デジカメ口腔内写真

設定-マクロ用レンズ

 とりあえずマクロエクステンションレンズにリングフラッシュを接続し、発光量を最小の1/16にして模型を撮影してみました。バシャッ…ハレーションをおこして全然だめです。E-10は高画質を維持するためか、シャッタースピードが1/640秒までしか設定できません。『E-10のすべて』をみると「日中絞りを開けて撮影するときはシャッタースピードの上限につきあたるので、減光フィルターは必須…」というようなことが書いてありましたので、減光フィルターをレンズの前面に取り付けてみました(後述)。他の方法としてはリングフラッシュに細工をして発光量を押さえるか、あるいはもっと発光量が少ない別のリングフラッシュを購入するという方法も考えられますが、減光フィルターはレンズの前面に取り付けるだけで済みますので、この方法を選択しました。

 それぞれのレンズを取り付けたときの最大望遠像を示していきます。
 ※2002年10月に撮影倍率を横幅で計測し直しました。
 そのままの設定での最大望遠です。内蔵フラッシュで撮影しています。1/2倍相当になります。

 純正マクロエクステンションレンズをレンズの前面に装着した状態です。35mm換算で1/1.3倍相当になります。内蔵フラッシュではレンズの影が画像の下にできてしまいます(ケラレといいます)。

 『E-10の全て』で虫のマクロ撮影において、「マクロエクステンションレンズにケンコー製クローズアップレンズを取り付けて撮影」と記載されていたのを真似しました。
 ケンコー製クローズアップレンズ(AC CLOSE-UP No.2、72mm)をマクロエクステンションレンズの前面に装着した状態です。35mm換算で1/1.2倍相当になります。リングフラッシュと減光フィルターを使用して撮影しています。内蔵フラッシュで撮影すると、下半分がケラレてしまいます。
※ゆがみを抑えるためにフォーカスリングをFAR側にすると1/1.5倍相当になります。口の小さな患者さんに使用する場合、この拡大率では少し物足りないといえます。

 ケンコー製クローズアップレンズ(MC CLOSE-UP No.3、72mm)をマクロエクステンションレンズの前面に装着した状態です。35mm換算で1/1倍相当になります。リングフラッシュと減光フィルターを使用しています。
 レンズの特性から、ファインダー内で同じ大きさの像に撮影する場合、ワイド側ではより近い位置から撮影しなければならず(フォーカスリングはNEAR側)、画像が球面状のゆがみを生じます。望遠側はより遠い位置から撮影でき(フォーカスリングはFAR側)、画像にゆがみも生じにくくなります。通常の口腔内撮影でNo.3以上のクローズアップレンズを使用した場合、1歯ないし数歯を望遠側で撮影するのには良いでしょうが、正面観、側面観、咬合面観はワイド側寄りで撮影しなければならなくなってしまいます。このような理由から、No.3のクローズアップレンズを採用し、可及的に望遠側で撮影することにしました。望遠側でフォーカスリングをFAR側にすると1/1.2倍相当になります。

 ケンコー製クローズアップレンズでACは2群1枚のレンズ、MCは1群1枚のレンズです。ACの方が明るく、色調再現性もよいのですが、72mmのレンズ径で提供されているACレンズはNo.2までです。

 

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