△ 「ブリジニツィー」シーン8


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PM2:40
八王子署更衣室

明転。ここから刑事達は全員喪服になっている。

新垣 「(端の方で携帯をかけている)はい、後は犯人達のディスクだけです。…はい、順調です。」

今井、鼻歌まじりに入って来る。

新垣 「すいません、また後で。(携帯を切る)」舞台写真
今井 「あっ、ケンちゃん。ケンちゃんもお通夜に行くんだ。」
新垣 「あぁ、警部に言われたんでね。浜崎さんも行くそうだ。」
今井 「でもびっくりしたよな。さっきの爆発の巻添えくったのが、ここの所長の奥さんだったなんて。」
新垣 「報道規制も危ういな。」
今井 「お通夜の時間までに仕事片付くかね?」
新垣 「大丈夫さ。」
今井 「あのさ、ケンちゃん。」
新垣 「何?」
今井 「外事課では、やっぱり担当はエイベキスタンなの?」
新垣 「あぁ、あの国がロシアから独立した2年後からずっとな。」
今井 「あそこのオムロック大統領って、学生の頃日本に留学していたんだってね。」
新垣 「おぉ、よく知ってんなそんなこと!」
今井 「ちょっとね。」
新垣 「当時は、学生運動が一番激しい時で大変だったって、今でも良く話しているそうだ。あ、何?エイベキスタンに興味あるの?」
今井 「あぁ、いろいろとね。」
新垣 「そうかそうか。」
今井 「得にクローン技術とか。」
新垣 「…あぁ…あぁ凄いらしいね。でもあんまりそっちの方には詳しくなくてな。(ジャンプする)悪い、お先。(去る)」
今井 「ケンちゃん…。」

(作:松本仁也/写真:広安正敬)

Next! 今井新垣

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