の方向から飛行物体!インターセプター!戦闘機です!」
レパード 「通信は?」
リー 「あ、向こうから来ました!」
アイ 「こちら、ライトニングバーズ、ホーク・アイ。応答願います!」
レパ・樋口 「ホーク・アイ?!」
リー 「お知り合いですか?」
樋口 「同じ部隊にいました!」
レパード 「訓練学校時代の教え子よ!ホーク・アイ聞こえる?こちらサユリ・レパード!」
アイ 「レパード教官?!ご無事だったんですね!」
レパード 「ええ!」
トワ 「あれ?」
ルナ 「どうしたの?」
トワ 「この声…」
レパード 「とりあえず着陸するわ。」
アイ 「了解!」

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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