トップページ > ページシアター > ブリジニツィー > シーン3b 【公演データ】
照明が落ち、電話の音。スポットに姉が現れ受話器を取る。
姉 「はい。」
ヴァイオレット 「あ、お姉ちゃん?ごめ〜ん、駅まで迎えに来てくんな〜い?終バス間に合わなかったぁ〜。」
姉 「またぁ?あたし今から寝るとこなのにぃ。タクシー使えばいいじゃない。」
ヴァイオレット 「すごい列なの!それに寒いし!」
姉 「もぉ、いっつもあんたは時間ぎりぎりなんだから。めんどう見きれないわよ。」
ヴァイオレット 「うう〜っ、凍死しちゃうよっぉ〜。死んだらお姉ちゃんのせいだからね。」
姉 「しょうがない子ねぇ。わかったわよ。」
ヴァイオレット 「本当?!」
姉 「そこで待ってて、すぐ行くから。」
ヴァイオレット 「サンキュー!お姉様〜!」
姉去り、スポット消える。
ヴァイオレット 「…・お姉ちゃん…・。」
暗転。
(作:松本仁也/写真:広安正敬)