トップページ > ページシアター > 1/4 breed > シーン30 【公演データ】
明転すると、今井が歩いて来る。
今井 「いやぁ、まいったな。警部補だよ、警部補!でもやっぱり変なんだよなぁ〜…」
ドワスレ、登場。
ドワスレ 「今井君。」
今井 「警部。」
ドワスレ 「おめでとう。警部補に昇格だって?」
今井 「えぇ。例の爆弾魔の件で。でも、記憶がはっきりしなくって…」
ドワスレ 「爆弾魔と格闘になった時、頭を打って記憶が飛んだそうだな。」
今井 「えぇ、そうらしいんですけど。」
ドワスレ 「なにはともあれ、よかったよかった。」
今井 「ええ、でもおかしいんですよ。」
ドワスレ 「何が?」
今井 「変な名前がちらつくんです。『トドメ』とか、『ツムジ』とか、『ドワスレ』とか…。あ、その他にもいくつか…。」
ドワスレ 「あ、そうだ。なんか、交通課の女の子たちが、お前のウワサしてたぞ。」
今井 「え?ホントですか?」
ドワスレ 「あぁ。ちょっと行ってみたらどうだい?」
今井 「いや、でも…」
ドワスレ 「この〜っ!女たらしっ!」
今井 「何言ってんですか、警部!でもちょっと行ってみよ〜っと。じゃ!」
今井、去る。
ドワスレ 「私の力もまだまだ甘いな。」
ドワスレ、去る。
(作:松本仁也/写真:広安正敬)