トップページ > ページシアター > ブリジニツィー > シーン5g 【公演データ】
二人去り、再び8係。
木村 「出ました。」
島袋 「早いね。」
木村 「エコーのかかり具合からいって、かなり広い人工のトンネルのような場所ですね。」
島袋 「南西方面、検問範囲内で人工のトンネルのような所といえば…」
今井 「浅川地下壕?!」
島袋 「本命だね。流石八王子署の果物ナイフ。」
今井 「警部、その中途半端なニックネームは…」
上原 「すっげえ!そんな事わかっちゃうんですか?!」
木村 「プロフェッショナルですから。」
今井 「見直した?」
上原 「少しだけ。」
島袋 「厳しいね。」
新垣、浜崎戻って来る。
上原 「あっ、どうでした?」
新垣 「アジトの場所がわかりました。」
島袋 「ほう。」
新垣 「高尾の浅川地下壕ですね。(島袋達目を見合わせてうなずく)どうやら爆弾飲まされて連絡しづらかったようです。」
木村 「それで電報。」
浜崎 「しかもドラえもん電報だ。」
今井 「あっ!それ頂けますか!」
浜崎 「んっ。(ドラえもんを今井に投げる)」
今井 「やりぃ〜。」
新垣 「他にも情報が書いてあります。犯人の一人に、元自衛隊のスナイパーがいるそうです。また、奴らのゴミから、トヨカワアキラという名前の入った封筒を見つけた、とも書いてあります。」
木村 「トヨカワアキラ…やっぱり。」
今井 「それともう一つ。一味の中に、木村さんの追っている元首相バラバラ事件の犯人もいる様です。」
浜崎 「何?あの事件の犯人が?」
島袋 「やつらを捕まえれば、一石二鳥で事件解決ですかね。」
新垣 「ええ。皆さんはこっちの方をお願いします。私は本庁に応援を要請してきます。行きましょう。」
浜崎 「あっ、あぁ。」
二人ハケる。
島袋 「さあ、うちらも動きましょう。次の電話まで一時間ないし。」
全員 「はい!」
上原 「やっと刑事らしくなってきたぞぉ〜。」
暗転。
(作:松本仁也/写真:広安正敬)