保険と自費

自費診療との違い3

入れ歯

保険 自費
全部床義歯(=ぜんぶしょうぎし)
全部入れ歯のことです。
歯ぐき色の部分(床)に使える材料はレジンと熱可塑性樹脂です。
人工歯に使える材料はレジン歯、熱可塑性樹脂、硬質レジン歯、陶歯、臼歯金属歯です。

部分床義歯(=ぶぶんしょうぎし)
部分入れ歯のことです。
床と人工歯に使える材料は全部床義歯と一緒です。
バネ(クラスプといいます)の部分に使える材料は、鋳造の場合には14K金合金、金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金、コバルトクロム合金です。屈曲の場合には14K金合金、不銹鋼、特殊鋼になります。
バー(床と床をつなぐ平たい棒状のもの)に使える材料は、鋳造の場合には金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金、コバルトクロム合金です。屈曲の場合には金銀パラジウム合金、不銹鋼、特殊鋼です。

金属床義歯
床の一部が金属になっており、金属の床とクラスプは一体構造になっています。保険の義歯よりも薄くでき、違和感が少なく、また熱伝導性もあります(レジン床では熱いものや冷たいものを感じにくくなります)。ただし、入れ歯の調整は難しくなります。

アタッチメント義歯
残っている歯の土台部分と入れ歯が接する部分に、オス型とメス型の装置を組み込みます。クラスプのように表側からは見えないため、審美的に優れており、入れ歯の安定もよいのですが、アタッチメントが壊れると修理が難しいという欠点があります。

 保険の部分床義歯と金属床の部分床義歯を示します。

保険の義歯 金属床義歯


 

外科手術

保険 自費
抜歯
通常の抜歯、骨を削ったり複数の根を分ける必要のある難抜歯、完全に埋まっている歯の抜歯、親知らずの抜歯などあらゆる抜歯が保険適用になります。

顎関節症
マイオモニター(電気的に筋肉の緊張をほぐす装置)、スプリント(マウスピース状の治療装置)、マニュピレーション(整復)などの治療が対象となります。

歯牙移植術
親知らず(8番)を手前の歯がない部位に移植する場合は保険適用となります。

歯牙再植術
脱臼して抜けた歯を元に位置に再植した場合に適用となります。

その他
消炎手術、腫瘍などの除去手術、顎の骨折の治療などが保険適用になります。

歯牙移植術
親知らず(8番)以外の歯(1番から7番)を他の部位へ移植した場合には自費となります。

その他
保険では認められていない方法(先進的な治療法)の場合には自費になります。

インプラント

保険 自費
歯科インプラント摘出術
他の医療機関で埋入したインプラントを撤去する必要がある場合は保険適用となります。
インプラントを埋め込む手術は自費になります。
また、保険と自費の混在が認められていないため、インプラントの上に作る被せ物、ブリッジ、入れ歯なども自費となります。

 

歯科矯正

保険 自費
唇顎口蓋裂(=しんがくこうがいれつ)、 ゴールデンハー症候群、鎖骨・頭蓋異骨症、クルーゾン症候群、トリチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、ダウン症候群、ラッセルシルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ウィードマン症候群、尖頭合指症の場合は、厚生大臣が定める施設基準に適合し、地方社会保険事務局長に届け出がなされている医療機関においては保険で矯正治療が受けられます。 左記の場合以外は自費となります。

 

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最終更新2006. 4. 1.